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CEVライダー 石塚健のレースレポート「環境の変化に適応する難しさを痛感した第5戦」

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CEVライダー 石塚健のレースレポート「環境の変化に適応する難しさを痛感した第5戦」

■暑さと強風に大苦戦

 こんにちは! レーシングライダーの石塚健です。皆様いかがお過ごしでしょうか? 僕は、2021年7月25日に決勝が行われたFIM CEV REPSOLインターナショナル選手権 第5戦スペイン アラゴンラウンドを終え、先日無事に帰国しました。

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 今回は前戦のポルティマオラウンドも含め約1か月間、スペインに滞在していたので、日本に帰国してまず感じたことは、「とても湿気があり、ジメジメしてるな~」という気候の違いでした。

 少し移動するだけで汗がにじみ出て肌がベタベタしてくる感覚を久しぶりに感じ、帰国と同時に日本の夏を一気に思い出しました。

 スペインもこの時期はとても気温が高いのですが、日本のような湿気はなくカラっとしているため、少し風が吹くだけで涼しく感じ、とても過ごしやすいです。

 また、ついに始まった東京オリンピックも、とても盛り上がっていますね! 現在は、コロナウイルス蔓延防止対策の一環である、国に指定された宿泊施設で3日間の隔離期間中なのですが、ホテルのテレビをつけるとオリンピックの話題でもちきり。国籍を問わず頑張っているアスリートの姿を見ると、自分のモチベーションにも繋がります。人生で1度あるかないかの東京でのオリンピックを、僕も楽しみたいと思います!

 さて、前置きが長くなりましたが、前戦モーターランド・アラゴンでおこなわれた、FIM CEV REPSOLインターナショナル選手権 第5戦スペイン アラゴンラウンドの話をしたいと思います。

 初日の走行は、35分×3本。気温は40℃、路面温度は65度を越える灼熱の1日になりました。走り出しは良く、2本目の走行から昨年マークした自己ベストタイムと同等のタイムを記録します。

 2日目の走行は、40分×2本。FP1では、予選に向けてのタイムアタックをおこない、単独走行でのアタックになりましたが、昨年までの自己ベストタイムを約1秒上回る、1分56秒081をマークすることができました。このラップで、7番手まで順位を上げることに成功。マシンとのフィーリングも良く、FP2ではロングランをおこなって、レースに向けてのタイヤ選択も終えます。

 その後は、暑さによるエンジンの不調やトラブルなどもありましたが、それほど大きな問題はなく、順調にウィークを進めることができました。

 そして迎えた土曜日の予選Q1では、すぐにアタックに入るも、前日までとは風向きが大きく変わり、2日間完璧だったスプロケットのセッティングがまったく合わないという事態に陥ります。  すぐにピットに戻り、急遽セッティングを変更して後半に、もうひとアタックをかけますが、セッティングの変更によりフィーリングの変わったマシンに自身が合わせきれず12番手。

 予選Q2は路面温度の上昇、そして更なる強風の影響で、Q1に比べて約1秒、全体のラップタイムが落ちる状況となり、タイムを更新することがきませんでした。

 総合順位は14番手。5列目から、翌日の決勝を迎えることになります。

■レースの難しさを改めて痛感

 決勝レースの天候は晴れ。若干風は吹いていましたが、気温、路面温度共にそれほど上昇はせず、走りやすい気候でのスタートとなります。

 しかし、スタート直後の1コーナーで接触ギリギリの攻防戦となり、ポジションを上げることができずにレースは始まります。さらに、序盤でのブレーキングでミスもあり、前とのギャップは約1秒。13番手付近で周回を重ね、決死の追い上げを試みます。

 中盤からは目標にしていた1分56秒台でコンスタントに走行することができ、数台をパス。残り2周のところで10番手を走るライダーに追い付いたものの、僅差で交わすことが出来ず、11位でチェッカーを受けました。

 午後におこなわれるはずだったレース2は、ETC(ヨーロピアンタレントカップ)のレース中に発生した事故により、残念ながらキャンセルとなりました。

 レースウィークの流れからすると、もう少し上位を狙える自信があっただけに、悔しい気持ちが大きいですが、昨年に比べてレースのトータルタイムを10秒程短縮できたことや、1周のラップタイム、レースの内容などについては、成長できている部分を実感できたことはポジティブです。

 第5戦は、改めてレースは最後まで何が起こるか分からず、一切気が抜けない、とても難しい物だと痛感するWEEKとなりました。

 僕にとってレースの序盤、そして予選が大きな課題となっているので、次戦に向けて課題を克服出来るよう、日本でのトレーニングを頑張っていきたいと思います! 次戦も応援、よろしくお願いします。

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