メルセデスのルイス・ハミルトンは、F1メキシコGPを2位で終えた。勝ったのはメルセデス2台の後ろ、3番グリッドからスタートしたレッドブル・ホンダのマックス・フェルスタッペン。フェルスタッペンはスタート直後の1コーナーへのブレーキングでメルセデスの2台をまとめて抜いたわけだが、ハミルトンはチームメイトのバルテリ・ボッタスのディフェンスについて「フェルスタッペンにスペースを空けすぎだ」と、苦言とも取れる発言を行なった。
下馬評ではレッドブル有利と見られていた今回のメキシコGP。しかしその予選では、メルセデスの2台が速さを発揮し、フロントロウを独占。レッドブル勢を2列目に追いやった。
【F1動画】フェルスタッペン、スタート直後にメルセデス2台を攻略! 2021年F1メキシコGP決勝ハイライト
そして迎えた決勝レース。メルセデスが最前列のポジションを維持すれば、望外とも言えた勝利も手にできそうだった。しかし、スタート直後にメルセデス勢のスリップストリームを使ったフェルスタッペンが一気に先頭に浮上。その後は前評判通りの速さを見せ、ハミルトンに16秒以上の差をつけてトップチェッカーを受けた。
なおボッタスはフェルスタッペンに抜かれた直後、マクラーレンのダニエル・リカルドに追突されてスピン。最後尾付近まで落ち、結局入賞にも届かずフィニッシュを迎えた。
ハミルトンはボッタスの1コーナーへの進入時のライン取りについて、批判とも取れる発言を行なった。
「僕は別の形のことを考えていた。ある意味、バルテリがより良いスタートを切っていれば、彼のスリップストリームを使おうとしただろう」
そうハミルトンは語った。
「でも、僕は彼に近づくことができて良かった。それから誰もイン側に飛び込んでこないように、コース上で自分の側を守っていた」
「それでミラーに映る、レッドブル勢を後ろに押さえ込もうと思っていた。バルテリも同じようにするだろうと思っていたんだ」
「でも明らかに、彼(ボッタス)はマックスのためにスペースを空けたままにしてしまった。しかもマックスはレーシングラインにいたから、ターン1に向けて良いブレーキングができた」
「僕は汚れたイン側にいた。だから、何の希望もなかったんだ」
メルセデスのチーム代表であるトト・ウルフは、ミラーの視界が限られているため、ボッタスの位置取りは理解できるモノだったと語った。しかし2台のマシンをもってすれば、スタート直後のフェルスタッペンの脅威を回避することはできたはずだと感じているようだ。
「F1マシンをドライブしている時、後ろで何が起きているのかをミラーを見ただけで判断するのはとても難しい」
そうウルフ代表は語った。
「でももし彼(ボッタス)がもう少し左を走っていれば、彼(フェルスタッペン)が抜いていくことはなかった。ブロックできていただろうからね」
一方でボッタスは、ターン1での”不運”を説明。さらに、レースに復帰した後、順位を上げていくのは実に難しいことだったと語った。
「スタート自体は問題なかった。それほど悪くはなかったんだ。でも、フェルスタッペンにスリップストリームを使われ、さらに彼はブレーキを遅らせたんだ」
ボッタスはスカイF1のインタビューにそう語った。
「しかしターン1のエイペックスで、ダニエルが僕の後ろにぶつかったんだと思う。その時僕は何もできず、スピンしてしまった。その後のレースは、ポジションを上げていくのが難しかった」
「その後は前のマシンに近付いたため、エンジンとブレーキをマネジメントしていた。すごく近づくまで、労っていたんだけど……それは簡単なことじゃなかった」
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みんなのコメント
故意だと認定されてもおかしくない状況になってたよ。