東京ビッグサイト青海展示棟 Bホールにあるダイハツブースでは、事前予告なしのサプライズで、新型コンパクトSUVを出展したほか、世界初公開となる、4台のコンセプトカーを出展した。
ワールドプレミアとなる4台のコンセプトカーはそれぞれの暮らしのなかで使われているシーンや使う人々の気持ちをイメージして、それぞれ「IcoIco(イコイコ)」「TsumuTsumu(ツムツム)」「WaiWai」「WakuWaku」という車名を名付けたという。
さて、どんなコンセプトカーなのか、さらに市販の可能性はあるのかも含めて迫ってみたい。
文/ベストカーWEB編集部
写真/ベストカーWEB編集部 ダイハツ
【画像ギャラリー】新型ダイハツロッキー&世界初公開コンセプトカー4台の詳細
新型ダイハツロッキーがワールドプレミア!
ダイハツロッキーが予告なしに出展されていた!
本WEBで何度かお伝えしてきた、トヨタとの共同開発によって生まれた、ダイハツロッキーが出展されていた。
本来ならば世界初公開となるはずだが、車名は明らかにされず、「まもなく発売される、新型コンパクトSUV」としか発表されなかった。
このロッキーという車名は、すでに本WEBの取材によって明らかになっている。約20年ぶりに復活することになるロッキーだが、今回、新たな情報としてスペックが明らかになったので紹介しよう。
公開されているスペックによると、ボディサイズは全長3995×全幅1695×全高1620mm、ホイールベースは2525mmで車両重量は980kg。
リアスタイルもなかなかカッコいい
エンジンは総排気量996ccの直列3気筒12バルブDOHCインタークーラーターボを横置きし、 最高出力は98ps/6000rpm、最大トルクは14.3kgm/2400~4000rpm。トランスミッションはCVT。乗車定員は5名、タイヤサイズは195/60R17。
このダイハツロッキーはダイハツ主導で開発されたもので、トヨタにOEM供給され、トヨタ版はライズとなる。本WEBの調査によれば、すでにトヨタライズは2019年10月1日から事前予約が開始されている。
一方、ダイハツロッキーは、先行予約を10月下旬以降に実施する見通し。
本WEBが調査した現在わかっているトヨタライズの商品ラインアップは4グレード構成で、それぞれFF、4WDを設定、いずれもCVTの組み合わせとなる。
トヨタライズ各グレードの車両本体価格は以下の通り。おそらくダイハツロッキーの価格もほぼ同じ価格帯になるだろう(ベストカーWEB調べ)。
■FF/X=167万9000円、XS=174万5000円、G=189万5000円、Z=206万6000円
■4WD/X=191万8800円、XS=198万4800円、G=213万3700円、Z=228万2200円
ドライバー側に向けられたセンターコンソールが特徴
ダイハツロッキーのエクステリアデザインは、まるでミニRAV4を思わせる、大ヒットを予感させるカッコよさ。
フロントドアに比べ、リアドアが小さく作られているため、後席の居住性が心配されたが、実際に身長180cmの担当が座ってみると、膝前空間、頭上空間ともにこぶし1入るほどなので、狭くは感じなかった。
走りについても高剛性のDNGAボディや98psの1Lターボエンジンで1トンを切る980kgという軽量ボディだけに、キビキビとした走りが連想される。
このダイハツロッキーの発売は2019年11月5日、期待して待っていよう。
洗練されたスタイルだから大ヒットしそうだ
軽クロスオーバー/WakuWaku(ワクワク)
ダイハツが新提案した軽クロスオーバー、ワクワク
今回ワールドプレミアとなったコンセプトカーは4台。実際ににこの目で見て触れた感想も入れながら紹介していこう。
遊びの世界を広げる軽クロスオーバーのワクワクは、所有するだけでワクワクする、というのが車名の由来。内外装のデザインは、頼れる骨太さをイメージしている。
後席は窓はないがしっかりと開く
前席は運転スペース、後席部分の空間はなんでも置けるクローズドのバンという考え方で、リアドアの窓ガラスの代わりに樹脂製パネルがはめ込んであり、パネルの白いX部分(写真参照)がライトになっていたり、ルーフラゲッジを設定するなど、斬新なアイデアが採用されている。
実際に見ると、後席ドアパネルやラゲッジのボード、ルーフラゲッジなど、完成度はまだまだコンセプトカーの域は出ないが、発売可能性は80%以上と予想する。
前席は人を乗せる空間、後席&ラゲッジは、使い倒すラゲッジという考え方は、どこかウエイクとも共通するコンセプトだからだ。しかも大ヒット中のジムニーをダイハツが放っておくわけがない。
ダイハツの説明員に発売の可能性を聞いてみると、「この東京モーターショーで反響が凄ければ、市販されるかもしれませんね」とのことだった。
後席の窓がない代わりに樹脂製パネルとX部分が照明になっている。後席は荷室と割り切っているのだ
すべてのドアを開けた状態。ルーフラゲッジの考え方も素晴らしい
多用途に対応する次世代軽トラック/TsumuTsumu(ツムツム)
次世代軽トラックコンセプトのツムツム。こんなカッコいい軽トラック見たことない?!
