現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > “超”実用的で“超”高性能な“超”高級車──新型メルセデスAMG GT 4ドア クーペ試乗記

ここから本文です

“超”実用的で“超”高性能な“超”高級車──新型メルセデスAMG GT 4ドア クーペ試乗記

掲載 3
“超”実用的で“超”高性能な“超”高級車──新型メルセデスAMG GT 4ドア クーペ試乗記

一部改良を受けたメルセデスAMG「GT 4ドア クーペ」に小川フミオが乗った。都心部で乗ってもわかる超高性能モデルの魅力とは?

足まわりの設定はすばらしい

キャデラックの新しい超高級車は古き良きアメ車の再来か──新型セレスティックに迫る!

パワフルなエンジンを、スタイリッシュなファストバックスタイルのボディに搭載したメルセデスAMG GT 4ドア クーペは希有な存在だ。2022年1月20日に発売されたマイナーチェンジ版は、心躍る楽しさを与えてくれる。

乗ったのは「GT53 4MATIC」。2996ccの直列6気筒 ガソリンツインターボ・エンジンに、「ISG」とよばれるスタータージェネレターを組み合わせたマイルドハイブリッドのパワートレインを搭載。さらに電動スーパーチャージャーもそなえる。

基本的におなじエンジンの「GT43 4MATIC+」が270kW(367ps)の最高出力と500Nmであるのに対して、GT53 4MATIC+は、320kW(435ps)の最高出力と520Nmの最大トルクを発揮する。

パフォーマンスやデザイン性を求めながらも、日常生活での使い勝手にも妥協をすることができない人に向けてのモデルと謳われるだけあって、たしかに、“4ドアのスポーツカー”と、言いたいぐらい、胸のすく加速性とハンドリングで際立っている。

マイナーチェンジにおいて、「AMGライドコントロールプラス」なるエアサスペンションが変更された。 新たにダンパーの外側に2つの圧力制御バルブが追加され、伸び側と縮み側を個別にコントロールすることが出来るようになった。

簡単に言うと、ドライブモードセレクターを使ったとき、「スポーツ」モードではよりスポーティに、「コンフォート」ではより快適に、というのが目指されたところだ。

実際、足まわりの設定はすばらしい。コンフォートでは路面の凹凸をていねいに吸収してくれて、2950mmもあるロングホイールベースを活かしたパッケージングの恩恵で、広々感のある後席に座っていても快適そのもの。

まるでスポーツカー

いっぽう、ステアリング・ホイール内に設けられた回転式のセレクターを回して「S(スポーツ)」を選ぶと、クルマはさらに活発になる。コンフォートでも気持ちよい加速が味わえるのだが、スポーツモードでGT53 4MATICは、まるでスポーツカーになる。

車体のロール制御がおこなわれ、アクセルペダルの踏みこみへの反応の早さとともに、カーブでの軽快感は病みつきになりそう。ロング・ホイールベースの4ドア車とは思えない。

ステアリングは正確で、路面のインフォメーションも手のひらに伝わってくる。過敏ではないものの、クルマとドライバーの一体感がしっかり感じられるのだ。ポルシェ「911」とまではいかないかもしれないが、シャシーとサスペンションとステアリング・システムの連携がみごと。

今回標準装備となった「AMGパフォーマンスステアリングホイール」にはもうひとつのセレクター「AMGダイナミクス」の切り替えダイヤルがそなわる。「滑りやすい路面」「コンフォート」「スポーツ」「インディビジュアル」とセッティングが切り替えられる。

エンジン制御やダンピングコントロールや変速タイミングにくわえ、前後の駆動力配分なども変わるという。短い時間の試乗では、違いはわかっても恩恵にはありつけなかった。残念。

マイナーチェンジでは、日常域の使い勝手もよくなったようだ。「MBUXインテリアアシスタント」は、手のジェスチャーを車内センサーが読み取り、登録しておいた機能を起動させるというもの。たとえばVサインを出したら、ナビゲーションシステムで「自宅に帰る」が作動する、という具合だ。

現在の価格は、1839万円。発表時は1786万円だったので、円安や材料費高騰の影響か、値上がりしている。いっぽうGT43 4MATIC+は現在1349万円。早く買わないとさらに手が届かなくなってしまうかもしれない。

試す価値のある1台だけに、迅速な行動を(笑)。

文・小川フミオ 写真・安井宏充(Weekend.)

