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トヨタがクラウン クロスオーバーで挑戦した、世界戦略モデルへの道

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トヨタがクラウン クロスオーバーで挑戦した、世界戦略モデルへの道

トヨタが2022年7月15日のワールドプレミアで4つのボディタイプを一挙に発表して驚かせた新型クラウン。これまでの「(ほぼ)日本専売モデル」から打って変わり、「世界戦略モデル」へ昇華することになった新型のモデルラインナップの中から、今回2.5Lエンジン搭載のクロスオーバーに試乗した。(Motor Magazine2022年12月号より)

ドメスティックからワールドワイドのマーケットへ
新型クラウンのワールドプレミアを見たときは、「その手があったか」と同時に「これがクラウン?」という気持になった。たぶん、「私のクラウン感」を持っている人の多くはそう思っただろう。そして私もそのうちのひとりである。

新型プリウスが「プリウス」であるために、ハイブリッドでなければならなかった理由とは?

私のクラウンは、子どもの頃家にあった「クジラ」であり、自身で所有していた「130系」である。その後も、新型に接するたび、自分のクラウン感に共鳴する部分を探していた。歴代開発者も「クラウンとはこうあるべき」と意識していたことだろう。

しかし、新型はそうした守りではなく挑戦の道を選んだとチーフエンジニアの皿田氏は言う。たしかにこれまでの守りに入ったクラウンは、先が見えていた。新型クラウンの挑戦だと思えるのは、国内専用車からトヨタブランドのグローバルフラッグシップになったことだ。これまで頑なに守り続けていた全幅も新型は1840mmに拡大、従来の1800mmでは世界では戦っていけないのだろう。

またこれまでのセダン(一時ワゴンもあった)から、SUVを含め4タイプを用意したことも挑戦である。クラウンとはセダンであるべき、という概念を覆している。SUVから発売したのもこのセグメントが成長しているいまなら当然で、世界中の多くの人に受け入れられるはずだ。

これまでは国内専用車だったので「私のクラウン感」を持つのは日本人だけ。そもそもクラウンを知らない海外では、すんなりと受け入れられるかもしれない。

試乗車は、2.5L直4 NAエンジンにハイブリッドシステムを組み合わせたものだが、走るとちょっと不満を感じた。モーター走行している時はジェントルでいいが、エンジンがかかると車内に聞こえてくるその音は気持ち良いものではない。加速感と協調していない印象もある。このクラスなら、もう少しエンジン音を刺激的にしてほしい。これは、次に出る2.4Lターボエンジンを搭載したモデルに期待したい。(写真:井上雅行)

トヨタ クラウン クロスオーバーG アドバンスドレザーパッケージ主要諸元
●全長×全幅×全高:4930×1840×1540mm
●ホイールベース:2850mm
●車両重量:1790kg
●エンジン:直4 DOHC+2モーター
●総排気量:2487cc
●最高出力:137kW(186ps)/6000rpm
●最大トルク:221Nm/3600-5200rpm
●モーター最高出力:前88kW(119.6ps)、後40kW(54.4ps)
●モーター最大トルク:前202Nm、後121Nm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:4WD
●燃料・タンク容量:レギュラー・55L
●WLTCモード燃費:22.4km/L
●タイヤサイズ:225/45R21
●車両価格(税込):570万円

[ アルバム : トヨタ クラウン クロスオーバーG アドバンスドレザーパッケージ はオリジナルサイトでご覧ください ]

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みんなのコメント

4件
  • 2代続けてクラウンに乗ってるけど、このフルチェンジは
    ちょっとね。昔はハイソカー何て言葉があったけど、この車はプリウスやカローラの上位モデルという感じですね。
  • これで800万近くなる
    今や新型プリウスの方がスタイリッシュ
    これでクラウンかよってのは全くないが威厳と言う意味でどうなのか
    手も足も出ないのでいま乗ってる500万の車で妥協するかな
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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