現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産のエンブレムが変わった…新旧混在が気になって仕方がない!|木下隆之の初耳・地獄耳|

ここから本文です

日産のエンブレムが変わった…新旧混在が気になって仕方がない!|木下隆之の初耳・地獄耳|

掲載 更新 11
日産のエンブレムが変わった…新旧混在が気になって仕方がない!|木下隆之の初耳・地獄耳|

「日産のエンブレムが変わりましたね」
 編集担当Kが突然そんなことを口にした。

「ああ、新型ノートから新しいエンブレムになった(※)素人じゃないんだ。知ってるだろ?」
「20年ぶりの変更っすものね」

可搬式オービス、取締り件数ではなく「撮影枚数」の集計に変わったのはなぜ!?

※発表は電気自動車アリアのほうが先だったが、発売はノートが先

日産のロゴが変更になった。だが、劇的な変更ではない。これまでのエンブレムは、その形からハンバーガーと言われていた。中央の分厚いパテには「NISSAN」のロゴが刻まれている。それを丸く盛り上がったバンズで挟んでいた。立体的なエンブレムだった。だからふっくら感があってハンバーガーと呼ばれて親しまれていた。

「オチョくられていた?」
「いや、親しまれていたのだ」
「本当っすか?」
「わからん」
「そんな無責任なぁ…」
「それがちょっと細身の2次元スタイルになった。スッキリしたような気がするね」

基本的にはハンバーガーの印象の残る丸基調のロゴでありエンブレムだが、スッキリさっぱりしたように感じる。これが現代的なのデザイントレンドである。スマホやPCで見やすいというのが理由だそうだ。フォルクスワーゲンやBMWも同様のトレンドにならって、平面的なロゴに変更されている。

「なるほど日産も近代的に生まれかわろうというわけっすね」
「そういうことだ。応援しようじゃないか」
「でもですね、キックスやセレナは旧ロゴのまま。なんか変じゃないですか?」

ん~、確かに妙な気がしないでもない。先日、最新の日産車を一同に集めて試乗した。3台並びのタイトルカットを撮影を見ていて違和感を覚えた。ノートだけが新エンブレムで、その他は旧エンブレム。つまり、ノートを買う人は最新のモデルを買った満足感に浸れるけれど、キックスやセレナを買った人はそれが新車であっても旧エンブレムになる。なんだか損した気がするのではないかと、うがった見方をしてしまうのだ。

「たしかに、新車なのにいきなり旧型感が残っちゃうからな」

企業がCIをすることは珍しくはない。

「コーポレート・アイデンティティ(CI)は、ロゴやエンブレムを添えることで企業のイメージや存在価値に統一感を出すためのもの。CIを変えると、ブランドの鮮度が高まるわけだ」
「だかからこそ、旧ロゴが古臭く見えます」

とはいうものの、CIを変えるには莫大な資金を投じなければならない。たとえば何万人もの社員を抱えている企業だろうから、膨大な名刺も擦り直さなければならないし、世界各地に点在している販売店の看板も変えなければならない。途方もない予算が必要なのだ。

だから、徐々に変えていこう、というのがセオリーでもある。レクサスがロゴを変えたときにも、マイナーチェンジのタイミングで変えていった。もっともレクサスのロゴを、よくよく見なければ違いが分からないほど微細な変更だったから、新型なのに旧エンブレムでも不自然ではなかった。BMWのロゴも、車両自体のエンブレムには変更はない。

「でも日産は気になりますね」
「たしかに日産のエンブレムは新ロゴにすべきだと思う。これじゃ、キックスやセレナが可哀想だからな」
「キックスもセレナもいいクルマっすからね」
「マイナーチェンジまで待ってあげようじゃないか」
「ノンビリしていると、どこかの業者が新エンブレム交換キット、売り出しちゃいますよ?」
「……」
「あっ、売ろうとしていますね?」
「……」

