スライドドアSUV、レクサスも
レクサスがジャパンモビリティーショー2023(一般公開日:10月28日 11月5日)にて、2つのコンセプトカーを世界初公開しています。ひとつは、2026年導入予定という次世代バッテリーEV(BEV)コンセプトモデル「LF-ZC」、もうひとつが、次世代のフラッグシップと位置付けるコンセプトモデル「LF-ZL」です。
このLF-ZL、前部ドアは通常のヒンジドアですが、後部ドアはスライドドアになっています。9月にトヨタ「センチュリー」のSUV版で初めて用意された「スライドドアSUV」をレクサスも打ち出した形です。
ボディサイズは全長約5300mm、全幅約2020mm、全高約1700mm、ホイールベース約3350mmと、全高以外はそれぞれセンチュリー(SUV)よりも一回り大きくなっています。内装も豪華で広々としており、センチュリーのように要人やVIPを乗せるショーファーカー(運転手付きのクルマ)のようなニーズも考えられます。
センチュリーでは大手サプライヤーのアイシンが開発した「リンク式パワードア」が採用され、車体側面にレールを要しないスライドドアであることが特徴でしたが、LF-ZLも同じくレールがありません。丸みを帯びたボディの一部がまるごと開き、後方へスライドしていきます。
ただドアトリム(内張りパネル)の部分がかなり太いこともあり、レールに沿って開くスライドドアと比べると、ドアが車体からだいぶ離れます。ヒンジドアを少し開けるときと同じくらいのスペースが必要で、スライドドアの特徴ともいえる“狭い場所でも空けられる”とはならなさそうです。
そのぶん“ギミック”もあります。スライドドアを開けると、車体下方のステップの上に、格納されていた小さなステップが展開されます。乗客はステップを1段、2段使って乗り込む形で、膝を極力上げずに乗り降りができそうです。説明スタッフによると、これは乗り降りの所作の美しさを追求した結果とのこと。
あくまでコンセプトモデルのため、スライドドアが実際に採用されるかも未知数と言わざるを得ませんが、スライドドアはセンチュリー並みのフラッグシップとしての演出には一役買う装置かもしれません。
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みんなのコメント
ただし、駐車スペースが狭い日本限定かもしれませんが。