現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > EV時代の波に乗れ! 輸入コンパクトEVマストバイはどれ?「アイオニック5」「DS3クロスバックEテンス」「C40リチャージ」国内試乗

ここから本文です

EV時代の波に乗れ! 輸入コンパクトEVマストバイはどれ?「アイオニック5」「DS3クロスバックEテンス」「C40リチャージ」国内試乗

掲載 12
EV時代の波に乗れ! 輸入コンパクトEVマストバイはどれ?「アイオニック5」「DS3クロスバックEテンス」「C40リチャージ」国内試乗

各自動車メーカーはEVモデルのラインナップを拡大しているが、とりわけ輸入車は、デザイン性、走行性、ユーティリティ性など、ブランドの個性を押し出したモデルに注目が集まっている。ここでは、そんな個性派EVを揃え、いま選ぶべきEVモデルを考察した。

インポートEVは個性派がメインストリーム

【スクープ】フェラーリ初SUV『プロサングエ』、V12エンジン搭載で9月デビューがほぼ確定に!

EVへの関心が高まるなか、2022年はコンパクトEVの選択肢が増え、これまで以上にEVが身近な存在になる。サイズや価格が手頃なことに加えて、一世代前に比べて、バッテリー容量が増え、航続距離もパフォーマンスもワンランクアップ。「そろそろEVに乗り換えよう」と思う人も少なくないのではないだろうか。そこで今回は、最新の輸入コンパクトEVのなかから個性派の3台、すなわち、ヒョンデ・アイオニック5、DSオートモビルDS3クロスバックEテンス、そしてボルボC40リチャージを選び、その魅力に迫ることにした。




約12年ぶりに日本での販売を再開したこともあり、注目を浴びているのがヒョンデのアイオニック5。販売がオンライン方式だけであるとか、車種がZEV(ゼロ・エミッション・ビークル)の2モデルのみといった周辺の話題もさることながら、斬新なデザインと高いスペック、充実の装備、そして優れたコストパフォーマンスなどが、関心を集めている理由だ。

今回試乗したのは最上級グレードのラウンジAWDで、前後あわせて305ps/605Nmの2モーターで4WDを構成。72.6kWhのバッテリーを搭載することで航続距離は577kmを誇る。この数字を見ただけでも、アイオニック5の駿足ぶりがうかがえるが、実際に走らせても期待どおりの素早く安定した加速を見せ、EVならではの爽快な走りが楽しめる。

3000mmと長いホイールベースが特徴のアイオニック5は、広いキャビンも見どころのひとつで、充電や駐車中に休憩をとったり、あるいは小さなモバイルオフィスとして仕事をするには打ってつけ。たとえば、少し身体を休めたいときには、スイッチひとつで簡単にリクライニングするフロントシートが重宝するし、ノートPCを開いて仕事をするときには広いリアシートが快適なワークスペースになる。しかもこのクルマの場合、リアシート下部に100Vコンセントが用意されるのでPCのバッテリー切れは心配無用。ちなみに100Vコンセントが設置されるおかげで、CEV補助金が通常よりも20万円アップの85万円になるのも見逃せない点だ。

ラグジャリーな室内が魅力のDS 3クロスバックEテンス

3台のなかで、一番ボディサイズが小さいのがDS 3クロスバックEテンスだ。全長を比べると、アイオニック5が4635mm、C40リチャージが4400mmであるのに対し、DS 3クロスバックEテンスは、この2台を大幅に下回る4120mmである。全高も1550mmと低めで、SUVというよりハッチバックに近いクロスオーバーであることがわかる。

小さめのボディということもあり、搭載されるバッテリーは50kWhと少なめで、航続距離は398km。前輪を駆動するモーターも100kWと控えめだが、車両重量が1570kgと比較的軽いぶん、加速には十分余裕がある。一方、よりコンパクトなボディのDS 3クロスバックEテンスは、5.3mの最小回転半径を誇り、狭い道でも扱いやすく、小回りが利くのがうれしいところだ。フランス車らしいしなやかな走りや軽快なハンドリングも、DS 3クロスバックEテンスの美点のひとつだ。




もちろん、美しく仕立ての良い室内も、このクルマの魅力を後押ししている。白が基調の室内は、シートに加えて、ダッシュボードやドアトリムに美しいダイヤモンドステッチが施され、グロスブラックの操作パネルとのコントラストが上質さを際立たせる。スムーズな加速や高い静粛性などと相まって、実に心地よい移動空間を提供してくれるのだ。プレミアムコンパクトを超えた「コンパクトラグジャリーSUV」を名乗るのも納得できる仕上がりである。

