■日本導入が期待される、トヨタやレクサスの海外専売モデルの新型車
毎年いろいろな新型車が発表されますが、2019年は海外専売モデルの新型車が注目を集めています。とくにトヨタが発表した新型「ハイエース」や「グランビア」さらにはレクサスのプレミアムミニバン「LM300h」が海外のモーターショーで発表されると日本でも大きな話題となりました。
これがレクサスの新型ミニバン「LM300h」だ!画像で内外装を詳しく見る(52枚)
「ハイエース」や「グランビア」、そして「LM300h」が日本で販売しない主な理由は、ボディサイズが日本の道路事情に合わないことや、用途が限定的すぎるためです。一部のユーザーからは「日本に導入されたら絶対買う」との声もあがっていますが、メーカーとしてはさまざまな方面から集めたデータを統計したうえで実際に販売するかどうかを決めています。現在の日本では、販売しても大きな利益にならないと判断したため、販売まで踏み込めていません。
それでは、これらのクルマは本当に日本で売るのは難しいのでしょうか? どのようなクルマなのか今一度おさらいしてみましょう。
■トヨタ「ハイエース(300系)」
今現在の日本で販売されているハイエースは、デビューから約15年が経過している「200系」です。しかし、2019年2月にフィリピンで発表された新型ハイエースは、これまでとまったく違うボディを持っており、誰が見てもフルモデルチェンジであることは明らかで、日本のユーザーの話題を大いにさらいました。
6代目となるハイエースは、TNGAに基づく新プラットフォームの採用によってセミボンネット化され、ボディタイプはショートの標準ルーフとロングのハイルーフタイプの2種類に分けられています。
エンジンは、ランドクルーザープラドにも採用されている2.8リッターディーゼルエンジンの「1GD型」と、クラウンなどと同系統の3.5リッターガソリンエンジン「7GR型」が設定されており、最新のクルマらしく、トヨタの予防安全パッケージ「Toyota Safety Sense」が装備されています。
ボディタイプはバンの「コミューター」、マイクロバス仕様の「グランディア」、乗用車のように快適で上質な内装と、LEDデイタイムランニングランプやフォグランプ内蔵カラードバンパーが採用された、「グランディア・ツアラー」が用意されています。
ハイエースファンとしては「待ってました」のフルモデルチェンジですが、問題はそのサイズです。ショートボディのボディサイズは全長5260mm×全幅1950mm×全高1990mm。ロングボディは全幅さえ変わらないものの、全長は5915mmで全高は2280mmの超ビッグサイズです。
200系のスーパーロングも全長5380mm×全幅1880mm×全高2285mmでかなりの大きさですが、300系はそれを軽く凌ぐ数値なので、巨大さがどれほどなのかよく分かります。
300系ハイエースは今のところ日本導入は発表されていませんが、200系はプラットフォームが古いためこれ以上のアップデートが難しく、今後の衝突安全基準も満たせない可能性があります。
もし300系が日本に導入されるとしても、ボディサイズを狭めた「ナローボディ(標準ボディ)」タイプになることでしょう。
■トヨタ「グランビア(300系)」
新型ハイエースとほぼ同じ時期に発表されたクルマが、300系ハイエースをベースにして乗用車要素を強めた「グランビア」です。
新型グランビアは、大型のグリルによるダイナミックなフェイスや快適に過ごせる内装、そして新型ハイエース同様に先進の安全装備を備えており、商用車であるハイエースとは対照的な高級ミニバンとして登場しました。
エンジンには新型ハイエースと同様の「1GD型」の2.8リッターディーゼルターボエンジンを搭載し、最高出力176.8馬力、最大トルク45.9キロという高出力を発揮します。また、尿素フリー触媒の搭載により、従来までは必要だった尿素水(アドブルー)を追加する必要がなくなりました。
トランスミッションはアイシン製の6速ATを採用し、スムーズな加速と信頼性の高さはお墨付き。全車速追従式のアダプティブクルーズコントロールと車線維持システムを備えているので、長距離のドライブでも快適です。
ほかにも200系ハイエースとは比べものにならないほどの先進安全装備や、パイオニア製の12スピーカーサラウンドシステムも装備しており、国産人気ミニバンである「アルファード/ヴェルファイア」にも負けない仕上がりです。
しかし、300系ハイエースをベースとしているためボディサイズは全長5300mm、全幅1970mm、全高1990mmとかなり大きめで、価格も日本円で615万6480円から661万4080円(2019年5月21日の為替レート換算)なので、決して買いやすいクルマでないことは確かです。
今の日本の高級ミニバン市場にはアルファード/ヴェルファイアがありますから、新型グランビアが日本に導入される可能性は極めて低いといえます。
■レクサス「LM300h」
2019年の上海国際自動車ショーで発表された「LM300h」は、レクサスの新しいフラッグシップミニバンです。
サイドのフォルムを見てもわかる通り、ベース車はトヨタの高級ミニバン「アルファード/ヴェルファイア」です。アルファード/ヴェルファイアも中国の富裕層から人気があるクルマですが、さらなる快適性と高級感を求めるユーザーをターゲットとしてLM300hが投入されました。
ひと目でレクサス車と分かる大型のスピンドルグリルや、側面の「L」型クロームトリムが特徴的ですが、何よりも注目なのはその内装です。
完全に4人乗りと割り切って作られたLM300hは、フロントシートとリアシートのあいだが26インチモニター付きの大型パーテーションで仕切られています。
スマートフォンやタブレットの接続はもちろん、Blu-ray再生が可能な26インチディスプレイは19のスピーカーで構成されたサラウンドシステムを搭載。ワインなどを2本入れることができる14Lの冷蔵庫を備えるなど、徹底的にショーファードリブンに振ったクルマになっています。
気になる価格は今のところ公表されていませんが、モデリスタから発売されている4人乗りミニバン「アルファードロイヤルラウンジ」が1500万円超ということを踏まえると、2000万円に届くか超えるくらいの価格帯になってきそうです。
しかし、日本でも高級ミニバンの需要は一定数あることから、日本導入される可能性は高いクルマだといえます。その際は、4座タイプだけではなく7人/8人乗りのタイプもラインナップすればユーザーの選択肢がより広がります。レクサスの今後の動きに注目です。
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