日産の新たなチャレンジ
日産が新たなるチャレンジを始めている。
【画像】クルマ=部屋【キャラバン・マルチベッドとコンセプトカーを詳しく見る】 全41枚
それが、新しいライフスタイル向けの商用車ビジネスだ。
筆頭となるモデルは、やはり商用バン「キャラバン」である。
「キャラバン」は2021年10月にマイナーチェンジしており、エクステリアとインテリアをシックなイメージに刷新。また、歩行者保護や、アクセルとブレーキの踏み間違い防止など加味した先進ドライバー支援システムを新たに搭載している。
日産は現在、日本の自動車メーカーとして唯一、カタログモデルとして後席や荷室を各種用にアレンジできるモデルとして「キャラバン」に「マルチベッド」や「トランスポーター」を設定している。
こうした実績を踏まえて、新たに登場したのが「マイルーム・コンセプト」だ。
初披露は、東京オートサロン2022(2022年1月14日~16日、於:幕張メッセ)で、次いでジャパンキャンピングカーショー2022(2022年2月10日~13日、於:幕張メッセ)でも実車が一般向けに公開された。
日産の資料には、「キャラバン・マイルーム・コンセプト」について次のような記載がある。
~新型「キャラバン」は、素敵な部屋を載せた「どこでもマイルーム」のデザインコンセプトです。「普段の生活の中で、大切な人とお気に入りの場所過ごす」。そんな、さりげなくゆったりとした時間の楽しみ方をご提案します~
「部屋感」 量産を視野に
そんな「マイルーム・コンセプト」だが、実は量産を視野にしているというのだ。
ジャパンキャンピングカーショー2022で、日産本社の商用車担当部門関係者に詳しい話を聞いた(以下、Q&Aとして記載する)。
――まずは、企画の意図を教えてください。
「キャンピングカー、車中泊とは違い、自分の部屋を(外の世界に対して)切り出したイメージです」
――オートサロンの際、日産の関係者は量産も視野に入れていると話していましたが?
「お客さまからの反響やフィードバックを受けて、量産に持っていきたいと考えています」
――実際、オートサロンではどのような声があったのでしょうか?
「キャンピングカーや車中泊を考えて作られたクルマの場合、もう少し機能的な作りになっているが、『これはそのまま部屋だ』というポジティブな受けとめが多くありました」
――では、そうした「部屋感」について、こちらの実車を使って詳しく教えて下さい。
「(後席から荷室に)バックドアを含めて車内全体的にルーバーを付けて、部屋の雰囲気を出しています。天井にもあえて車内高さを下げてでも間接照明をつけました。従来のトランスポーター的な、容積効率優先ではなく、普通の部屋っぽさのイメージです」
派手さというより一体感
――そのほかの「部屋っぽさ」とは?
「REVOシートで、アームレストがマグネット式でこのように脱着でき、フルフラットになります。また、(前席との仕切り部分が)大型スクリーンとなっていて、DVD鑑賞やゲーム用に使えます」
「最近は、ご自宅で小型プロジェクターを使う方も増えていますので。そのほか、ルーバーに取り付けた収納スペースは(数や場所)をカスタマイズできます」
――机や後席ベットも収納できる?
「(中央のテーブルは)回転式のジャックナイフのような仕組みで壁に収まります。(後方の)ベットは片手で軽く操作できて壁側に跳ね上がります」
――前席やエクステリアでの特徴は?
「前席は、ベース車のままです。外装では、ツートンカラー、バンパーをラッピング、スチールホイールをカラーリング、そして車体に山のイメージでラッピング。派手ではなく、クルマ全体が自然と一体化するイメージです」
――では、量産化はどのような形式になるのでしょうか? ディーラー側が個別に対応する、いわゆる「販社架装」が前提でしょうか?
「販社架装として、いったん着地させるのか。それとも、マルチベッドやトランスポーターのようなカタログモデルとして着地させるのか、お客さまの声を考慮して検討中です」
デジタルネイティブ世代に向けて
――自動車メーカーは商用車の乗用向け架装に慎重ですが?
「例えばシートでは、変形できるシートで衝突要件を満たすことについては、自動車メーカーと架装メーカーの間で『線引き』があります。メーカーとしては(新車開発の時点で)衝突に関するNCAPや社内規定などがあり、衝突時に何Gまで補償するといった法規対応が必要です」
――内装についても、乗員の衝突安全への配慮が必要だと思いますが?
「キャラバン・マイルーム・コンセプトの場合、内装で部材のR(角の部分の形状)がきついので、もちろん量産ではさわって大丈夫で、衝突試験での対応なども考慮します」
――最後に、商用車の乗用化について今後の展望は?
「欧米では以前から、『バンライフ』という分野があり、フォトグラファーなどのフリーランサーが車中で寝泊りしながら各地を旅する模様をSNSで発信するというムーブメントが起こりました。さらにコロナ禍となり、日本を含めてひとびとの働き方が変わってきたと感じています」
「日常と非日常において、これまで誰も認知してきなかったライフスタイルの新しい分野が出きつつあります。今後、デジタルネイティブ世代が社会の中核になっていくので、今回のマイルームのようなコンセプトが、ユーザーにとっての選択肢の1つになると思います」
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