TOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)からWRC世界ラリー選手権に参戦しているセバスチャン・オジェは、今月7~10日に行われたアクロポリス・ラリーギリシャでの失望を拭い、現在は10月26~29日に開催が予定される2023年シーズン第12戦セントラル・ヨーロピアン・ラリーを心待ちにしている。
8度のワールドチャンピオンに輝いたフランス人ドライバーは、9月上旬にギリシャで実施された今季10戦にスポット参戦。デイ3でティエリー・ヌービル(ヒョンデi20 Nラリー1)と総合首位を争い、ヒョンデのエースが足回りのトラブルで戦列を離れた後にラリーリーダーとなった。しかし、同じ日の最後のステージでオジエのマシンにもサスペンショントラブルが発生。一日の最後にデイリタイアを喫し、残り4ステージで優勝のチャンスを失ってしまった。
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総合のポジション争いから脱落しているにもかかわらず、日曜日にギリシャで再スタートを切ったことについてオジェは次のように語った。
「(再出走する)モチベーションを見つけるのは簡単ではなかったが、最後はチームのためそれを決めた。彼らは僕たちのために多くの努力をしてくれている。僕はそれに対して可能な限りプロフェッショナルでなければならないんだ」
今季2023年は、日本人ラリードライバーの勝田貴元と3台目の『トヨタGRヤリス・ラリー1』をシェアしながらシーズンを戦っているオジエは、次戦ラリー・チリ・ビオビオを欠場する。しかし、その次のラウンドとなるセントラル・ヨーロピアン・ラリーで今季7度目のラリー出場を予定している。
シリーズ初開催となるこのターマック(舗装路)イベントは、ドイツ、オーストリア、チェコの3カ国を跨いで開催されるもの。ドイツ南部のバイエルン州パッサウが拠点となり、チェコの首都プラハでセレモニアルスタートが行われる。
オジエはこのラリーが「ホームイベントのようなものになるだろう」とWRC.comに語った。
「僕が住んでいるミュンヘンから近いのだけど、実はラリーが行われる地域には行ったことがないんだ。どのチームにとっても、とても新鮮なラリーになるだろうね」
「僕たちが現地に着いたら、すぐに多くの仕事と準備が必要になる。なぜならすべてが新しいからだ」
「チェコ(の道路)は高速で滑りやすくバンピーでとてもチャレンジングだと聞いている。ドイツのほうは分からないが、どうなるだろう。見てみよう」
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