パワフル&サステナブルで新価値を演出するC40

ボルボXC40と同じCMAプラットフォームを採用するのが、EV専用モデルのC40リチャージだ。XC40に比べて全長が15mm長く、全高が65mm低いC40リチャージは、弧を描くルーフラインや伸びやかなフォルムにより、スポーティなクロスオーバークーペに仕立て上げられている。インテリアデザインはXC40に準じているが、このC40ではボルボとして初めて本革の使用を止め、リサイクル素材を含む合成素材を利用。また、Googleと共同開発した新しいインフォテインメントを搭載するなど、ボルボの最先端テクノロジーに触れることができる。

そんなC40リチャージには、1モーターのFFと、2モーターの4WDが用意され、今回は後者のC40リチャージ・アルティメット・ツインモーターを引っ張り出したのだが、そのスペックがすごい! 前後モーターを合わせた最高出力は408psと、コンパクトEVとしてはトップクラスの性能を有しているのだ。実際に走らせてもその速さは圧巻で、鋭い加速はスポーツカーも顔負け。2モーターによる4WDだけにトラクションもきわめて高く、加速時の安定感も実に優れている。低重心と適切な前後重量配分のおかげで、コーナリング中の姿勢は安定しており、ハンドリングもスポーティ。一方、アクセルペダルを穏やかに操作すれば、ゆったりと走らせることも可能。前後アクスル間の床下に収められる78kWhの大容量バッテリーにより、航続距離は485kmを達成し、また、急速充電は150kWの高出力に対応するなど、コンパクトEVの基準を打ち立てることになりそうだ。




今回採りあげた3台は、ともに最新のテクノロジーを搭載しながら、それぞれが異なる強い個性を放つ魅力的なEVに仕上がっている。今後もニューモデルが続々と登場するだけに、自分にあった一台がきっと見つかるはずだ。

【Specification】ヒョンデ・アイオニック5ラウンジAWD
■全長×全幅×全高=4635×1890×1645mm
■ホイールベース=3000mm
■車両重量=2100kg
■総電力量=72.6kWh
■一充電航続可能距離=577km(WLTC)
■モーター最高出力=300ps(225kW)/2800-8600rpm
■モーター最大トルク=605Nm(61.7kg-m)/0-4000rpm
■サスペンション(F:R)=マクファーソンストラット:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F:R)=255/45R20:255/45R20
■車両本体価格(税込)=5,890,000円
■問い合わせ先=HYUNDAIカスタマーセンター ☎0120-600-066

【Specification】DSオートモビルDS 3クロスバックEテンス
■全長×全幅×全高=4120×1790×1550mm
■ホイールベース=2560mm
■車両重量=1580kg
■総電力量=50kWh
■一充電航続可能距離=398km(JC08)
■モーター最高出力=136ps(100kW)/5500rpm
■モーター最大トルク=260Nm(26.5kg-m)/300-3674rpm
■サスペンション(F:R)=マクファーソンストラット:トーションビーム
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:ディスク
■タイヤサイズ(F:R)=215/55R18:215/55R18
■車両本体価格(税込)=5,420,000円
■問い合わせ先=ステランティスジャパン ☎0120-92-6813

【Specification】ボルボC40リチャージ・アルティメット・ツインモーター
■全長×全幅×全高=4440×1875×1595mm
■ホイールベース=2700mm
■車両重量=2160kg
■総電力量=78kWh
■一充電航続可能距離=485km(WLTC)
■モーター最高出力=408ps(300kW)/4350-13900rpm
■モーター最大トルク=600Nm(67.3kg-m)/0-4350rpm
■サスペンション(F:R)=マクファーソンストラット:マルチリンク
■ブレーキ(F:R)=Vディスク:Vディスク
■タイヤサイズ(F:R)=235/45R20:235/45R20
■車両本体価格(税込)=6,990,000円
■問い合わせ先=ボルボ・カー・ジャパン ☎0120-922-662

