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ネット検索の結果は「スバル信者」よりも「GT-R信者」よりも「トヨタ信者」が多いってマジ!? クルマ界の「○○信者」をマジメに考えてみた

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ネット検索の結果は「スバル信者」よりも「GT-R信者」よりも「トヨタ信者」が多いってマジ!? クルマ界の「○○信者」をマジメに考えてみた

 この記事をまとめると

■特定のメーカーや車種には熱狂的なファンが一定数存在している

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■ネットで「◯◯信者」と調べてみるとトヨタとマツダが圧倒的に多かった

■ネットでヒットした件数は「信者数の多寡」ではなく「他人が勝手に信者呼ばわりしているケースの多寡」である

 信者が多いクルマはなんだ?

 クルマの世界には「◯◯マニア」と呼ばれる人や属性を多数輩出している存在がいろいろとあるが、なかにはマニアを超えて「◯◯信者」と呼ばれる人を大量に生み出しているブランドやクルマもある。そしてその場合の「信者」という言葉は、主には否定的というか嘲笑するニュアンスを伴って使われる場合が多いように思える。

 そもそも「信者」とは、手元の新明解国語辞典によれば「その宗教の宗旨を信仰する人」という意味のシンプルな言葉であり、そこに揶揄や嘲笑のニュアンスは含まれていない。

 WEB上の無料国語辞典であるgoo辞書が「意味その2」として挙げている「ある人物に傾倒して、その言説・思想などを熱心に信奉する人」という意味を採用するのであれば、そこには若干の嘲笑的というか「アツくなっちゃってる人、ゴクローサン」的なニュアンスを認めることはできる。だがそれにしたって、あからさまな嘲笑の意を含んでいるようには思えない。

 それなのになぜ、クルマ愛好家の世界では(まぁクルマ愛好家の世界だけではないかもしれないが)揶揄し嘲笑するニュアンスで「信者」という単語が多用されるのだろうか?

 まずは現状把握からである。クルマの世界ではどんなブランドまたはプロダクトにカギカッコ付きの「信者」が多いのか? 「◯◯信者」という単語をGoogleに入れ、ヒットした件数を比べてみることにしよう。

 とはいえ少し前まではGoogleで何らかのワードを検索すると「ヒット件数」が表示されていたのだが、2023年11月以降はヒット件数の表示が廃止されてしまった模様。そのため「なんとなくの目視」によってヒット件数の多寡を調べてみた結果が以下である。もちろんヒット件数を手動ですべて数えればいいのだろうが、ヒマな私も、さすがにそこまでヒマではない。 ・トヨタ信者(というワード。以下同):かなり多い ・日産信者:意外と少ない ・GT-R信者:さほど多くない ・ホンダ信者:まあまあ多い ・VTEC信者:意外と少ない ・マツダ信者:かなり多い ・ロータリー信者:まあまあ程度 ・スバル信者:意外と少ない ・三菱信者:「三菱自動車信者」というワードを加えても、かなり少ない ・スズキ信者:少ない ・ジムニー信者:さほど多くない ・ダイハツ信者:かなり少ない 以上の結果を信者数(というかネットに上がったワードの数)が多い順に並べ変えると、下記のとおりとなる。目視によるテキトーな調査で申し訳ないが。 1位:トヨタ信者 1位:マツダ信者 3位:ホンダ信者 4位:ロータリー信者 5位:GT-R信者 5位:ジムニー信者 7位:VTEC信者 7位:スバル信者 7位:日産信者 10位:スズキ信者 11位:三菱信者 11位:ダイハツ信者 同率1位となったトヨタとマツダは信者(というワード)がきわめて多く出現しており、3位のホンダ信者もまあまあの数。だがそれより下位の各ワードの出現数は、事前に予想していた数を大きく下まわった。とくに「ロータリー」や「GT-R」「VTEC」「スバル」あたりはけっこうな頻度で信者呼ばわりされているのでは? と思ったのだが、じつはそうでもなかったのだ。

 ちなみにスバルに関しては、スバル信者ではなく「スバリスト」というワードでの出現数のほうが圧倒的に多く、「スバル キモオタ」もけっこう多いが、予想よりは少なかった。

