きっかけは不明だが、なぜか気になった昭和の丸目
日産「レパード」以外のオーナーも参加できるのが、2023年11月4日に岡山県玉野市にある道の駅、みやま公園で開催された「レパードオープンミーティング2023」の魅力です。マナブさんの愛車は、ボンネット一面に敷き詰められた刑事ドラマのミニカーやCDの数々で飾られた、日産「グロリア」(10代目 Y33型)。平成元年(1989年)生まれが紆余曲折を得て、2年前に手に入れたクルマを紹介します。
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記憶が無い幼少期からクルマ好き
日産 グロリア(10代目Y33型)のオーナーマナブさんは、平成元年(1989年)2月生まれ。きっかけは不明だが、幼少期からミニカーで遊んでいたそう。
「夜になって電気を消されても、ずっとミニカーで遊んでいたそうです」
というほど、彼の記憶には無いころから、クルマに親しんでいた様子。そんな状況の中、明らかに記憶に残っているのは当時読んでいた乗り物図鑑に掲載されていたクルマ達。時代的に、昭和のクルマがたくさん掲載されていたと想像されるが、そこに乗っていたタクシーなどが好きだったのだそうだ。
「自分でも理由が分からないのですが、なぜか丸目のヘッドライトに惹かれたのです。当時は、日産 ブルーバード 910のタクシーが走っていたと思うのですが、カッコイイなって。他にも惹かれたのは、テレビのニュースなどに出てくる東京の街並みの風景ですね。1980年代のクルマの角ばったデザインと丸目というのが、とても好きだったのです」
刑事ドラマはミニカーがきっかけだった
ボンネットに上にずらりと並べていたトミーテックの『西部警察』シリーズのミニカーや「GORILLA」のサウンドトラックなど、刑事ドラマ好きであることはそのアピール度からも感じ取れたマナブさん。
「世代ではないので、古い刑事ドラマはこのミニカー収集がきっかけで、そこからドラマを観るようになったのです。このトミーテックの『西部警察』シリーズは、マシンXとかマシンRSみたいな主役級のクルマだけではなく、グロリアや日産「ローレル」とか、犯人が乗っていたクルマもラインナップされていたのです。もちろん丸目の車両がたくさんあって、それが自分好みだったんですね(笑)」
このミニカー収集をきっかけに刑事ドラマを観はじめたことで、『西部警察』のリメイクで登場したローレル(8代目 C35)に興味を抱いたそうだ。丸目ではなかったものの、1980年代から続く日産車のデザインの進化が感じ取れるのが好みだったようだが、結果的に購入したのはトヨタ「クレスタ」(3代目 GX8)を手に入れた。
「クルマ好きの友達で、マークII乗りが増えたんです。でも、クレスタ GX8はいませんでした。それと、『刑事貴族』の第1期のカーチェイスシーンで、クレスタが登場していたことを思い出したのです」
その結果、マナブさん初のセダンは、クレスタで決定したのだった。
YouTubeで思い出した幼少の頃の丸目への憧れ
クレスタは結果的に2年ほどで手放し、その後はダイハツ「ミラ」(6代目 L250)のMTへ路線変更。これでしばらくは満足していたが、古くなってきたことで乗り換えを決意した。その際に、新車を買うのと、安めの古い車両を治しながら維持することをイメージ。そこででたマナブさんが出したのが、
「どうせ高いお金を払うのならば、ちょっと古い車両で好きなクルマを選んだほうが楽しいはず!」
という結論だった。
「古いクルマへの興味はずっとあったので、その頃にはセドリック 430も気になっていましたが、グロリア Y33へと辿りつきました。
たまたまYouTubeでグロリア Y33 グランツーリスモを紹介しているクルマ屋の動画を発見して、2000ccのレギュラーガソリン仕様を見たんです。僕もクレスタ GX8に乗っていたし、これならば維持費も若干安いから大丈夫だろうと思って。それと、丸目がカッコイイ! と思っていた子どもの頃の思いが蘇ったというのが理由です。食事中以外は、ずっとグロリア Y33を探していました(笑)」
というほど、マナブさんの購入欲求は本気モード。その結果、ようやく見つけた現在の愛車は、鹿児島県の解体屋にあった個体だ。2000ccのグロリア Y33があるようだ、という知人からの情報で電話連絡を入れてみたが、紙一重で「売れてしまった」との返答。一度は諦めたが、なんとその車両が福岡県の販売店より、某オークションへと出品されたのを偶然発見。現車確認をしたうえで、「予想以上に程度が良かった」ということで即決終了。それが2年前の出来事だ。
「イジるより維持していく、がクルマのコンセプトです。そのため、劣化した部品はできるだけ交換しています。最高級グレードじゃないので、速くはないけど、遅くもない。そのバランスが自分にはちょうどいいです。とにかく毎日乗りたいので、購入時の走行距離は4万7800キロですがこの2年で4万キロ近く走りました。車両がトラブルを起こさないのは、頻繁に乗り回しているせいかもしれません(笑)」
こうして幼少の頃から憧れていた丸目のクルマを手に入れたマナブさん。愛車の走行距離は、これからもますます伸び続けていくのだろう。
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みんなのコメント
とはいいつつ、あの時代は当たり前だったしっかりと6気筒エンジン。長く乗ってほしい。
6気筒エンジンは今や超高級車!!
これがヤンキーや旧車会みたいに騒音を撒き散らす改造をするとクソ迷惑