〈文=木下隆之〉

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

伝説のラリーカーが復活!ルノー、電動ホットハッチ『5ターボ3E』の写真公開
伝説のラリーカーが復活!ルノー、電動ホットハッチ『5ターボ3E』の写真公開
レスポンス
国交省ブチギレ!?「夜は全消灯します」開業したての道の駅が「走り屋集会所」化で苦情殺到! ゴミに騒音…いよいよ怒りの“実力行使”へ 広島
国交省ブチギレ!?「夜は全消灯します」開業したての道の駅が「走り屋集会所」化で苦情殺到! ゴミに騒音…いよいよ怒りの“実力行使”へ 広島
くるまのニュース
ロレンソのホンダ移籍の裏に、マルク・マルケスのプッシュ明らかに。ドゥカティの成長防ぐ『ベスト戦略』と働きかけ
ロレンソのホンダ移籍の裏に、マルク・マルケスのプッシュ明らかに。ドゥカティの成長防ぐ『ベスト戦略』と働きかけ
motorsport.com 日本版
“ロールス・ロイス印”の作り手たち。チャールズ・ロビンソン・サイクスの生涯
“ロールス・ロイス印”の作り手たち。チャールズ・ロビンソン・サイクスの生涯
LE VOLANT CARSMEET WEB
699万円!? トヨタ「クラウンスポーツ」の“精悍カスタム仕様”登場! 圧巻“ド迫力エアロ”が超カッコイイ! ワイド感「マシマシ」のKUHL JAPANコンプリートカー誕生
699万円!? トヨタ「クラウンスポーツ」の“精悍カスタム仕様”登場! 圧巻“ド迫力エアロ”が超カッコイイ! ワイド感「マシマシ」のKUHL JAPANコンプリートカー誕生
くるまのニュース
え、なんで売ってんの!? フェラーリ458イタリアのボディ一式が売ってるゾ
え、なんで売ってんの!? フェラーリ458イタリアのボディ一式が売ってるゾ
ベストカーWeb
世界的タトゥーアーティストとベントレーアメリカズがコラボレーションカーを発表
世界的タトゥーアーティストとベントレーアメリカズがコラボレーションカーを発表
Webモーターマガジン
クラスをリードする日産「キャシュカイe-POWER」、電動化でエキサイティングな走りを実現する一台
クラスをリードする日産「キャシュカイe-POWER」、電動化でエキサイティングな走りを実現する一台
LE VOLANT CARSMEET WEB
ジェイテクト、スバル『クロストレック e-BOXER』向け新型電子制御カップリング開発
ジェイテクト、スバル『クロストレック e-BOXER』向け新型電子制御カップリング開発
レスポンス
横置き・縦置きOKのスマートモニター「M2シリーズ」が MAXWIN から2月発売!
横置き・縦置きOKのスマートモニター「M2シリーズ」が MAXWIN から2月発売!
バイクブロス
パンダは、デザインの国、イタリアの国民車。最新グランデパンダは「未来と伝統」のミックス造形が素晴らしい!
パンダは、デザインの国、イタリアの国民車。最新グランデパンダは「未来と伝統」のミックス造形が素晴らしい!
カー・アンド・ドライバー
スズキ、スイフトスポーツ“ZC33S Final Edition”を限定発売。標準車は2025年2月に生産終了
スズキ、スイフトスポーツ“ZC33S Final Edition”を限定発売。標準車は2025年2月に生産終了
AUTOSPORT web
東京・池袋の電気バス「IKEBUS」、1日乗車券をデジタルチケット化
東京・池袋の電気バス「IKEBUS」、1日乗車券をデジタルチケット化
レスポンス
メルセデスベンツ、新型電動ミニバンを予告…2026年発売へ
メルセデスベンツ、新型電動ミニバンを予告…2026年発売へ
レスポンス
230万円からの「小さな高級車」ことホンダ「フィットリュクス」は何が凄い? 内装「ライトブラウン」がめちゃイケてる! 販売店に寄せられた声とは
230万円からの「小さな高級車」ことホンダ「フィットリュクス」は何が凄い? 内装「ライトブラウン」がめちゃイケてる! 販売店に寄せられた声とは
くるまのニュース
1000万円でフェラーリ泥沼生活!「365GT4 2+2」は覚悟がなければ手を出すべからず…とはいえV12跳ね馬オーナーへ最安値で実現できるクルマです
1000万円でフェラーリ泥沼生活!「365GT4 2+2」は覚悟がなければ手を出すべからず…とはいえV12跳ね馬オーナーへ最安値で実現できるクルマです
Auto Messe Web
【このキュートなシティ ターボIIなんぼ?】ホンダ好きにはたまらない永遠のアイドル しかもモトコンポ付き!「ホンダ シティ ターボII」販売中!
【このキュートなシティ ターボIIなんぼ?】ホンダ好きにはたまらない永遠のアイドル しかもモトコンポ付き!「ホンダ シティ ターボII」販売中!
AutoBild Japan
【殿堂入りレベルの完成度】オートカラーアウォード2024でマツダCX-80がグランプリを受賞
【殿堂入りレベルの完成度】オートカラーアウォード2024でマツダCX-80がグランプリを受賞
AUTOCAR JAPAN

みんなのコメント

11件
  • いまは過渡期だから仕方ないんじゃない?

    日産はゴーン体制になった直後にもエンブレムを小変更していて、最後まで変えなかったクルーとセドリック営業車を除けば3年くらいは新旧混在していたし。
  • エンブレムの平面化は、ミリ波レーダーのレドームも兼ねてるからでしょ。
    トヨタでもクラウンの王冠マークが平面になってる。
    それはそうとBTSのロゴマークっていすゞのエンブレムに似てるね。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村