Fiat 500
フィアット 500
フィアット、新型500のハッチバックを公開。最新EVは幌屋根仕様のカブリオレと2つのボディから選択可能
ハッチバックとカブリオレの2タイプをラインナップ
2020年3月からプレオーダーの受け付けを初めていた新型500が、いよいよ正式予約の受付をスタートした。
これまではソフトトップを備えたカブリオレモデルのみ公開されてきたが、今回はハッチバックモデルも発表。大開口のパノラミックガラスルーフやリヤのスポイラーを装備している。
導入記念車は家庭用充電設備込みで邦貨約420万円から
まず受注をスタートした“ラ プリマ”は、ADASやインフォテインメント系、エコレザーを用いた内装など様々な装備を盛り込んだ導入特別記念車。
デポジット(予約金)は必要なく、(Plug-in Car Grant)と家庭用充電設備「イージー ウォールボックス」込みで、カブリオレが3万7900ユーロ(約457万円)、ハッチバックが3万4900ユーロ(約420万円)。フルEVなので、ここから各自治体の助成金や補助金を受けることができる。
外板色はパール系の「オーシャン グリーン パール」、メタリックの「ミネラル グレイ メタリック」、3レイヤー塗装の「セレスティアル ブルー」から選択可能。フルLEDヘッドライトと17インチホイール、ボディ側面のクロームパーツを標準装備し、ダッシュボードやシートにはエコレザーを配している。
ひと目でチンクェ。なのに新しい
最新500のデザインはフィアット スタイル センターが手掛けた。ひと目で“チンクェ”と分かるスタイリングと、ほのぼのとした雰囲気を継承している。現行モデル比で全長と全幅がそれぞれ60mm、ホイールベースは20mmほど拡大しているものの、4mを切る全長は現代車の中ではやはり圧倒的にコンパクトである。
一方で、出っ張りを無くしてフラシュサーフェス化したドアハンドルや、グリルの無いつるりとしたフロントマスクなどが現代的な雰囲気を主張。クラシックとモダンのスパイスを塩梅良く組み合わせている印象だ。
「500」の名前をアイコンとしてモチーフ化し、フロントグリル内に大きく配置。リヤのロゴは最後の“0”が“e”を象っていて、EVであることをさりげなく主張している。
内外装に共通する潔いほどにシンプルなデザイン
ミニマルなデザインは内外装に共通しており、コクピットの景色は潔いほどにシンプル。メーターはフルデジタルで、ダッシュボード中央には10.25インチの高解像度タッチスクリーンを備える。
その下にエアコンルーバー、エアコン調整スイッチ、USBポート付き携帯電話収納スペース、さらに横長デザインのボタン式シフトセレクターが最小限のエリアに収められている。
急速充電なら5分で50km分をチャージ
新型500が心臓部に積むのは、容量42kWhのリチウムイオンバッテリー。最長320km(WLTPモード)と、日常づかいには申し分のない航続距離を獲得している。最高出力は87kWで、0-100km/h加速は9秒。最高速度はリミッターで150km/hに制限される。
普通充電(AC)と急速充電(DC)のいずれにも対応し、バッテリーを80%まで“給油”するのにかかる時間は35分。50km分の距離であればわずか5分で充電が可能という。欧州のEV用充電規格「コンボ(CCS)2」に準拠したソケットは右後輪の上部に設置する。
家庭用充電設備として「イージー ウォールボックス」も用意。3kWの普通充電が標準で、7.4kWまでアップグレードすることが可能だ。7.4kWであれば6時間余で満充電することができ、公共設備用のモード3充電ケーブルも付属する。
ドライブモードは3種類に切り替え可能
走行モードは「ノーマル」「レンジ」「シェルパ」の3パターンから選択できる。「シェルパ」はヒマラヤ登山を支える強力(ごうりき)のこと。スタミナ溢れる頼もしいサポーターになぞらえた名称が示すとおり、“電費”を最大限まで向上して走行するモードだ。条件に応じて最高速度を80km/hに制限し、エアコンやシートヒーターを制御して航続距離を稼ぎ出すこともある。その場合、ドライバーは任意でエアコンもしくはヒーターを作動させることもできるという。
「ノーマル」は内燃機と極めて近い感覚で運転できるモードで、「レンジ」ではエネルギー回生を積極的に行なう。モード切り替えはセンターコンソール前方のダイヤル式スイッチで操作する。
レベル2相当の先進運転支援機能を装備
さらに、レベル2相当の運転支援機能を搭載。インテリジェント アダプティブ クルーズ コントロール(iACC)は車両のみならず、自転車や歩行者も検知しブレーキを作動。通行帯が明瞭な場所であれば、車線中央を走るようステアリングをアシストする機能も搭載する。
道路標識から制限速度を認識・通知するインテリジェント スピード アシストも用意。超音波センサーを使用するアーバン ブラインド スポットは死角領域に入った車両を検知するとドアミラー上に三角マークを表示してドライバーへ警告する。ドライバーに休憩を促すアテンション アシストや、自車の状況を俯瞰で確認できる360度センサーも搭載した。
最新のコネクティビティにも対応
ダッシュボードには10.25インチの高解像度タッチスクリーンを設置。FCAが送り出した5世代目の最新車載インフォテインメントシステム「Uconnect 5」にも対応している。スマートフォンとの連携や精巧な音声認識機能はもちろん、離れた場所から愛車の充電状態や停車位置などを確認することもできる。
新型500は現在欧州でプレオーダー受け付けを実施している。日本への導入時期は未発表だが、全長4m以下のコンパクトカーで、航続距離320kmのショート~ミドルレンジのEVが日本の交通環境にフィットする可能性は十分ある。チンクェの愛らしいデザインも健在となれば、上陸を期待するファンも多いはずだ。
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