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マジで来年発売…! トヨタとスバル共同開発の新SUVは新ブランドのフラッグシップ!!

掲載 更新 17
マジで来年発売…! トヨタとスバル共同開発の新SUVは新ブランドのフラッグシップ!!

 2021年4月19日、上海モーターショーのプレスデーに合わせて、トヨタは電動フルラインアップ化の一環として、新EVシリーズ「TOYOTA bZ(ビーズィー)」を発表。今後、このシリーズモデルを少なくとも2025年までに7車種導入していくことを発表しました(トヨタ全体では2025年までにEVを15車種発表する)。

 そのプロジェクトに先立ち、bZシリーズ第一弾としてコンセプトモデル「TOYOTA bZ4X」を公開。なんと2022年の年央(夏頃)までにグローバルで販売するという。本稿ではこの新型SUVの概要を解説します。

地味だけど良い車!! トヨタ カムリ なぜ堅調?? 「単なるデカいセダン」と侮れない確かな実力と進化

文/ベストカーWeb編集部 写真/トヨタ

【画像ギャラリー】う…美しい…これがトヨタ+スバルの新フラッグシップSUVか!!(画像13枚)

■「2022年年央までに販売開始」と明言

 中国・上海で開催された2021年上海モーターショー(第19回上海国際自動車工業展覧会、プレスデー:4月19日~20日 トレードデー:4月21日~23日 一般公開日:4月24日~28日)にて、トヨタが新ブランド「bZ」を発表。そのブランド車の第一弾となる(市販前提の)コンセプトカーが発表された。

「TOYOTA bZ4X」である。

トヨタが上海ショーで発表したコンセプトカー「bZ4X」。クーペSUVで、ハリアーとRAV4の「いいとこどり」をしたようなデザイン。Dセグメントセダンなみの室内空間を持つ、純EVであるとのこと

 このモデルは(86/BRZと同じく)スバルとの共同開発車であり、トヨタの電動化技術とスバルのAWD技術が組み込まれている。

 さまざまな注目点があるが、特に気になるのは2つ。

 ひとつめは公式発表として「TOYOTA bZ4Xは、日本と中国での生産を予定しており、2022年年央までにグローバルでの販売を開始する計画」と明言されているところ。

 トヨタとスバルが共同で新型SUVを開発している…という情報は当編集部でもキャッチしていたが、それがEVで、しかも来年の中頃に発売する(「発表」ではなく「販売開始」)という予想を超える急ピッチだったとは驚きだ。

なんと来年(2022年)8月頃までにはグローバルで販売するとのこと。ということは、今秋の東京モーターショーには市販型の展示もありうるということか

【画像ギャラリー】う…美しい…これがトヨタ+スバルの新フラッグシップSUVか!!(画像13枚)

■「Dセグメントセダン並みの室内」の意味

 ふたつめの注目点はこのコンセプトカーの特徴を(これも公式から)「Dセグメントセダン並みの室内空間」と表現しているところ。

 今回の上海ショーで公開された「bZ4X」はあくまでコンセプトカーであり、このデザインがどこまで市販モデルに反映されるかはまだ不明だが、それでも特徴的な内装とサイズ感は継承されるだろう。

左ハンドルのインパネが公開。なにより特徴的なのが、インパネとヘッドアップディスプレイの視認性を極限まで上げるために採用された異形ステアリング。「持ち替え」の必要はない、ということか

 特に気になる異形ステアリングや未来的なインパネは、どこまで市販型に受け継がれるか、注目したい。

 トヨタとしては、低迷するDセグメントセダンカテゴリー(クラウンなど)の代替需要としてSUVラインアップを拡充しており、このbZ4Xもそうした需要を見込む新型車として投入されることになる。日本市場だけ見れば「電動化を進めたいのであれば、アルファードのEVを出せばいいのでは…?」と考えてしまうが、アメリカ、中国、欧州、東南アジアと、グローバル需要を考えるとSUV一択だったのだなと考えられる。

2列5人乗りシートを示す内装も公開。市販が近いことがわかる

■スバルだけでなくスズキやダイハツとも連携!??

 今回トヨタはコンセプトカー「bZ4X」だけでなく、新ブランド「TOYOTA bZ」を発表。このbZは「beyond Zero」の略で、トヨタは「単なるZero Emissionを超えた価値をお客様にお届けしたいという想いを込めました」と狙いを語っている。

 前述のように、2025年までにこの新ブランドから(bZ4Xを含む)7車種の新型車投入を発表しており、なんとそのなかにはスバルだけでなく、スズキ、ダイハツ、BYDとの共同開発車も含まれているという。マジか。マジでした。

今回「TOYOTA bZシリーズのパートナー各社」として発表された企業。BYD(比亜迪股份有限公司)は広東省深圳市に本社を置く中国最大の電動自動車メーカーのひとつ。2020年のプラグイン車(EV+PHV)販売でテスラ、VWに次ぐ世界第3位

 今回の発表でトヨタはこの(共同開発の)点を、「お客様のニーズに応じた様々な大きさ・スタイルのEVを導入することはトヨタだけでは困難であることから、それぞれ得意分野を持つパートナーの皆様と共同で開発を進めています。再生可能エネルギーを促進するエネルギー政策と連携することで、販売する各地域でお客様の選択の幅を広げ、一層のCO2排出量削減につなげたいと考えています」と説明。

 スズキやダイハツと組む…となると、(今回のbZ4Xのような大型SUVはいわゆる「フラッグシップ」で)今後、コンパクトサイズや軽サイズのEVが登場する…と予想できる。

 上海ショーを契機に、一気に歯車が回り出したトヨタを中心としたEV投入戦略。今後の動向に目が離せず、引き続き調査を続け、新情報が入ったらすぐにお知らせします。

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