MPV3姉妹 プジョー版は「リフター」
PSAグループが生み出す商用バンをベースとしたMPV3姉妹のうち、プジョー版はパートナー・ティピーにかわってリフターを名乗る。残る1台はヴォクゾール・コンビ・ライフである。
シトロエン・ベルランゴ新型 ロングホイールベース登場 プラットフォーム変更
PSAグループの商用バンをベースに、プジョーが送り出すMPVモデルがプジョー・リフターとして公開された。
リフターは先代モデルで使用されていたEMP2のフロントプラットフォームをベースに、PSA版トラクション・コントロールであるアドバンスド・グリップ・コントロールや、自動緊急ブレーキ、アダプティブ・クルーズコントロールといった運転支援システムを搭載したMPVであり、シトロエン・ベルランゴ・マルチスペースとヴォクゾール・コンビ・ライフの姉妹モデルとなる。
ベルランゴ・マルチスペース同様、この夏発売予定のリフターにも5人乗りと7人乗りが設定されるが、より大型のモデルは2019年まで登場を待つ必要がありそうだ。
自慢は積載能力と豊富なエンジンタイプ
プジョーによれば、その積載能力はサイドウインドウ下端までで775ℓとなり、ロングホイールベース版ではシートを倒したうえで室内高全てを使えば4000ℓにまで達する。ベルランゴと同じくショート版リフターの全長は約4400mmであり、ロングホイールベース版では4750mmとなる。シトロエン・ベルランゴがフェイスリフトによってSUV風のルックスを与えられた一方、リフターとコンビ・ライフはそのフロントマスクにMPVの特徴を残している。
エンジンは3モデル共通で、ガソリン仕様の出力111psと130psの1.2ℓピュアテックか、75psから130psまでの出力が選べるディーゼルの1.5ℓ4気筒ブルーHDiとなる。ガソリンとディーゼルの双方で、最高出力130psのモデルでは8速ATが選択可能だ。
ヴォクゾールにとっては初のMPVモデルとなるが、既にシトロエンとプジョーはこの市場で大きな成功を収めている。リフターの先代モデルであるパートナー・ティピーは2017年に2987台を売り上げて、このセグメントでトップに立つ一方、シトロエンも販売台数2644台で3位につけており、このクルマは世界で2番目に売れたシトロエンとなっている。
パートナー・ティピーの1万6795ポンド(255万円)という販売開始価格に対して、若干の値上がりが予想されるが、ロングホイールベース版は2万ポンド(304万円)程度での発売が見込まれている。
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