2023年最初のF1チーム代表者会議が開かれる時、そのテーブルには見知らぬ顔が並んでいるだろう。
マクラーレンのアンドレア・ステラとウイリアムズのジェームス・ボウルズのふたりの新代表に加えて、アルファロメオのチームウェアに袖を通したアレッサンドロ・アルンニ・ブラビが円卓の席に着くこととなった。
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アルファロメオはザウバーでマネージングディレクターを務めてきたアルンニ・ブラビを、チーム代表(Team principal)とは別に新設された、”代理的意味合い”を持つ代表職であるTeam representativeに起用。F1チームの母体であるザウバー・グループのアンドレアス・ザイドルCEOと連携し、2023年からチームを率いていくこととなった。
元々ポルシェのLMP1プロジェクトを率いていたザイドルの主な任務は、2026年にザウバーが予定しているザウバーとアウディのパートナーシップに向けた準備をすること……そのためザイドルはファクトリーを離れて23戦全てのグランプリには参加できないことが了承されている。
そのため、レース現場ではアルンニ・ブラビが、チームの顔としてFIAやF1との連絡役として活躍することとなる。
F1界でも数年前からパドックでは”顔なじみ”も多いアルンニ・ブラビだったが、これまで控えめな姿勢を貫いてきたため、あまり人目にさらされることはなかった。しかし状況は変わり、先日行なわれた2023年シーズンのマシン発表会で、世界中のファンが彼の姿を初めて目にし、その声を聞いた。
弁護士の資格を持つアルンニ・ブラビは、長年に渡りモータースポーツの様々な分野で幅広い役割を担ってきた。時には複数の仕事を同時に掛け持ちすることもあった。
短い期間ジャーナリストを務めた後、アルンニ・ブラビはF3000のコローニやGP2(現FIA F2)のトライデント、そして世界ツーリングカー選手権(WTCC)のNテクノロジーでマネージメントを担当した。
F3000のカリアリGPや世界ラリー選手権(WRC)のラリー・サルディニア、TCRシリーズなどでイベントオーガナイザーとして活躍し、チームだけでなく運営側としての視点を得た。一時はイタリアでWRCの権利を所有する会社に勤めていたこともあった。
また、アルンニ・ブラビはドライバーマネージメントの分野にも進出し、ニコラス・トッドのオールロード社で数年間勤務。その後自身の会社を設立し、元F1ドライバーのストフェル・バンドーンやロバート・クビサなどのマネジメントを担当した。
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