日産自動車の英国法人は9月3日(現地時間)、Twitterの公式アカウントに新型電動商用バンの登場をほのめかす予告動画を公開した。温室効果ガスの削減を図る小型商用車の電動モデルは、どんな姿で登場するのだろうか。
日産の電動小型商用車はこれが初めてではなく、タクシー用車両としても見かける「NV200 バネット」をベースにエンジンを「リーフ」の電動パワートレーンを積んだ「e-NV200 バン」が2014年にデビューしている。日産による商用部門におけるゼロエミッション化は7年ほど前から緒に就いていたわけだが、当時のe-NV200 バンの航続距離はカタログ値で200km~300kmと長距離輸送を考慮するとやや頼りなく、国内価格もおよそ400万円がスタートラインとなるなど、中小事業者にはおいそれと手が出るモデルでなく、そうしたことも影響してか日本では2019年にはカタログ落ちとなった。
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一方の英国では、未だ現行モデルとして23,305ポンド(約355万円)のスタートプライスで販売されており、古くなってきた現行型に代わるモデルが待ち望まれている。今回予告が開始された新型電動バンが、航続距離をはじめとした商品力を高めた新型車となるのか、もしくは既存のe-NV200 バンのアップデート版となるのか、未だ断言できないが、5秒のショートムービーの中で稲光によって描き出される新型車は短いノーズを持っており、このモデルがいわゆるLCV(Light Commercial Vehicles)のカテゴリーに属することは間違いない。動画の最後には新デザインのブランドロゴも映し出され、新世代の日産車にふさわしいスペックを備えてデビューすることを期待していいだろう。
現状、ニューモデルの公開日程は明らかにされていないが、現地メディアの中にはそのデビューを9月9日に開幕する「World EV Day」と予想する声もある。日産の最新電動商用車が間もなく我々の前に姿を現すかもしれない。
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