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初代はジープタイプ?ハスラーのガチライバルで今年復活! ダイハツの新SUV「タフト」の歴史とは

掲載 更新 20
初代はジープタイプ?ハスラーのガチライバルで今年復活!  ダイハツの新SUV「タフト」の歴史とは

■本格的なオフローダーだった初代タフト

 2020年1月10日に開催される「東京オートサロン2020」で、ダイハツは新型軽SUV「TAFT(タフト)コンセプト」を世界初公開すると発表しました。

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 ボディサイズは全長3395mm×全幅1475mm×全高1630mm。日常生活からレジャーまでアクティブに使える新感覚の軽クロスオーバー車としており、「Tough & Almighty Fun Tool」(頭文字を取ってTAFTとなる)をコンセプトに、2020年央の発売に向けて開発が進められています。

 スズキ ハスラーのライバル車として話題となっている新型タフトですが、ダイハツには同名ながら異なるコンセプトのクルマが存在していました。

 1974年8月、「Tough & Almighty Four-wheel Touring vehicle」をコンセプトとして、初代タフト(F10/20/50/60型)は登場しました。ラダーフレームに4輪リーフリジッドアクスルのサスペンション、副変速機付のパートタイム4WDシステムを備えた本格的なクロスカントリー車です。

 ボディサイズは4人乗りの「F10」グレードで全長3320mm×全幅1460mm×全高1860mm、リアオーバーハングを延長し、全長を3485mmとした6人乗りの設定(F10L)もありました。

 当初は排気量1リッターのガソリンエンジンのみが設定されていましたが、1978年には自社製の2.5リッターディーゼルエンジンと、トヨタから供給を受けた1.6リッターガソリンエンジンに刷新します。

 1980年には、トヨタ自動車に「ブリザード」の名前でOEM供給を開始しますが、ブリザードは2.2リッターのトヨタ製L型ディーゼルエンジンのみが設定され、ガソリンエンジンやダイハツ製エンジンは搭載されませんでした。

 その後、タフトはガソリンモデルを廃止し、最終モデルのディーゼルエンジンの排気量は2.8リッターまで拡大されました。

1984年4月のフルモデルチェンジで車名を「ラガー」(F70系)に変更してボディを拡大し、日本においてはタフトの名前が消滅します。

 しかし、アジア市場向けのラガーには「TAFT」の名前が使用されたほか、欧州ではなんと「ロッキー」という名称が使用されていました。

 1997年4月にラガーは日本での販売を終了しますが、海外向けは2002年まで販売が継続されました。

■2019年登場したコンパクトSUV「ロッキー」にもご先祖様がいた

 日本では1990年に「ロッキー」という名前の別のクルマ(F300S型)が登場します。

 ラダーフレームに排気量1.6リッターのガソリンエンジンを載せた、コンパクトサイズのクロスカントリー車で、ディーゼルエンジンは用意されませんでした。

 駆動方式は、当初はトランスファーを用いたパートタイム4WDと、ロック機構付きセンターデフを持つフルタイム4WDがありましたが、1992年3月にフルタイム4WD車を廃止しています。

 北米ではそのままロッキーの名称で販売されましたが、欧州ではラガーにその名前が使われていたため、「フェローザ」の名称で販売されました。

 その後日本では1997年4月に「ラガー」と「ロッキー」の販売を終了し、「テリオス」を発売。その後継となる「ビーゴ」を2006年1月に発売しますが、2016年3月に販売を終了し、ダイハツの普通車登録のSUVはいったん消滅します。

 そして2019年11月5日、新型車(A200S/210S型)として「ロッキー」の名前が復活します。

 モノコックボディを採用して前輪駆動ベースとし、2WD車も用意される、いかにも現代らしいコンパクトクロスオーバーSUVです。

 コンパクトカー用のプラットフォームである「DNGA-Aプラットフォーム」採用し、全長3995mm×全幅1695mm×全高1620mmとした5ナンバーサイズの小ぶりなボディは、最小回転半径が5メートルという取り回しの良さを実現しながら、カップルディスタンス900mmの室内空間と369リッターの荷室容量を確保しています。

 また、2WD車の車重は1トン未満と、かなりの軽量化をはかって燃費や走行性能を向上させました。

 搭載される3気筒1リッターターボエンジンは、最高出力98馬力/最大トルク140Nmを発揮し、トランスミッションにD-CVTを組み合わせることで、パワフルでスムーズな加速と、高速域での低燃費で静かな走りを実現したとしています。

* * *

 45年前に登場した初代タフトは、ダイハツコンパクトSUVの始祖ともいえる存在でした。

 時代に合わせて進化し名前を変え、そして異なるコンセプトとデザイン、新たな技術を持って現代に復活する新型タフトは、新型ロッキーとともに、コンパクトSUVとして市場を席巻できるのでしょうか。

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みんなのコメント

20件
  • ダイハツはそもそもデザインが中途半端なんだよな
    丸目にしときゃとりあえず売れるのに真似って言われるのが嫌なのか微妙に外してくる
    いっそ角目4灯が良いんじゃないか
  • だからコイツはタフトではなくネイキッドだったらしっくりきたのに
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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