現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 【試乗】ホンダ CR-Vのハイブリッドとターボをトコトン乗り較べてわかったこと!

ここから本文です

【試乗】ホンダ CR-Vのハイブリッドとターボをトコトン乗り較べてわかったこと!

掲載 更新
【試乗】ホンダ CR-Vのハイブリッドとターボをトコトン乗り較べてわかったこと!

ホンダ SUVの中核モデルとなりそうなCR-V。ガソリン車に続きハイブリッド車が発売されたので、さっそく岡本幸一郎レポーターに検証してもらおう。(ホリデーオート2018年12月号より)

内外装も、走りも、クオリティが高い!

“日産 GT-R 50”、これがGT-Rの最終形なのだろうか!?

5代目ホンダCR-Vが、ようやく晴れて日本に上陸した。実は2018年の冬に北海道の鷹巣試験場で試乗できたが、そのときは進化したリアルタイムAWDの恩恵で圧雪路でも非常に乗りやすく、ニュートラルステアでライントレース性が高いのが印象的だった。では、公道の舗装路ではどうか? 今回はガソリン車との比較試乗をしてみた。

今や世界のホンダを代表するグローバルカーに成長したCR-Vだが、なんでも新型は北米や中国でバカ売れしているとか。大陸的なデザインながら、必要以上にとがっていないところもCR-Vらしい。
向こうに合わせてこれまでにも増して大柄になったのはひと目でわかるほど、かつて「買うボーイ」と言っていた初代とは別物。

おかげで歴代CR-Vで初の3列シートも十分に使える。実際に座ってみると、感覚としては専用ボディとしたマツダCX-8に近い広さを感じるくらいだ。ただし、ハイブリッドでは7人乗りが選べないのでご注意を。

また、サイズだけでなく内外装の質感もだいぶ引き上げられたように感じられた。今までヴェゼルとかぶる部分があったので、できるだけ違いがわかりやすいようにしたというホンダの意図もある。
とくに上級の「マスターピース」は装備もなかなか豪華で、ヴェゼルとは段違いだ。

走りについてだが、まず1.5Lターボは同じエンジンを積む車種の中でも最もハイパワーというだけあって、吹け上がりが気持ち良く、思ったよりもずっとよく走る。

一方、スポーツハイブリッドi-MMDの実力がいかほどのものかは、すでにオデッセイやステップワゴンでも確認済みだが、CR-Vでも期待どおり速い。リニアなアクセルレスポンスと低~中速域での力強くスムーズな加速フィールはi-MMDならではの持ち味だ。

フットワークの仕上がりにも感心させられた。今回、日本と欧州に導入するにあたって時間をかけて走りを見直したということだが、その甲斐あって仕上がりは申し分ない。重厚でしっとりとして、かつ軽やかで滑らか。上質なドライブフィールを実現している。

さらには、ドライバーのイメージとクルマの挙動が一体で、一連の動作がスムーズ。挙動が一貫して安心感があるという3つの要素による「One Motion Concept」をコンセプトに掲げていて、本当にそのとおりの仕上がり。

ステアリング操作に対する応答遅れもなく、一発で舵角が決まり、修正舵も少なくて済む。このサイズのクルマとは思えないほど走りに一体感がある。

それらの点では共通している上で、パワートレーンの違いにより微妙な差がある。ターボの、とくに2WDの走り味が軽やか。重いバッテリーをリアに搭載するハイブリッドは、その重さにより操舵に対する反応が少しマイルドで動きが落ち着いている。

後席にも乗ってみたところ、一時期のホンダ車はかなり硬いものばかりになっていたのだが、CR-Vはそんなこともない。乗り心地が良く、静粛性もかなりのもの。前後席間の会話明瞭度も高かったことにも感心した。ハイブリッドの方がよりハイレベルだ。

そんなわけで、印象は上々だった新型CR-V。発売1カ月半の販売比率は微妙にターボが高いようだが、乗り比べるとやっぱりハイブリッドがいい! 高価だけれど得られるものも大きいだろう。
(文:岡本幸一郎/写真:原田 淳)

CR-V ハイブリッドEX マスターピース 主要諸元

●全長×全幅×全高:4605×1855×1690mm
●ホイールベース:2660mm
●重量:1700kg
●エンジン種類:直4DOHC+モーター
●排気量:1993cc
●最高出力:145ps・184ps
●最大トルク:175Nm・315Nm
●トランスミッション:電気式無段変速機
●駆動方式:フロント横置き4WD
●タイヤサイズ:235/60R18
●車両価格:440万4240円(税込み)

[ アルバム : CR-Vハイブリッド はオリジナルサイトでご覧ください ]

【キャンペーン】マイカー・車検月の登録でガソリン・軽油7円/L引きクーポンが全員貰える!