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
トヨタの「高級スポーティミニバン」がスゴい! 「走りが楽しい」反響多数!? 王道「アルファード」と異なる「個性」に注目! ヴェルは何が違う?
くるまのニュース
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
「スゴい事故」発生も…「夏タイヤ履いてるなんて信じられんッ!」 批判の声多数! 夏タイヤで雪道走ると違反? 正しい交換時期の目安とは
くるまのニュース
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
ついにその瞬間がやってきた!!!!! シビックベースの70年代風GTカー[ミツオカM55]が限定100台800万円で販売!!!!! 即売必至か?
ベストカーWeb
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!?  後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
「富士山登山鉄道」断念、でも代わりは“トラム”なの!? 後継には「電動連節バス」しかない3つの理由
Merkmal
入場無料! [レクサスRZ]に[新型アウトランダーPHEV]も!! 千年の都が舞台[京都モビリティ会議]が12月7日(土)にやってくる
入場無料! [レクサスRZ]に[新型アウトランダーPHEV]も!! 千年の都が舞台[京都モビリティ会議]が12月7日(土)にやってくる
ベストカーWeb
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
FIA F2参戦のロダン、最終戦でFIA F3王者フォルナローリを起用。フォーミュラE参戦のマローニの代役
AUTOSPORT web
快適ボックスシートから広々フルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
快適ボックスシートから広々フルフラットへの変更も簡単! トヨタ ハイエースがベースのキャンパー
月刊自家用車WEB
もう[トヨタ]が開発してるだと!!!!!!!!!!! 次期型[GR86/BRZ]は1.6Lターボ+ハイブリッドでほぼ確定か!?  
もう[トヨタ]が開発してるだと!!!!!!!!!!! 次期型[GR86/BRZ]は1.6Lターボ+ハイブリッドでほぼ確定か!?  
ベストカーWeb
トヨタWRC、大荒れのデイ2を好位置で乗り切る。ラトバラ代表は「明日もトリッキーになる」と警戒/ラリージャパン
トヨタWRC、大荒れのデイ2を好位置で乗り切る。ラトバラ代表は「明日もトリッキーになる」と警戒/ラリージャパン
AUTOSPORT web
ARTグランプリ、ホンダのフランス法人とパートナーシップを締結。CR-VとZR-Vが提供される
ARTグランプリ、ホンダのフランス法人とパートナーシップを締結。CR-VとZR-Vが提供される
AUTOSPORT web
優れた燃費が自慢[アコード]!! [レクサスES]と比較した明確な違い
優れた燃費が自慢[アコード]!! [レクサスES]と比較した明確な違い
ベストカーWeb
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
レッドブル&HRC密着:フロントタイヤへの熱入れを苦手にするRB20。弱点が露呈し初日は2台とも下位に沈む
AUTOSPORT web
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
タイトルに王手のフェルスタッペンが苦戦、ミディアムで17番手「タイヤが機能せず氷の上を走っているよう」/F1第22戦
AUTOSPORT web
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
見かけ倒しでもいいじゃん! ルックスと性能が釣り合わないスポーツモデル5選
ベストカーWeb
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
2025年WEC暫定エントリーリストが発表。ハイパーカーは2社が撤退もLMGT3と同数の18台が参戦
AUTOSPORT web
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
【角田裕毅F1第22戦展望】昨年の反省をもとにセットアップを2種類用意。FP2で「だいたいの方向性は見つかった」
AUTOSPORT web
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
不要or必要? やっちゃったらおじさん認定!? 「古い」「ダサい」といわれがちな [時代遅れ]な運転法
ベストカーWeb
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
勝田貴元、パンクで後退も挽回「まだ諦められない。ファンの声援が力になる」/ラリージャパン デイ2
AUTOSPORT web

みんなのコメント

3件
  • これほど残念なハイパワーフラッグシップって
    あまり無いけどな。
    メルセデスもミッドシップでまともなの作ればいいのに
    ハイパワーエンジン採用した乗用車で誤魔化し続けてる。
    所詮フェラーリやランボルギーニの様な存在にはなれない

    中国化が進んで今後も可能性はないだろう。
  • >試す価値のある1台だけに、迅速な行動を(笑)

    何が面白いの?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索
GTの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

2695.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

1880.03258.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村