新型ミラ イースは2017年5月9日に6年振りのモデルチェンジを行なって発売されたが、発売から1ヶ月間で受注台数は2万台に達するなど好調な滑り出しだ。この新型ミラ イースに試乗するチャンスがやってきたので早速レポートしよう。
<レポート:松本晴比古/Haruhiko Matsumoto>
■新型ミラ イースの開発コンセプト
新型ミラ イースの開発コンセプトは、「超深化エコ&スマート」とされているが、もうひとつのテーマがある。それはダイハツがトヨタの社内カンパニー制度の中でコンパクトカー・カンパニーを担当することだ。この決定により、新たにダイハツは、グローバルに展開できる性能持つDNGA(ダイハツ・ニューグローバル・アーキテクチャー)を開発することが必要となったわけだ。こうした背景のもとで開発された今回のミラ イースは、TNGA開発の序章とされ、相当に力の入った開発ということができる。
開発にあたって、徹底的な軽量化やコストカットを行なう一方で、商品企画としてはユーザー調査を重視し、その結果としてJC08モード燃費の0.1km/L単位の競争より走りを良くすること、特に加速性能を改善することを目指した。
先代のミラ イースは、大量EGR(排ガス再循環)、吸気バルブ遅閉じのアトキンソンサイクル、デュアル・ポートインジェクター、CVTの高効率化など「イース(e:S)テクノロジー」を採用した第3のエコカーとして登場し、燃費は30.0km/hをアピールした。しかし、その後競合車に対抗するために、ファイナルギヤ比を高め35.2km/Lを達成している。
しかし、燃費重視のCVT特性やハイギヤード化により、市街地での出足が鈍い、上り坂で加速しない、というユーザーの評価となっている。それと同時にはユーザー層は購入時にカタログ燃費を重視していないことも調査で判明した。ユーザー層はJC08モードのカタログ燃費と実用燃費の差を理解しており、カタログ燃費での数値に惑わされないことも理解している。したがって、ストレスのない加速、安心感のある走りがアピール点になるわけだ。
こうした背景のもとで、新型ミラ イースは80kgという驚異的な軽量化を燃費の数値向上に回さず、加速性能の向上を目指した。そのためJC08モード燃費は35.2km/L(車両重量650kgのL、Bグレード。車重670kgのG、Xグレードは34.2km/L)と従来レベルと同じレベルになっている。なお車両重量の比較では、ライバルのアルトと同等グレードより10~20kgほど重い。
■試乗して
試乗したのは、155/70R13サイズのタイヤ&スチールホイールを装着するX“SA III”と、155/65R14サイズのタイヤ&アルミホイールを履いたG“SA III”の2グレードだ。それぞれに“SA III”の名称がついているように、歩行者も検知できるステレオカメラ式のスマートアシストIIIを標準装備している。
この記事の続きを画像付きで読む(外部サイト)
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?