4月13日、WRC世界ラリー選手権第4戦クロアチア・ラリーのプレイベントテスト中のアクシデントによって、アイルランド出身のWRCドライバー、クレイグ・ブリーンがこの世を去った。彼が所属していたヒョンデ・シェル・モビスWRT(ヒョンデ・モータースポーツ)は第4戦クロアチアでの戦いを終えた後、チームの代表を務めるシリル・アビテブール氏のコメントを発表した。
ブリーンを失った悲しみに暮れるなか、ヒョンデ・シェル・モビスWRTは彼に敬意を示すべくティエリー・ヌービル、エサペッカ・ラッピのふたりとともに4月20日~23日に開催されたWRC第4戦クロアチアへ出場し、アイルランドの国旗の色を取り入れたトリビュートカラーのヒョンデi20 Nラリー1を2台走らせた。
クレイグ・ブリーンの死亡事故、木製の柵が窓から侵入。アビテブール代表が当時の状況を報告
結果は優勝こそ叶わなかったが、ラッピが3位でフィニッシュし、ブリーンに捧げる表彰台の最後のスペースを獲得した。ヒョンデの団結力と、ブリーンへの厳かな追悼の言葉はチャンピオンシップに関わるすべての人々から讃えられ、ラッピの表彰台獲得は痛ましい週末にふさわしい墓碑銘となったと言えるだろう。
ヒョンデ・シェル・モビスWRTを率いるアビテブール氏は、ブリーンの急逝を「ラリー関係者全員にとって難しい出来事だった」とし、次のようにクロアチア・ラリーを振り返った。
「(クロアチアでの)週末の競技のことを考えると、私たちはイベントの最初から競技に集中して打ち込まなければならなかったんだ。これはクレイグの家族の意志であり、クレイグ(・ブリーン)自身も望んでいたであろうというのは明らかだ」
このように競技に集中する必要があったとしつつもアビテブール氏は、33歳という若さでこの世を去ったブリーンがチーム全員の記憶から遠ざかることはほとんどなかったということも認めた。
「今週の我々の行動は、すべて彼のため、そして彼の追悼のためだったんだ。あのような状況にもかかわらずチームのモチベーションは高かった。特にティエリー(・ヌービル)はね」
「土曜日に彼の優勝争いが突然止まってしまったことによる私たちの落胆は、計り知れないものがあった。クレイグのために私たちのマシンとクルーが表彰台に立つことは、私たちにとって重要だった。それは、この1週間で私たちが歩んできた過酷で感情的な旅路のなかで、重要なマイルストーンになるものだったんだ」
ラッピが3位でフィニッシュしクロアチア・ラリーを終えた今、ブリーンを失った悲しみと向き合う時が来ているとアビテブール氏は続ける。
「私たちはエサペッカ(・ラッピ)の力でそれを達成することができた。そして今は競うことを一旦横に置いておくことが重要だ」
「先週の木曜日、あの悲劇的な日以来起こった一連の出来事は、チームにとって信じられないほど辛いものでありながら、感情を押し殺して戦わなければならなかった。しかし今は沈思する時期だ。一連の出来事は非常に辛くのしかかってくるだろう。大切なのは、このことに各個人がそれぞれ対処していくことだ」
ヒョンデ・モータースポーツは、ブリーンがWRC第2戦スウェーデンへ参戦した際に遺した言葉でリリースを締めくくっている。
「誰に対しても自分を卑下するな。自分の本当の可能性は自分自身しか知らないのだから」
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