中折れ式のドアは足元まで開くため乗り降りがしやすい
搭載されているのは農業用ドローンが収納されていたが、この荷台をまるごと載せ替えできるため、いろいろな用途に使えるという
物を積むということから名づけられたツムツムは、多用途に対応する次世代軽トラック。
荷台の長さを従来の軽トラックと同等としながらも、従来の軽トラックの使い方にとどまらず、農業用ドローン基地や個室空間など軽トラックの使い方の幅が一層広がる換装可能な荷台を設定している。
また、キャビン内を広く使える新しいレイアウトを提案。大開口のエルボードアと呼ばれる中折れ式ドアを採用することで、抜群の乗降性を実現している。
実際に運転席に乗り込んでみたが、さすがに足元まで開く、エルボードアは巨漢の担当は乗り降りがしやすかった。補助ドアも観音式ドアで開くので非常に便利だ。
今回は農業用ドローンとしての基地を荷台に載せていたが、車中泊にするための個室やバイク、MTBの搭載、さらには屋台や移動販売など、用途に合わせて載せ替える)ことができるという。
発売の可能性は70%。おそらく中長期的に考えているのでないだろうか。荷台を着せ替え出来るアイデア、コペンでも実現しているだけに期待したい。
VWマイクロバスを彷彿とさせるコンパクトミニバン/WaiWai(ワイワイ)
VWタイプIIマイクロバスを思わせるデザイン。ダイハツは3列6人乗りのミニバンを提案
非常にシンプルなデザインのコクピット
モデルの方に座ってもらったが、サイズが意外にコンパクトだということがわかる
2列目に座った状態。2列目は折りたたみできる。キャンバス地のツインラグトップの開放感がおわかりいただけるだろうか
両側センターピラーレスドアのこんなに可愛らしいミニバンはかつてあっただろうか
ワイワイは心地よい広さのジャストサイズミニバン。3列6人乗りの小型ミニバンで、運転しやすいコンパクトな全長4200×全幅1665×全高1665mmというサイズながら、室内は開放感のあるツインサンルーフのラグトップ仕様になっており、センターピラーレスで乗り降りもしやすい。
まるでVWタイプIIマイクロバスを彷彿とさせる可愛らしいデザインだが、ワイワイを担当したデザイン責任者によると、軽自動車のムーヴキャンバスを大きくコンパクトカーにしたイメージでデザインしたという。
現在、シエンタやフリードが、コンパクトミニバン市場を席捲しているが、こんなに可愛らしいワイワイが発売されれば大反響となることは間違いないだろう。ぜひとも市販してほしい!
一瞬、フロントなのか、リアなのか迷ってしまうほど、リアスタイルも可愛らしい
自動運転タイプのパブリックトランスポーター/IcoIco(イコイコ)&Nipote(ニポテ)
未来の自動運転を見据えたパブリックトランスポーターの提案
実内にはハンドルはない。将来、過疎地域ではこのようなトランスポーターが走る時代が来るのだろうか
お世話ロボットのニポテ
イコイコは誰もが自らの意思で移動することをサポートし、ファースト/ラストワンマイル(家と最寄りの中継時点の間を指す)での活用を目指した、自動運転タイプのパブリックトランスポーター。
クルマ椅子や大きな荷物を持った旅行者などみんなの乗り降りを考え、格納式のスロープを搭載する。
クルマのスロープも行き来できる付属のお世話ロボットで話しかけることで移動に関する生活をアシストする。
自動運転時代を迎えるのはまだまだ先だが、あと5もすれば、お世話ロボット、ニポテのいるイコイコが走り回る時代が来るかもしれない。
最後にイコイコ、ワクワク、ツムツム、ワイワイをデザインしたダイハツ工業デザイン部第一デザイン室ECDスタジオ課長の芝垣登志男さんに、それぞれのコンセプトカーに対する想いを聞いた。
「みんなの暮らしをあたたかく、便利と快適の先にあるあたたかな暮らしというテーマのもと4台を企画しました。
ワイワイは前席と後席をまったく別の空間と考え、後ろの部分は使い倒してほしいと願いを込めました。
ツムツムは長い荷室と広いキャビンを両立させ、カーゴルームを付け替えられるコンセプトです。
ワイワイは軽のムーヴキャンバスの3列シート版のコンパクトカーです。VWタイプバスをイメージしてはいませんが、モダンフレンドリーなデザインで、ラグトップもポイントです。
イコイコは今地方で問題になっている交通機関の救世主になるのではと考えています。4台ともに反響が大きければ、市販化される可能性はあります。将来、発売されるといいですね」
ダイハツデザイン部第一デザイン室ECDスタジオ課長、芝垣登志男さん
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