現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産新型「スカイラインNISMO」発表! 「集大成モデル」9月に発売へ “史上最強”「400R」との違いは?

ここから本文です

日産新型「スカイラインNISMO」発表! 「集大成モデル」9月に発売へ “史上最強”「400R」との違いは?

掲載 45
日産新型「スカイラインNISMO」発表! 「集大成モデル」9月に発売へ “史上最強”「400R」との違いは?

■「400R」との違いはどこ?

 日産は2023年8月8日、4ドアミディアムサイズセダン「スカイライン」の特別仕様モデル「スカイラインNISMO」を発表しました。
 
 ベースはスカイラインのハイパフォーマンスグレード「400R」ですが、どのような点に手を加えたのでしょうか。

【画像】オーラが違う! これが「特別な」スカイラインです! 画像で見る(33枚)

 スカイラインは1957年に登場。現行型は2013年11月に発表された13代目です。日産が国内販売しているセダンとしては唯一のモデルとなっています。

 今回発表された「スカイラインNISMO」は、複数の改良を経た現行モデルのうち、ハイパフォーマンスグレードの400Rをベースとし、2代目「スカイライン GT」をオマージュ。スカイライン GTの集大成として、日産モータスポーツ&カスタマイズ(NMC)の「NISMO」ブランドが仕上げたモデルです。

 エクステリアでの400Rとの違いは、スカイラインNISMOの専用パーツとして前後バンパーとサイドシルカバーを開発。アクセントカラーとしてレッドを配される点にあります。

 また、スクエア形状のロアグリルや専用フォグランプ、リアフォグランプなどはスーパースポーツカー「GT-R NISMO」(2024年モデル)や「フェアレディZ NISMO」とも共通する、最新世代のNISMOロードカーと同様のデザインとなっています。

 なお、これらの専用パーツは空力とダウンフォースという相反する性能を両立させているとともに、ラジエーターやオイルクーラーなどの冷却性能も追求。さらに、重量増加は抑制し、400Rの空車重量とは同じ1760kgを実現しています。

 また、左右フロントフェンダーには2代目スカイライン GTと同様のGTバッジを特別に装着しています。

 インテリアは400Rをベースに黒基調で統一。落ち着いたドライビング空間を演出しました。

 ドライバーシート周辺では、センターにレッドを配した専用ステアリングや280km/hスケールのスピードメーター、レッドリング加飾付きタコメーターを装備しています。

 オプションで用意されるレカロ製スポーツシートは、ヘッドレスト一体形状のバケットとし、急旋回時において安定した操作ができるようスウェード表皮の貼付位置にこだわり、高いホールド性を追求。

 一方で、GT(グランドツーリング)カーとして長時間を快適に移動できるよう、体圧分散を最適化した座面構造も採用しています。

■「匠」によるチューニングとは?

 スカイラインNISMOのパワートレインは、400Rと同じく、3リッターV型6気筒ツインターボエンジンと7速ATを組み合わせ、FR(後輪駆動)という基本設定ですが、最大出力420馬力・最大トルク550Nmの高性能を発揮。400Rよりも15馬力・75Nmの大幅な出力向上を実現しました。

 GT500用の「RB26」エンジンなどを手掛けた経験者・実験設備でチューニングを行うと同時に、歴代「スカイラインGT-R」を手掛けてきたNMC車両評価責任者である神山 幸雄氏による徹底した走り込みで仕上げています。

 エンジンチューニングでは日常域での使いやすさを高め、高速走行時の登り坂や追い越しなどの場面においてキックダウンせずに大トルクを発揮するよう、トルク特性を変更。

 同時にドライブモードやATシフトプログラムも変更し、レスポンスの高い走りを実現しました。

 さらに、ボディやシャシも、1980年代後半から日産開発部門が提唱していた「P901活動」で実施した方法を用いて専用チューニングを施しています。

 ボディは400Rをベースとしながら、フロントウインドウガラスの接着剤にGT-R NISMOと同様の高剛性接着剤を採用し、ブレースなど重量のある補強部品の追加を伴わずに約15%のねじり剛性向上を図っています。

 サスペンションとスタビライザーも専用チューニングを施すことで、乗り心地を悪化させることなく、旋回時にロールを抑えつつも起伏のある路面で追従性を保ちながら、限界域まで安心して走行することが可能となりました。

 その他、耐フェード性に優れる摩擦材を使用したブレーキや、ABS・VDCなどの制御も最適化することで、コントロール性が向上。サーキットでの使用にも耐えうる電子制御としています。

 さらに、タイヤとホイールも専用開発品を採用し、400Rよりもリアタイヤを20mm拡幅してグリップ力を高めるとともに、軽量・高剛性を両立したNISMO専用19インチホイールを装備しました。

 スカイラインNISMOについて、車両評価責任者である神山氏は以下のように話します。

「スカイラインNISMOは、速さだけ、楽しさだけというドライバー主体だけではなく、同乗者も含めて快適に乗れる、セダンということを根底に置いて設計しています。

 設計は机上で計算してシミュレーターを用いることによって、ある程度は完成できるように進歩していますが、NISMOではフィーリング・感覚的なところを重点的にテストしています。

 今回のNISMOも、元々スカイラインが目指していたところをさらに追求し、踏襲できています」

 また、NMC チーフビークルエンジニア(CVE・開発責任者)長谷川 聡氏は以下のように話します。

「やはり日産で仕事してきた人間はスカイラインが好きで、特別な存在なんです。そしてユーザーが思っている以上に、僕らも“スカイラインはこうでなきゃ”というイメージがあります。

 情熱的なクルマ作りとか人とか、そういったところまで関心がもう1回さかのぼるといいなと。そうした呼び水になることを期待しています」

※ ※ ※

 新型スカイラインNISMOは1000台限定販売で、2023年9月上旬に発売を予定。価格は788万400円です。

 なお、スカイラインNISMOをさらに特別に仕立てた「LIMITED」を2024年夏に用意する予定で、匠による手組みの高精度エンジンや職人が手作業で貼付したデカールなどがあしらわれ、100台限定で販売されます。こちらは947万9800円です。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
破格の約90万円!! ダイハツ・[コペン]は今こそ買い時でしょ!
ベストカーWeb
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
[BEV]計画着々と進行中!? トヨタが福岡県に[BEV]電池工場を新設
ベストカーWeb
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

45件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索
スカイラインの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

456.9948.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

19.02050.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村