ヒョンデ・アイオニック5公式サイト
DSオートモビルDS3クロスバックEテンス公式サイト
ボルボC40リチャージ公式サイト

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」 13年ぶりに車名復活の“最上級クーペSUV”! 「大排気量V6」&“ワゴンボディ”から進化したド迫力顔の「アヴァンシア」に注目!
ホンダ斬新「オデッセイSUV!?」 13年ぶりに車名復活の“最上級クーペSUV”! 「大排気量V6」&“ワゴンボディ”から進化したド迫力顔の「アヴァンシア」に注目!
くるまのニュース
けんちん汁にそばを入れて? ご当地カップ麺「茨城けんちんそば」登場 その味は?
けんちん汁にそばを入れて? ご当地カップ麺「茨城けんちんそば」登場 その味は?
バイクのニュース
スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」は走りも一級品! 激戦のコンパクトSUV市場で個性を放つ。【試乗レビュー】
スズキの新型コンパクトSUV「フロンクス」は走りも一級品! 激戦のコンパクトSUV市場で個性を放つ。【試乗レビュー】
くるくら
トヨタのトップに相応しいクルマは[プリウス]!? 先代を覆す[実力]って?
トヨタのトップに相応しいクルマは[プリウス]!? 先代を覆す[実力]って?
ベストカーWeb
ブガッティ新型「トゥールビヨン」についてクリストフ・ピオション社長が語る…鳥肌が立ったというワールドプレミアの様子を動画でチェックしよう
ブガッティ新型「トゥールビヨン」についてクリストフ・ピオション社長が語る…鳥肌が立ったというワールドプレミアの様子を動画でチェックしよう
Auto Messe Web
都心の高速道路「KK線」ついに「2025年4月上旬」廃止へ! ビル街抜ける「無料高速」あと5か月で消滅へ 「60年間ありがとうございました」
都心の高速道路「KK線」ついに「2025年4月上旬」廃止へ! ビル街抜ける「無料高速」あと5か月で消滅へ 「60年間ありがとうございました」
くるまのニュース
普及する「布製タイヤチェーン」に“軽専用”登場! 樹脂製チェーンも作る国内メーカーが電撃参入!?
普及する「布製タイヤチェーン」に“軽専用”登場! 樹脂製チェーンも作る国内メーカーが電撃参入!?
乗りものニュース
オペルの小型SUV『モッカ』に改良新型、48Vハイブリッドシステム搭載…内装を一新
オペルの小型SUV『モッカ』に改良新型、48Vハイブリッドシステム搭載…内装を一新
レスポンス
TOKYO CRAFTS の「グラフアーム/エレバート シェルフ」予約販売が11/15スタート!
TOKYO CRAFTS の「グラフアーム/エレバート シェルフ」予約販売が11/15スタート!
バイクブロス
【ホンダ】バイク用水素エンジン搭載のラリーカー「HySE-X2」がダカール2025に参戦
【ホンダ】バイク用水素エンジン搭載のラリーカー「HySE-X2」がダカール2025に参戦
バイクブロス
アプリリア、中排気量ネイキッドスポーツの新規モデル『Tuono457』をミラノショーで初公開
アプリリア、中排気量ネイキッドスポーツの新規モデル『Tuono457』をミラノショーで初公開
AUTOSPORT web
まさかの「“トヨタ”ノポルシェ」登場!? アンダー350万円で買える「MRスポーツカー」に反響多数! “カレラGT ”…じゃない!「高クオリティマシン」に「見てみたい」の声
まさかの「“トヨタ”ノポルシェ」登場!? アンダー350万円で買える「MRスポーツカー」に反響多数! “カレラGT ”…じゃない!「高クオリティマシン」に「見てみたい」の声
くるまのニュース
サーキットと公道の二刀流!? スポーツ走行もツーリングもこなす守備範囲の広い「ミドルスーパースポーツ」バイク3選
サーキットと公道の二刀流!? スポーツ走行もツーリングもこなす守備範囲の広い「ミドルスーパースポーツ」バイク3選
VAGUE
仮面ライダー女優の愛車はなんとジムニーとレクサスRC300Fスポーツ!! 女優・モデル 奥仲麻琴
仮面ライダー女優の愛車はなんとジムニーとレクサスRC300Fスポーツ!! 女優・モデル 奥仲麻琴
ベストカーWeb
ヒョンデにキアだけじゃない! 韓国には「ルノーコリア」なる注目メーカーが存在する
ヒョンデにキアだけじゃない! 韓国には「ルノーコリア」なる注目メーカーが存在する
WEB CARTOP
コンチネンタル、高性能スーパーモトタイヤ「ContiAttack SM 2」発表…EICMA2024
コンチネンタル、高性能スーパーモトタイヤ「ContiAttack SM 2」発表…EICMA2024
レスポンス
スズキが「新型セダン」発表! サンルーフも装備した「上級モデル」誕生! スポーティな「スイフト」ベースで“5速MT”も搭載!? 7年ぶり全面刷新の「新型ディザイア」印国発売
スズキが「新型セダン」発表! サンルーフも装備した「上級モデル」誕生! スポーティな「スイフト」ベースで“5速MT”も搭載!? 7年ぶり全面刷新の「新型ディザイア」印国発売
くるまのニュース
車中泊は車をどこに停める? 何を持っていくといい?…経験者に聞いた
車中泊は車をどこに停める? 何を持っていくといい?…経験者に聞いた
レスポンス

みんなのコメント

12件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

699.0739.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

319.8609.8万円

中古車を検索
C40の車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

699.0739.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

319.8609.8万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村