 また、余談になるが「スズキ信者」で検索すると、旧統一教会の信者問題を追及しているジャーナリスト「スズキエイト」さんに関連するサイトが数多く表示されて困った。そして三菱とダイハツは、なんとなくだが世間から無視されているような印象を受けた。

 ネット上ではトヨタ信者のヒット数が圧倒的だが……

 そして──これが大事なことなのだが、上記の順位は「信者数の多寡」ではなく、「関係のない他人が、人様のことを勝手に信者呼ばわりしているケースの多寡」であるということだ。

 本当の信者数は、というか「あるクルマに傾倒して、その思想などを熱心に信奉する人」の数は、おそらくだがトヨタ車全般に関する場合より、たとえばGT-RやVTECの場合のほうが多いのではないかと推測する。

 以上を踏まえ、私なりに「クルマ界隈における信者呼ばわり問題」を考察してみよう。

 結局のところ人は、「自分としてはまったく気に入らないし、その美点を理解もできない(理解したくない)存在」が他者から熱く、高く評価されたとき、評価している者たちを「信者w」といって切り捨てたくなるのだ。「切り捨てる」はいい過ぎかもしれないが、少なくともその嗜好を揶揄し嘲笑することで、自分の趣味嗜好の優位性を確認するのだ。「オレはお前とは違うぜ。オレさまは本当の価値ってやつをわかっているからな!」と。

 圧倒的1位となったトヨタについてが、その好例であろう。

 最近のトヨタ車は様相が異なるが、確かに10年ぐらい前までのトヨタ車は、総論としてはいささか面白味に欠ける存在であったようにも思える。濃い口の自動車マニアにいわせれば「壊れにくいことだけが取り柄の無味無臭な、つまらなくてダサいクルマ」だ。まぁ10年前のトヨタ車が本当に「無味無臭でつまらない、ダサいクルマ」だったかどうかはさておき、典型的なカーマニアにはウケづらいクルマだったことは確かだろう。

 だが、ある種の人間は、自分にとってはつまらないクルマであるトヨタ車が世界中でウケまくり、周囲の人間も買いまくっている事実がとにかく気に食わない。そしてその価値を理解できないし、また理解したくもない。そのため、比較的安価で壊れにくいトヨタ車を「普通に使うぶんにはコレが最高だよね」とごくノーマルに喜んでいる人々に、つい「トヨタ信者乙w」といってしまうのだ。もちろん正面切っていうわけでなく、陰で、匿名でいうわけだが。

 つまり、一部の人間は「自分は嫌いだが、明らかに突出した何かを持っているモノや人」のことが気に食わなくて仕方ないのだ。

 10年前のトヨタ車に、趣味性みたいな部分で突出したものはなかったかもしれない。だが代わりに信頼性や経済性、販売網の充実度などは明らかに突出していたし、いまもしている。そして同率1位となったマツダのクルマも、賛否両論はあるかもしれないが、「デザインの洗練っぷり」という部分では明らかに群を抜いている。

 そして、群を抜いているからこそ、そこが気に入らない人間からは「信者乙w」といわれるのだ。趣味や信条が異なるなら放っておけばいいのに、突出しているがゆえについつい気になり、ついいってしまうのだ。上に記した順位からもわかるとおり、現在ちょっとかわいそうな立場にある三菱やダイハツの愛好家は「信者乙w」とすらもいわれず、無視されている。

 そう考えれば、まったく関係のない他人から信者呼ばわりされても「うむ、吾輩が信奉しているブランドの優位性があらためて証明されたようだな。うわっはっはっは!」という感じで高笑いしていればいいのである。

 ……なんてことを、青いブルゾンを着ながらノートPCにて車内で書いていたら、通りすがりの小学生3人組から「うわっ、スバル信者! キモっ! モテなそう!」と嘲笑された。悲しい。

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みんなのコメント

37件
  • noc*****
    「〜ってマジ⁉」とか「〜ってなによ⁉」などの変なタメグチ口調でタイトル書くのをやめませんか?

    ワカモノに無理に迎合してる感丸出しで気持ち悪いです。。
  • ove********
    この記事〜
    大体SUBARUは1番小さなメーカーで
    GT-Rは車両名
    TOYOTAは世界一の自動車企業
    分母が違いすぎるだろ
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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