7月30日、富士スピードウェイで開催されたピレリスーパー耐久シリーズの公式テスト。午前のセッション1、そして夜間走行もウエットコンディションとなってしまったが、そんななかでも2020年に向けて注目すべきポイントがいくつか見られた。今回がシェイクダウン後初の本格的なテストとなった、ST-3クラスの埼玉トヨペットGreen Braveのトヨタ・クラウンRSもそのひとつだ。
2018年まで、ST-3クラスにマークXで参戦していた埼玉トヨペットGreen Braveは、2020年に向けて「モータースポーツとマーケティングを結びつける」というポリシーのもと、参戦車両をクラウンRSにスイッチした。クラウンはこれまでD1グランプリ等でもベース車両として使用されてきたが、やはりサーキットでの存在感は異質ともいえる。
スーパーGT初優勝を果たしたGreen BraveがS耐用ニューマシン、クラウンRSをシェイクダウン
当初予定されていたスケジュールでは、チームは開幕2戦をマークXで戦い、富士24時間でのクラウンRS投入を予定していた。ただ、新型コロナウイルス感染拡大の影響でスケジュールは大幅に変更され、残念ながらマークXの最後の勇姿は飾れず、7月30日のテストを前にチームはクラウンRSのシェイクダウンを敢行。富士でのテストに臨んでいた。
この日はレギュラーで参戦を予定する服部尚貴/吉田広樹/川合孝汰の3人に加え、埼玉トヨペット代表取締役社長でチームを率いる平沼貴之も乗り込んだ。富士スピードウェイに姿をみせたクラウンRSは、高級サルーンカーの印象は残りながらも、2リッター直4直噴ターボの8AR-FTSのサウンドも含め非常にレーシーだ。
ただ、シェイクダウン時もこの日のテストの午前もウエットだったこともあったが、4人のドライバーが口を揃えた改良すべきポイントは、そのエンジンだ。「ある程度の回転に来るとトルクが変わります。ターボが効いて挙動を乱すこともありました。ターボ車は難しいですね(平沼)」とまだ難しさを感じさせている様子。午後のセッション2がドライだったこともありセットアップは進んだが、大きな課題と言えるだろう。
一方で、クラウンに変更されたことによる車体の大きさについては「ホイールベースが長くなり大変かと思いましたが、コーナリングのバランスは悪くない(服部)」「大きさは感じています。高級車なりに運転してあげないと(笑)(平沼)」「重さは感じます(川合)」という声が聞かれた。車体面もまだ改善の余地はありながらも、「伸びしろは多いですが、良い方向には向かっています(服部)」と今後に期待をこめている。
こういった改善点が今後どうなっていくかだが、デビュー戦となる9月4~6日の富士24時間に向け平沼は「あまり時間はありません。富士24時間はこの状態で挑むことになると思います」という。新型コロナウイルスの影響で埼玉トヨペットGreen Braveの活動はスーパーGTやTGR 86/BRZ Raceなどのスケジュールが立て込んでおり、あまりクラウンRSの改良のための時間はとれないというのだ。
とはいえ、テストの段階ではST-3のライバルに対し大きくタイムが離れていたわけではない。今後に向けて大いにポテンシャルが期待できるマシンと言えるだろう。その存在感を含めて、2020年のピレリスーパー耐久シリーズで注目したい一台だ。
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