こんな記事も読まれています

フェラーリの新型車、間もなく発表へ…『812スーパーファスト』後継か
フェラーリの新型車、間もなく発表へ…『812スーパーファスト』後継か
レスポンス
大注目のビッグネーム多数。5月8日開催のスーパー耐久富士公式テストのエントリーリストが発表
大注目のビッグネーム多数。5月8日開催のスーパー耐久富士公式テストのエントリーリストが発表
AUTOSPORT web
【インディカー開幕3戦レビュー】実力伯仲の2024年。ガナッシとペンスキーに挑む急成長のアンドレッティ
【インディカー開幕3戦レビュー】実力伯仲の2024年。ガナッシとペンスキーに挑む急成長のアンドレッティ
AUTOSPORT web
「美貌とギャップ」で夢中にする! アストン マーティンDB12 ヴォランテへ試乗 調和しきれない怒涛の加速
「美貌とギャップ」で夢中にする! アストン マーティンDB12 ヴォランテへ試乗 調和しきれない怒涛の加速
AUTOCAR JAPAN
アルピーヌF1、マクラーレンを離れたサンチェスの獲得を正式発表。“3本柱アプローチ”の技術部門を監督へ
アルピーヌF1、マクラーレンを離れたサンチェスの獲得を正式発表。“3本柱アプローチ”の技術部門を監督へ
AUTOSPORT web
シーズン2勝目とWECスパでの連勝記録更新に挑むトヨタ「力強い戦いを見せられるよう総力を挙げる」
シーズン2勝目とWECスパでの連勝記録更新に挑むトヨタ「力強い戦いを見せられるよう総力を挙げる」
AUTOSPORT web
アップデート投入でGT300予選を制圧! 88号車JLOCランボルギーニに取り付けられたパーツとは
アップデート投入でGT300予選を制圧! 88号車JLOCランボルギーニに取り付けられたパーツとは
motorsport.com 日本版
セナ追悼イベントの一環で、ベッテルがマクラーレンMP4/8のデモランを実施へ/F1エミリア・ロマーニャGP
セナ追悼イベントの一環で、ベッテルがマクラーレンMP4/8のデモランを実施へ/F1エミリア・ロマーニャGP
AUTOSPORT web
ギュンター・シュタイナー、元所属チームのハースF1に対し法的手続きを開始。肖像の無断使用、ボーナス未払いなどを主張
ギュンター・シュタイナー、元所属チームのハースF1に対し法的手続きを開始。肖像の無断使用、ボーナス未払いなどを主張
AUTOSPORT web
富士で好調シビック、追い上げもイケる!? ARTA佐藤蓮「ストレートで4~5キロ速そう。レースに向けてポジティブ」
富士で好調シビック、追い上げもイケる!? ARTA佐藤蓮「ストレートで4~5キロ速そう。レースに向けてポジティブ」
motorsport.com 日本版
美しすぎる新型「スポーツセダン」と「高級SUV」同時発表! 斬新「3連ライト」と「伝統の車名」採用した特別モデルが凄い!
美しすぎる新型「スポーツセダン」と「高級SUV」同時発表! 斬新「3連ライト」と「伝統の車名」採用した特別モデルが凄い!
くるまのニュース
退任は本当だった… レッドブルF1技術責任者、エイドリアン・ニューウェイ氏 来年チーム離脱へ
退任は本当だった… レッドブルF1技術責任者、エイドリアン・ニューウェイ氏 来年チーム離脱へ
AUTOCAR JAPAN
RB角田裕毅、F1中国GPで謎の失速。チームが原因究明も「完全には理解できていない」気持ち新たにマイアミへ
RB角田裕毅、F1中国GPで謎の失速。チームが原因究明も「完全には理解できていない」気持ち新たにマイアミへ
motorsport.com 日本版
「GRスープラ」で小林可夢偉と3名の若手ドライバーがノルドシュライフェ初挑戦! 初ニュルの感想を現地で聞いてきました
「GRスープラ」で小林可夢偉と3名の若手ドライバーがノルドシュライフェ初挑戦! 初ニュルの感想を現地で聞いてきました
Auto Messe Web
元王者イングラムが逆襲の連勝発進、トヨタのモファットもリバースから開幕勝利/BTCC開幕戦
元王者イングラムが逆襲の連勝発進、トヨタのモファットもリバースから開幕勝利/BTCC開幕戦
AUTOSPORT web
【勢いの鈍るBEVモデル】 それでもステランティスが盤石な理由とは? EV拡販のスタンスを聞く
【勢いの鈍るBEVモデル】 それでもステランティスが盤石な理由とは? EV拡販のスタンスを聞く
AUTOCAR JAPAN
ペレス、レッドブル離脱のニューウェイは「どのチームでもすぐに良い影響を及ぼすはず」
ペレス、レッドブル離脱のニューウェイは「どのチームでもすぐに良い影響を及ぼすはず」
motorsport.com 日本版
アルファロメオ、主力『ジュリア/ステルヴィオ』に各41台の限定車“ヴェローチェ・スペリオーレ”を導入
アルファロメオ、主力『ジュリア/ステルヴィオ』に各41台の限定車“ヴェローチェ・スペリオーレ”を導入
AUTOSPORT web

みんなのコメント

この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

336.2418.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.9404.6万円

中古車を検索
CR-Vの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

336.2418.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

24.9404.6万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村