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レクサス次世代フラッグシープクーペ 10速AT搭載「LC500」

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レクサス次世代フラッグシープクーペ 10速AT搭載「LC500」

レクサスは2016年1月11日より開催されている北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)において、新型ラグジュアリークーペ「LC500」を世界初披露した。LC500は次世代のレクサスを象徴するクーペとして、クルマの骨格であるFRプラットフォームを新開発。低重心かつ前後重量配分を最適化したフロントミッドシップのレイアウトを採用。高剛性ボディ、新開発マルチリンク式サスペンション、およびカーボン素材を活用した軽量化とともに、「より鋭く、より優雅に」をキーワードに開発されている。

ハードウェアとしては 、“F”モデルから継承したV型8気筒5.0Lエンジンに、新開発10速オートマチックトランスミッションをレクサスでは初採用。伸び感ある加速とドライバーが意図する走行リズムをつくり出す変速がエンジンサウンドと調和し、気持ちよい走りの実現を目指したという。なおLC500の日本での発売は、2017年春頃を予定している。以下にもう少し、各部の詳細について紹介していこう。

最大のアピールポイントでもあるエクステリアだが、2012年の同ショーに出展されたデザインスタディモデル「LF-LC」がベースとなっている。好評を博したLF-LCのデザインテイストを進化させ、市販モデルにまで昇華させることは、レクサスというブランドに変革をもたらす挑戦でもあったという。そのLC500は低重心かつ低い全高とワイドな全幅でアグレッシブなスタンスを実現し、四隅のタイヤを強調するフェンダーが張り出した、抑揚ある立体構成でクーペとしての機敏さを表現。さらに各部位の表面は艶やかな曲面とシャープなラインで構成され、ラグジュアリークーペに相応しいエレガントさを強調している。

フロントは下端からボンネットフードへと続く流れを強調し、ボディと一体化させ躍動感を高めたスピンドルグリルを中央に、新開発の超小型3連LEDヘッドランプユニットとL字型に発光するLEDクリアランスランプ(デイライト機能付き)により、精悍かつエレガントな表情を演出。一方でリヤは、中央部にフロントからの流れを受けたスピンドル形状のテーマを採用。テールランプ外側から縦下方向に伸びたターンシグナルランプや、マフラーディフューザーの左右下端の配置と合わせて、低重心かつワイド感を強調している。

コックピットはドライバーとクルマの一体感を醸成するドライビングポジションとし、ペダル配置やステアリング傾角、シートのホールド性など、徹底した走り込みに基づく細部にこだわったレイアウトを実現。シフトbyワイヤシステムや、直感的な操作に対応した次世代マルチメディアを操作系に採用している。ステアリングホイールは握る位置に合わせて断面形状を緻密に変化させたり、パドルシフトにマグネシウム素材を使用して、ドライビングプレジャーの高まりを演出している。

一方で助手席では、人を包み込みながら、車両前方へ視覚的に広がりを感じさせる開放的な空間づくりを目指したという。レザーやアルカンターラを採用し、触って感じる素材感や使うたびに深まる心地よさを追求。ボディ骨格から考慮して開発されたオーディオシステムの採用など、上質なおもてなしの空間を提供している。

冒頭の「より鋭く・より優雅に」は、まさにLC500の走行性能を示すキーワードだ。素直なハンドリングでありながら、すっきりとして奥深いドライビングフィールを実現するべく、世界中のワインディングや高速道路などあらゆる道を走り込み、プラットフォームやサスペンションが開発された。新FRプラットフォームは新開発の大径ランフラットタイヤを四隅に配置。そしてエンジンをフロントアクスルの後方に置き、人や重量物をより重心に近く、低い位置に下げて重量配分のバランスを調整するなど、慣性諸元をつくり込み、走りの理想形に近いレイアウトを創造している。

次に高剛性ボディは基本性能として、高い剛性を確保することに加えて、走行中のボディへの力の入力や変形特性にも着目し、回頭性がよく、ドライバーの思い通りにラインをトレースできる性能を実現した。マルチリンク式サスペンションは上下ともに2本のアームを持つ構造で、ボールジョイント配置の工夫により、ドライバーの操作や路面からの入力に対して、リニアな応答と手応えのいいステアリングフィールを実現。

また軽量化ではフロントサスペンションタワー、フロントフェンダー、サイドドア外板などにはアルミ素材を採用。ルーフやラゲージドア、サイドドア内側にはより軽くて強いCFRP(炭素繊維強化プラスチック)を採用するなど、低重心化とヨー慣性モーメントの低減を図り、走行性能向上に寄与している。

レクサスで初採用された10速オートマチックトランスミッションは、シフトチェンジの際の心地よいフィードバックと、切れ味のいい変速を実現。構成部品のアルミ化による大幅な軽量化と部品の小型化を実施している。またアクセルやブレーキ、車両のG(重力加速度)からドライバーの意図を読み取り、最適なギヤを選択する新制御も採用している。

安全性能にも最新のテクノロジーが導入されている。ミリ波レーダーとカメラで前方の車両や歩行者を検出し、警報/ブレーキアシスト/自動ブレーキで衝突回避支援および被害軽減を図るプリクラッシュセーフティ、車線維持をサポートするレーンキーピングアシスト(LKA)、夜間歩行者の早期発見に寄与するロー&ハイビームを自動で切り替えるオートマチックハイビーム(AHB)、そして先行車との車間距離を保ちながら追従走行するレーダークルーズコントロール(全車速追従機能付き)、以上4つの先進安全技術をセット化し、多面的な安全運転支援を強化した予防安全パッケージ「Lexus Safety System +」を採用している。

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