国産コンパクトカーはボディサイズがコンパクトだから、荷物はあんまり積めないものなのか…? そんな疑問を持っている人やコンパトカーを検討中の人もいるはずだ。
国産コンパクトカーの主要モデルのラゲッジルームの広さ、容量、使い勝手を比較
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そこで、ここではハッチバックタイプの国産コンパクトカーの主要モデルのラゲッジルームの広さ、容量、使い勝手を比較してみた。なお、数値は筆者の実測が基本で、後席格納時の奥行きは、フロア部分の長さを計測している。後席背もたれまでの距離ならもっと長くなることもあるのだが、あくまで荷物を安定して置けるフロア長としている点を了承していただきたい。
ラゲッジルームの開口部の高さと段差にも注目したい
ラゲッジルームの積載性に大きくかかわる後席使用時の奥行、実用幅、天井高はもちろん重要だが、重い荷物の出し入れ性にかかわるラゲッジルームの開口部地上高、そして開口部とフロアの段差も見逃せないポイント。開口部の段差が大きいと、例えばスーツケース、2Lペットボトル6本入りケースなど重い荷物を出し入れする際、開口部部分での持ち上げ作業が必要となり、開口部とフロアに段差のないラゲッジルームと比較すると、作業性で劣ってしまうのである。
また、ラゲッジルームのフロア下に収納スペースがたっぷりあれば、普段使わないもの、見られたくないもの、転がりやすいものなどの収納に便利。さらに、後席を倒した時、拡大したフロアがフラットだと使いやすい(やや角度は付いても)。中には段差のあるクルマもあり、オプションのフロアボードを追加しないとフラットに使えないこともあるから要チェック部分である。
画像はイメージ
各車のラゲッジルームを徹底比較
それでは、各車のラゲッジルームの容量、寸法、使い勝手を比較していこう。まずは国産コンパクトカーの売れ筋NO.1のトヨタ・ヤリスから。後席使用時の容量209~270L(デッキボードの上下による)、開口部地上高660mm、開口部段差20mm、奥行き650mm、実用幅995mm、天井高最低690mm、後席格納フロア奥行き1205mm(やや角度あり)。床下収納はフロアほぼ全面。
日産ノートは後席使用時の容量330L、開口部地上高665mm、開口部段差FF130mm、4WD 0mm、奥行き650mm、実用幅1025mm、天井高最低720mm、後席格納フロア奥行き1230mm(160mmの角度あり。オプションのマルチボードで段差解消)。床下収納はフロアほぼ全面。
画像はノートオーラのFF
ホンダ・フィットは後席使用時の容量330L、開口部地上高590mm、開口部段差105mm、奥行き600~660mm(後者は中央部分)、実用幅1010mm、天井高最低650mm、後席格納フロア奥行き1350~1440mm(後者は中央部分。やや角度あり)。床下収納は深さ190mm。
画像はフィットクロスター
スズキ・スイフトは後席使用時の容量265L、開口部地上高705mm、開口部段差240mm、奥行き675mm、実用幅1005mm、天井高875mm、後席格納フロア奥行き1175mm(段差1560mm)。床下収納はほんの少しあり。
トヨタ・アクアは後席使用時の容量291L、開口部地上高650mm、開口部段差最小30mm(デッキボードによる)、奥行き680mm、実用幅990mm、天井高最低680mm、後席格納フロア奥行き1270mm(やや角度あり)。床下収納はほぼ全面。デッキボードで上下に仕切れる。
マツダ2は後席使用時の容量280L、開口部地上高750mm、開口部段差250mm、奥行き670mm、実用幅1000mm、天井高870mm、後席格納フロア奥行き1240mm(段差あり)。床下収納は深さ120mm。
ということになる。重い荷物の出し入れ性ではラゲッジルームの開口部地上高が590mmのフィットになりそうだが、開口部地上高の低さと開口部の段差のなさではヤリス、アクア、そしてノートの4WD(唯一開口部段差が0mmになる)が挙げられる。※世界のステーションワゴンの開口部地上高の平均値は630mm程度。
荷物の収容力にかかわる奥行は全車、650mm前後と横並び。ペットカートなどの長めの荷物を横積みする際に重要な実用幅は1000mm以上あると使いやすいが、ここではフィット、ノート、スイフト、マツダ2が1000mm超えとなる。もっともヤリスの995mm、アクアの990mmも誤差の範囲と言えるかも知れない。
ノートに全長1mのペットカートを横積み
天井高は各車それぞれだが、よほどの荷物の積載時を除いて、ことさら気にする必要はないと思える。そもそも天井ギリギリまで荷物を積むようなことはめったにないだろうし、そうすれば、デジタルルームミラー装着車以外では、後方視界が遮られ、運転に支障を及ぼすからである。
また、ヤリスとアクア、ノートはデッキボード、マルチボードが用意され、収納のしやすさ、便利さに直結する点も使い勝手のポイントとなりうるかも知れない。
コンパクトカーのラゲッジルームはそれぞれに特徴がある
結論すれば、ラゲッジルームの開口部地上高が低く、重い荷物の出し入れ性に優れるのはフィット、ヤリス、アクア、ノート。奥行に余裕があるのはアクア、スイフト、マツダ2。幅方向に余裕があるのはフィット、ノート、スイフト、マツダ2。後席格納時のフロアのフラット度ならフィット、ヤリス、アクア、ノートの4WD、マツダ2ということになる。VDA方式のラゲッジルーム容量ではノート、フィットだろう。
ホンダ・フィット
とはいえ、実際の荷物の積載シーンでは、数値には表れない部分もある。できれば普段積む大物(ゴルフバッグ、ベビーカー、ペットカート)を持ってショールームを訪れ、積みこんでみるといい。同時に後席を格納する作業性もチェックするといいだろう(重い、軽いがある)
荷物の積載性を最優先するならコンパクトハイトワゴンがお薦め
ちなみに、今回はハッチバックタイプのコンパクトカーのラゲッジルームを比較したが、同じコンパクトカーでも両側スライドドアを備えたコンパクトトールワゴンと呼べる、例えばスズキ・ソリオのラゲッジルームの容量、使い勝手はハッチバックタイプのコンパクトカーを凌駕。後席使用時でも5名分のキャリーケースを積み込め、床下収納もたっぷり。荷物の積載性を最優先するなら、ソリオのようなコンパクトカーを検討するのもいい。
スズキ・ソリオ
スズキ・ソリオ
スズキ・ソリオ
文 写真/青山尚暉
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