コースサイドに備えられた照明によって、明るく照らし出された、バーレーン・インターナショナル・サーキット。かつてはF1グランプリも開催されていたこのコースで、驚くほどに軽快な走りを楽しませてくれているのは、ポルシェが4ドアスポーツと呼ぶ、パナメーラのラインナップに追加された、スポーツグレードの「GTS」だ。
このGTSがいかに価値あるモデルなのかは、ポルシェのファンならば詳しい解説を必要としないだろう。1964年に誕生した904カレラGTSに始まるGTSの称号は、ファンには常に憧れの存在だった。
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新型パナメーラGTSは、現行パナメーラの基本ボディとなるサルーンにも、そして美しさと実用性をさらに追求したシューティングブレークスタイルのスポーツツーリスモのいずれにも設定される。4 1シートと呼ばれる後者の5シーターコンセプトや、最先端のポルシェ・アドバンスドコクピットなど、その機能性はもちろんほかのパナメーラ・シリーズと同様。GTSが追加されたタイミングで、ヘッドアップディスプレイが初採用となるなど、装備レベルはさらに向上している。
まずはサルーンボディのGTSをチョイスしてコースインする。フロントに搭載するエンジンは、4リッターのV型8気筒ツインターボ。すでにGTSも自然吸気エンジンの最強版という役割を終えたことになるが、実際のフィーリングは実にナチュラルで、ターボラグなどのネガティブな印象をエンジンから感じることはない。参考までにパナメーラSの3リッターV型6気筒エンジンとのパワー差は20ps(最高出力は460ps)。こちらも同時に乗り比べてみなければ違いは明確ではないが、同様の比較で70Nm(最大トルクは620Nm)という最大トルクの差は、コーナーからの立ち上がり加速などでは大きく感じる。
GTSの走りで最も感動するのは、最初にも触れたとおり、コーナリングでの軽快な動きだ。これがドライウエイトで1995kgもの数字をスペックシートに掲げるモデルの動きなのか。今回のサーキット走行では、おもにS(スポーツ)、S+(スポーツプラス)の両モードを使った走りを楽しんだが、ハンドリングは徹底してニュートラル。ステアリングは常に正確で、装備されていたPCCB(ポルシェ・カーボンセラミックブレーキ)のタッチも素晴らしいものだったから、常に安心してコーナーへと進入していくことができた。
さらに付け加えるのならば、電子制御多板クラッチによるアクティブ4WDシステム、PTM(ポルシェ・トラクションマネージメント)や、スタビリティデバイスのPSM(ポルシェ・スタビリティ・マネージメント)など、さまざまな電子制御デバイスが、走りを安定方向へと常に導いてくれているのだが、その存在をまったく意識させないのはさすがだ。
バーレーンの首都であるマナーマからサーキットまでの一般道ではスポーツツーリスモの走りを楽しむことができた。サーキットでドライブしたサルーンにはオプションの21インチタイヤを装着していたが、こちらはスタンダードな20インチタイヤを装着したもの。基本的な走りの印象は変わらないものの、乗り心地は、同じ3チャンバー方式のエアサスペンションを使用しながらも、ややスポーツツーリスモの方が、ばたつき感があったのが気になった。
もちろん試乗当日はドライバーとパッセンジャーの2名乗車。後席を使用した状態でも520リットルの容量が確保されるラゲッジルームには何も搭載されていなかったというコンディションだったことを報告しておかなければならないが。
GTSが追加されたことで、さらに魅力的なラインナップとなったパナメーラ/パナメーラ・スポーツツーリスモ。同じ4ドアスポーツでも、SUVのカイエンと比較するとやや存在感の薄いパナメーラだが、このニューモデルをきっかけに、さらに日本市場でもそのスポーツ性に注目が集まることを期待したい。
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