現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【メルセデスAMGの深層(6)】AMGはモータースポーツを愛する人たちを支えることも使命のひとつ【モータースポーツ】

ここから本文です

【メルセデスAMGの深層(6)】AMGはモータースポーツを愛する人たちを支えることも使命のひとつ【モータースポーツ】

掲載 更新
【メルセデスAMGの深層(6)】AMGはモータースポーツを愛する人たちを支えることも使命のひとつ【モータースポーツ】

メルセデスAMGのレース活動の大きな柱となっているのがカスタマーレーシング。「Handcrafted by Racers.」をスローガンに掲げ、なによりもスポーツカーを愛する人のために、モータースポーツを心から愛する者たちによって誕生したブランドらしいレース活動だ。

カスタマースポーツモデルとしてワークスチームは出場しない
AMGにとってモータースポーツはなくてはならない不可欠なもの。それをよく表しているのが、F1やDTMにワークスとして参戦しながら、2010年にAMGカスタマースポーツプログラムを掲げてSLS AMG GT3を開発したこと。カスタマースポーツモデルとしてワークスチームから出場させないという方針を堅持し、プライベートでモータースポーツ活動を行うカスタマーチームをサポートして、今日のGTカーレース、GT3レースの隆盛にも大きく貢献した。

すべてのクルマが運転できる。フルビット免許とフル免許って、いったい何だ!【くるま問答】

そのAMGカスタマースポーツプログラムも9年目を迎え、現在は世界中のプライベートチームが「メルセデスAMG GT3」でレースに参戦、ニュルブルクリンク24時間やインターコンチネンタルGTチャレンジ、FIA-GTカップ、ブランパンGTシリーズなど、伝統のあるレースシリーズで数多くの勝利を重ねている。

「メルセデスAMG GT3」は、2014年にワールドプレミアしたメルセデスAMG GTをベースにGT3規定の下で開発されたレーシングカーで、メルセデスAMG独自開発の6.3L自然吸気V型8気筒エンジンを搭載。乗員保護性能を強化しているのも特徴だ。

また、高剛性アルミニウムスペースフレームにも手が加えられ、カーボンファイバーシートパンや高張力鋼板を用いたロールオーバーゲージを採用。さらに、エンジンカバー、ドア、フロントウイング、フロントスポイラーおよびリアエプロン、サイドスカート、ディフューザーなどもカーボンファイバー製となるなど、レーシングカーとして入念に仕上げられている。トランスミッションはトランスアクスルのシーケンシャル6速レーシングタイプだ。

この「メルセデスAMG GT3」は2016年よりレースに参戦、SLS AMG GT3をもしのぐ素晴らしい成績をあげている。日本でも2016年にスーパーGT GT300クラスでデビュー。2017年にメルセデスAMG GT3で参戦したGOODSMILE RACING & TeamUKYOがチャンピオンに輝くと、2018年もメルセデスAMG GT3のK2 R&D LEON RACINGがタイトルを獲得。2年連続チャンピオンマシンとなっている。

AMGカスタマースポーツプログラムでは、GT3よりもさらに身近なGT4カテゴリーの車両「メルセデスAMG GT4」マシンも開発。2018年は「メルセデスAMG GT3」と「メルセデスAMG GT4」で160のAMGカスタマースポーツチームが世界387のレースに参戦、実に138勝、40タイトルを獲得する大成功を収めた。

なお、ドイツ・アファルターバッハにあるAMG本社には、AMGカスタマーチームやドライバーの勝利を称える「Walk of Fame」が設けられている、ここにはタイトルを獲得したすべてのAMGチームとドライバーの名前や、世界の耐久レースでタイトルを獲得した関係者の名前が刻まれており。AMGとともにレース活動を行うプライベートチームの聖地となっている。

とかくF1での強さばかりに目が行きがちだが、以上のようにAMGは20年以上にわたり幅広くモータースポーツをリードする役割を担ってきたことも忘れることはできない。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
アストンマーティン・ヴァルキリーのデビュー戦とふたりのドライバーが決定。IMSAはデイトナを欠場へ
AUTOSPORT web
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
モリゾウがトヨタを激励。豊田スタジアム新コースでの“人力パワー”に観客から拍手/WRC写真日記
AUTOSPORT web
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
「エニカ(Anyca)」サービス終了…カーシェアはどこへ向かうのか?
ベストカーWeb
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
オジエが豊田スタジアムステージの苦手意識を明かす「僕たちはいつも遅い」/ラリージャパン デイ1コメント
AUTOSPORT web
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
オヤジむせび泣き案件!! ホンダの[デートカー]が帰ってくるぞ!! 新型[プレリュード]は究極のハイブリッドスポーツだ!!!!!!!!!
ベストカーWeb
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
ラリージャパン2024が開幕。勝田貴元が新レイアウトのスタジアムステージで3番手発進/WRC日本
AUTOSPORT web
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
N-VANより安い200万円以下!? スズキ新型[エブリイ]は配達業を助ける!! 航続距離200kmのBEVに生まれ変わる
ベストカーWeb
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
実録・BYDの新型EV「シール」で1000キロ走破チャレンジ…RWDの走行距離はカタログ値の87.9%という好成績を達成しました!
Auto Messe Web
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
8年目の小さな「成功作」 アウディQ2へ試乗 ブランドらしい実力派 落ち着いた操縦性
AUTOCAR JAPAN
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
RSCフルタイム引退のウインターボトム、2025年は古巣に復帰しウォーターズの耐久ペアに就任
AUTOSPORT web
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
ハコスカ!? マッスルカー!?「ちがいます」 “55歳”ミツオカ渾身の1台「M55」ついに発売 「SUVではないものを」
乗りものニュース
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
スズキ、軽量アドベンチャー『Vストローム250SX』のカラーラインアップを変更。赤黄黒の3色展開に
AUTOSPORT web
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
元ハースのグロージャン、旧知の小松代表の仕事ぶりを支持「チームから最高の力を引き出した。誇りに思う」
AUTOSPORT web
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
本体35万円! ホンダの「“超”コンパクトスポーツカー」がスゴい! 全長3.4m×「600キロ切り」軽量ボディ! 画期的素材でめちゃ楽しそうな「現存1台」車とは
くるまのニュース
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
リアウィンドウがない! ジャガー、新型EVの予告画像を初公開 12月2日正式発表予定
AUTOCAR JAPAN
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
最近よく聞く「LFP」と「NMC」は全部同じ? EV用バッテリーの作り方、性能の違い
AUTOCAR JAPAN
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
アロンソのペナルティポイントはグリッド上で最多の8点。2025年序盤戦まで出場停止の回避が求められる
AUTOSPORT web
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
「俺のオプカン~仙台場所~」初開催!「オープンカントリー」を愛する男性ユーザーが集まって工場見学…川畑真人選手のトークショーで大盛りあがり
Auto Messe Web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1556.02289.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.92298.0万円

中古車を検索
Sクラスの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

1556.02289.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

49.92298.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村