コレクターが夢見る「現代ブガッティの三位一体」
新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大阻止のため、フランスでは大規模な外出規制が続いている。フランス・モルスハイムに本拠地を置くブガッティも、2020年3月20日以降、スーパースポーツの生産休止を余儀なくされており、会社機能に関してもできる限りのテレワークを実施している。
伝説を紡ぐ3台、ブガッティ EB110&ヴェイロン&シロンが一堂に会したフォトシューティング
厳しい時期を乗り越えるべく、ブガッティは現在の状況を常に発信していくことを明らかにした。そして、条件が整い次第“フルスピード”で生産活動に復帰すると表明している。
今回、ブガッティは3世代にまたがる世界最高峰のスーパースポーツ3台の最新フォトコレクションを公開した。EB110、ヴェイロン、シロンは、AWD/4基のターボチャージャー/カーボン製モノコックという、近代ブガッティ製スーパースポーツの共通項を持っている。それぞれが1990年代、2000年代、2010年代の自動車工学におけるマイルストーン的存在と言えるだろう。
ブガッティ・マニアであれば「近代ブガッティの三位一体」として3台すべてを自分のコレクションとして完成させることを夢見ている。どれもがコレクターズアイテムであり、投資の対象になっていることもその価値の高さを裏書きしている。今回、その3台によるフォトシューティングを敢行。これらは世界にはほとんど存在しない、奇跡のコレクションを写真に収めたものだ。
Bugatti EB110 SS
ブガッティ EB110 SS
エットーレ110歳の誕生日に発表されたハイパースポーツ
1990年代初頭、ブガッティ・ブランドを手に入れた実業家のロマーノ・アルティオーリは、彼の夢である近代的なスーパースポーツを「EB110」で形にした。「EB」はブガッティ創始者のエットーレ・ブガッティのイニシャル、「110」は彼の生誕110年を表していた。エットーレの110歳の誕生日である1991年9月15日にパリで大々的な発表会を開催。当時最先端・最高峰を極めたEB110は、世界中にセンセーションを引き起こした。
市販モデルで初めてカーボン製軽量モノコックを採用し、その重量はわずか125kg。ボディにはアルミニウムやカーボン、ホイールはマグネシウムで鋳造され、ボルトはチタンが使われた。4基のターボチャージャーが搭載された3.5リッターV型12気筒DOHC60バルブエンジンは当初最高出力560psを発揮し、4輪を駆動する。
残存個体の少なさから価値が上がり続けるEB110
0-100km/h加速3.26秒、最高速度351km/hのスペックにより、EB110は当時の「世界最速の量産車」の称号を手に入れた。EB110は世界最高の加速力、量産スポーツカー世界最速、内燃機関車による最速、そして氷上での量産車世界最速という、4つの世界記録を樹立している。
1995年までにブガッティはEB110を96台、さらに軽量でパワフルな「EB110 SS」を40台に満たない台数デリバリー。最高出力670psを発揮したレース仕様を2台製造している。
1992年の時点でEB110の価格は、3年間のメンテナンスとパーツ費用を含めて5億5000万リラ。以降、価格は上昇を続けている。販売台数と残存車両数が少ないため、参考価格はあってないものだが、昨年行われたサザビーズのオークションハウスでは、1994年製EB110 SSが約203万ユーロ(約2億4000万円)で落札されている。
Bugatti Veyron 16.4. Super Sport
ブガッティ ヴェイロン 16.4 スーパースポーツ
フォルクスワーゲンにより1998年にブランドが復活
1998年、フォルクスワーゲングループはブガッティを再生させる。そして、2005年に待望の新型ハイパースポーツ「ヴェイロン 16.4」をマーケットへと送り出した。復活に際し、新生ブガッティはEB110と同様にカーボン製モノコック、AWD、4基のターボチャージャーを選択した。
8.0リッターW型16気筒ターボエンジンは最高出力1001ps&最大トルク1500Nmを発揮し、最高速度は407km/h。市販車でありながら400km/hを超えてみせた。0-100km/h加速は2.5秒、0-200km/hは7.3秒という驚異的な加速力を実現している。
市販モデルとして最高速度400km/hを突破
2010年には、さらにパフォーマンスを高めた「ヴェイロン 16.4 スーパースポーツ」を発表。最高出力は1200psにまで高められ、最高速度は415km/hを記録した。この年、最高速度記録に挑戦したヴェイロンは、431.072 km/hという、量産スーパースポーツカー世界最高記録を樹立している。
ヴェイロンの特徴はその過激とも言える性能を持ちながら、日常レベルでの扱いやすさを確保した点にある。また、そのハンドメイドによって実現した品質の高さゆえに「タイヤのついた芸術作品」とも称賛されている。
ヴェイロン 16.4は2005年から2015年の間に450台が製造され、そのうち48台が“スーパースポーツ”としてデリバリーされた。現在、ヴェイロンはコレクターズアイテムとして高い人気を誇ったまま価格は平均で30~35%も上昇し、今後も上昇が見込まれている。
Bugatti Chiron
ブガッティ シロン
時速300マイルを超えた最新最速のブガッティ
2016年、ブガッティは最高出力1500ps&最大トルク1600Nmという市販車の概念を超えた性能を備えた「シロン」を投入。0-100km/h加速は2.4秒、0-200km/hは6.1秒、0-300km/hは13.1秒、最高速度は市販モデルでありながら420km/hに到達した。この凄まじい性能は、2010年代のベンチマークとなる存在として世界中のスーパースポーツファンから衝撃を持って迎えられている。
そして2019年、ブガッティはシロンで時速300マイルを超えた初の自動車メーカーとなった。同時に、時速304.773マイル(490.484km/h)という、新たな市販車両での記録も樹立。
シロンは500台の製造が予定されており、現在250台がすでにデリバリーされた。価格は265万ユーロ(約3億円)からとなっている。その価値はEB110やヴェイロンと同様に、今後も上昇し続けることは間違いないだろう。
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