■程よくスポーティな「シビックRS」発売へ
2021年に登場したホンダの5ドアハッチバック「シビック」(11代目)が2024年9月にマイナーチェンジし、新たなグレードとして「RS」が設定されます。
初代シビックで初めてラインナップに加わったRSグレードですが、最新モデルはどのような仕様になるのでしょうか。
【画像】カッコいい! これがMTのみの「新型シビックRS」です! 画像を見る
新型シビックRSの一番のポイントは、MT(マニュアルトランスミッション)専用グレードである点です。
昨今は運転免許を新規で取得する人の多くがAT(オートマチックトランスミッション)限定免許を選択していることや、クルマの電動化が進んでいることなどから、MTを設定するクルマが減少しています。
そんななかシビックでは、先代モデル(10代目)や現行モデル前期型のガソリンターボ車にもMT車を設定しており、直近2023年は、20代・30代の若者を中心に、シビック(ターボ車)の購入者の58%がMTを選択したといいます。
新型シビックの開発担当者はこれについて、「MT車へのニーズが高まっているため」と説明。
昨今はMT車のラインナップが少なくなっており、今後新車で購入することができなくなるかもしれないという不安により、逆にMT車が求められている現状が伺えます。
そして、シビックにはスポーツグレードの「タイプR」がラインナップされ、同車もMTのみの仕様となっていますが、通常のグレードよりもボディサイズが大きく、高性能な2リッターターボエンジンを搭載します。
タイプRではオーバースペックと感じる人もいるといい、気軽にスポーティに走れる新型シビックRSがラインナップに加えられました。
新型シビックRSのコンセプトは「街乗り最高スポーツ」とし、タイプRとは異なる路線のスポーツモデルを目指しています。
ちなみに、ホンダ車のRSは、「ロードセーリング」の頭文字を取ったもので、「水上を帆走するように、悠々と気持ちよくハイウェイを走る」という意味が込められています。
新型シビックRSに搭載されるエンジンは、従来モデルと同じく1.5リッターガソリンターボです。
新たに、減速操作に合わせてエンジン回転数を自動で制御し、スムーズなマニュアル運転操作をサポートする「レブマッチシステム」を採用。
レスポンスがさらに向上した6速MTを搭載したほか、足回りもRS専用設計とすることで、新型シビックRSならではの走行性能を実現し、街乗りも楽しくてワインディングでも気持ち良く走れる、“ほどよくスポーティ”なクルマに仕上がっています。
今回のシビックのマイナーチェンジモデルでは、全車(タイプR除く)でフロントグリルがよりシャープな形状に変更されるのですが、RSグレードには専用デザインとしてヘッドライトやドアミラー、ドアサッシュ、シャークフィンアンテナ、エキパイフィニッシャー、ホイールをブラックで統一したほか、前後に赤い「RS」のエンブレムが装着されます。
インテリアのデザインは従来モデルから変更はなく、一方で新型シビックRSはインパネに赤いピンストライプ、シートなどに赤いステッチが施され、スポーティな雰囲気を演出しました。
※ ※ ※
シビックのマイナーチェンジでは、ガソリンターボ車とハイブリッド車(e:HEV)の変更も行われます。
ハイブリッド車はグレーのインテリアカラーを設定したほか、上級の「e:HEV EX」と標準の「e:HEV LX」の2グレード展開とすることで、選択肢を広げました。
なお、e:HEV EXには、現行のホンダ車で唯一となる「電動パノラミックサンルーフ」が標準装備されます。
また、全車共通で、ボディカラーに「シーベットブルー・パール」が追加されたほか、ユーティリティ面ではUSBジャックをタイプAからタイプCへ変更。
オートエアコン連動運転席&助手席シートヒーターやリモートエンジンスタータージ時省電力効果換気制御(CVTのみ)、オートブレーキホールドメモリ機能が設定されました。
現時点で価格は未公表となっており、発売時に発表されるものと思われます。
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