2009年に日産「デイズ ルークス」という車名でデビューしたスーパーハイトワゴンは、2020年2月のフルモデルチェンジで、日産「ルークス」に車名変更した。日産と三菱の合併で設立されたNMKVで企画、開発したスーパーハイトワゴンは、大人4人がゆったり過ごせる広い室内と荷室スペースを確保。後席のニールームは795mmもあり、日産車の中では上級セダンの「シーマ」を上回る快適性を実現している。
使い勝手のよい軽ファミリーカー
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乗降性も後席スライドドアは、開口部が650mmを確保、片足を車体の下にかざすだけで自動で開閉する「ハンズフリーオートスライドドア」を両側に設定するなど、使い勝手のよい軽ファミリーカーとして人気を得ている。
運転支援機能も、日産が「デイズ」で初めて搭載した「プロパイロット」は、さらに進化し、新しく採用したミリ波レーダーは、前方を走行する2台前の車両の動きを検知して、ドライバーに注意を促す「インテリジェント前方衝突予測警報」を搭載している。
2023年4月にマイナーチェンジした最新モデルは、まずデザイン面での大きな変更に気が付く。「ハイウェイスター」のフロントマスクは、グリルにVモーションを採用。これはセレナとの共通イメージだ。ノーマルグレードではヘッドランプとグリルを一体化し、バンパー下部に大きなグリルを配置している。
安全面でのトピックは、ルームミラーの画像を、ボディ後部に装備されたカメラによりワイドな後方視界が得られる「インテリジェントルームミラー」を採用した。これは後席に子供や家族を乗せる機会の多い人には、後方視界を確保するのに、とても便利な装備だ。さらに「LEDヘッドランプ」「ディスプレイ付自動防眩式ルームミラー」も全車標準装備としている。
試乗したのは「ハイウェイスター」シリーズだが、さらに新しく「プラズマクラスター技術搭載リアシーリングファン」「パーソナルテーブル」「カップホルダー」「USBソケット」「ロールサンシェード」「撥水加工シート」が標準装備になっている。これはいずれも以前「快適パック」としてオプションだったものだ。さらに本革巻きのステアリングヒーターもFF車はメーカーオプション、4WDは標準装備で用意された。と、メーカーの資料によるマイナーチェンジモデルの内容は以上だ。
ということはパワーユニットや足回りに関しては、キャリーオーバー。直列3気筒659ccターボ、64PS、100Nm+27PS、40Nmのモーターも、数値は変わっていない。フロントにストラット、リアにトーションビーム(4WD)のサスペンションも変わっていない。
ファーストカーとしても十分に使える仕上がり
しかし、数値としては出てこない部分で「ルークス ハイウェイスター」は進化していた。最初の明らかな進化は、スタートからの動きだ。レスポンスが向上している。軽くアクセルを踏みこんでも、スタートからのダッシュが鋭い。ただし、音に関しては、タービンからのヒューンという高周波のタービン音の大きさは気になった。もう少し、遮音性を高めると、静かなKカーになるはずだ。
室内の快適性は、相変わらずのハイレベル。前席のシートはクッションに厚味があり太ももをホールドしてくれる。後席も床はフラットで、テーブルも両側にあり、さらに前後スライドで、最前に動かしても、小柄な人なら、乗り降りできる使い勝手のよさも残されている。唯一の不満は、リアドアウインドウの開閉。全開しても1/3ほどウインドウが残ってしまうのだ。以前「セレナ」でもリアウインドウが全開せずに、ユーザーの不満の声が多かったことがあったが、これはぜひ改良してほしい部分だ。
ハンドリング、乗り心地に関してもレベルは上がっていると感じた。直進性に関してはとくに横風に対しての安定性は良い。やや重めの操舵感で、直進する。切り込みもやや重く、安定している。乗り心地に関しては、若干、路面からのザラつきとゴツゴツ感はあるものの、大きな路面のうねりでも上下動は1回で収まり、不安はない。試乗車のタイヤは165/55R15、ブリヂストンの「エコピアEP150」を装着していた。
マイナーチェンジした「ルークス」は、インテリアの素材やカラーを一新し、品質も向上している。ファーストカーとしても十分に使えるモデルに仕上がっている。
■ 関連情報
https://www3.nissan.co.jp/vehicles/new/roox.html
文/石川真禧照 撮影/萩原文博
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みんなのコメント
ルークスはスライドドアだから比べるならN-BOXでしょう。
N-ONEと比べるならデイズでしょ。
よくわからない記事だ。
何故N-ONEと較べる??
炎上が目的か???