生産台数3.5万台程度だったテスラは、今年150万台を超える予想に!?
テスラのミッドサイズSUV「モデルY」が、2022年9月8日(木)から日本での納車を開始。東京都江東区の「テスラ デリバリーセンター有明」では納車を記念するイベントが開催され、納車前のモデルYがP5階の駐車場に約40台、P1階に約50台がズラリ並べられていた。
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この9月8日は2014年の同日、テスラがフルサイズ電動セダンである「モデルS」の納車を日本で開始した日と重なっており、当時はCEOのイーロン・マスク氏が来日し、六本木ヒルズで納車記念イベントが開催されたということだ。
2014年当時のテスラの生産台数は全世界で3万5,000台程度だったが、ご存じの通り2021年には93万台を超え、2022年には大台150万台を超えるのではないかというほどに成長。今回、会場となったデリバリーセンター有明に納車待ちの「モデルY」が並ぶ様子は圧巻で、まさに黒船襲来といった様子を見せていた。
納車方法も合理的! ガンガン作って全世界で直売!
テスラデリバリーセンター有明は、ゆりかもめの有明駅からほど近い商業施設「有明ガーデン」の3階にあり、同商業施設のP5F駐車場と直結した通路の脇にある。施設の中ではかなり目立たないところで、スペースは小さなカウンターのみというシンプルなもの。納車場所はテスラ所有の駐車場ではなく、商業施設のパーキングを活用しているのだが、これはかなり合理的だ。
実際に「モデルY」を購入したい場合の流れもかなりシンプル。24時間365日受け付けている、テスラのWEBサイトで好みの「モデルY」をポチっと注文し、納期を確認。登録日の5日前までに車両代金の入金を完了させ、納車準備完了の連絡を受けて指定の場所で車を引き取るだけ、というもの。
ちなみに、有明ではこの小さなカウンターから毎日約50台が納車されているというから驚きである。新車の購入というと、何度となくディーラーのショールームに足を運び、お茶をいただきながら時には値引き交渉をし、同じショールームで納車を迎えるというのが一般的だが、テスラはそんなやりとりをできるだけ簡略化している。ネット世代の消費者にはクルマもこうしたシンプルな販売方法も魅力となりそうだ。
有明ガーデンの駐車場に納車待ちの「モデルY」が並ぶ姿は圧巻だ。ギガファクトリーと呼ばれるテスラの巨大工場をカリフォルニア、上海、ベルリン、テキサスに作り、今年の生産台数は去年の93万台から150万台までに拡大予定というテスラ。3大陸にまたがるギガファクトリーで大量生産した車両を全世界で直売していく驚異的な販売方法の一端をこの日、垣間見たような気がした。
車両価格は時価! 「モデルY」の価格は643万8000円から
先に発売されたテスラのミッドサイズセダン「モデル3」同様、グリルのないツルっとしたフェイスが印象的な「モデルY」は、上級グレードのパフォーマンスで時速100キロまで最速3.7秒で到達する加速性能を持ち、航続距離はベースグレードのRWDで507キロを実現。フロントとリアを合わせて2100L以上という、大容量の積載スペースが大きな特長となっている。
日本での「モデルY」受注は2022年6月10日(金)に開始したため、そのときにオーダーしたオーナーには約3か月で納車が完了したことになる。
価格は、現在RWDが643万8,000円で上位モデルの「パフォーマンス (AWD)」が833万3,000円で、どちらもCEV補助金65万円の対象車。テスラ車の価格は為替相場に左右される時価となっており、世界的な半導体不足で、どのメーカーの一般的に納車が遅れ気味だが、モデルYは今注文すると納期は約6ヶ月後ということだ。
この日は約20組のオーナーにモデルYが納車され、愛車の前で記念撮影が行われ、オーナーは喜びの声を上げていた。モデルYのほかモデルS、モデル3、モデルXの展示もあり、イーロン・マスク氏が当初掲げていたユーモアあふれるラインナップ「SEXY (Eは3の代わり)」が日本で実現した瞬間でもあった。
【写真5枚】「SEXY」実現! 日本に入りたてほやほやの「テスラ・モデルY」
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みんなのコメント
興味ないと視界にも入らないものだな