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B58型3.0ℓ直6ターボ。プラス47psの387ps版? 新型トヨタ・スープラ、さらなるスポーツバージョンはある?

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B58型3.0ℓ直6ターボ。プラス47psの387ps版? 新型トヨタ・スープラ、さらなるスポーツバージョンはある?

いよいよ正式発表されたトヨタ・スープラ。そのトップグレードRZは、340ps/500Nmを発生する3.0ℓ直列6気筒ターボを搭載する。充分ハイパワーだが、スポーツカーだけに「モア・パワー」の声も出るかもしれない。その時、どうなるか?

 ご存知の通り、新型スープラは、BMW Z4と多くを共有する兄弟車(双子車?)である。エンジンは、BMWのB58型直列6気筒DOHCターボを搭載する。

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B58型
排気量:2998cc
ボア×ストローク:82.0mm×94.6mm
圧縮比:11.0
最高出力:340ps(250kW)/5000rpm
最大トルク:500Nm/1600-4500rpm
燃料供給:筒内燃料直接噴射(DI)最大噴射圧350bar
過給:ツインスクロール×1

 というエンジンだ。
 BMWの最新テクノロジーが詰まったモジュラーエンジンのトップに君臨する直6エンジンである。
 マツダが、開発を宣言した直列6気筒だが、現在、直6を持っているのは、BMWとメルセデス・ベンツのみだ。


 さて、スープラの積む3.0ℓB58型直列6気筒エンジンを積んだスープラRZのパワーウェイトレシオ、トルクウェイトレシオは

パワーウェイトレシオ:4.47kg/ps
トルクウェイトレシオ:3.04kg/Nm

 である。これはピュアスポーツとして充分な数値だ。車両価格690万円と聞けば、その感はさらに深まる。

 とはいえ、世の中には「モア・パワー」「よりホットなモデルを!」というファンが必ず存在する。

 スープラにもそのような特別なホットモデルの可能性はあるだろうか? たとえば、レクサスのFスポーツのような、日産のNISMOのような。BMWにおける「M」のような……トヨタ・ブランドでいえば、GRMNがそれに当たるわけだ。

 では、よりホットなスープラが登場したとき、どんなエンジンを積むか?と推測してみよう。


 スープラRZとBMW Z4 eDriveM40iが積むエンジンは「B58型」と書いたが、正式には

B58B30C型とBMWのカタログにはある(トヨタのカタログは「B58」と書いてある)。

B58B30の次の文字は、スペック違いを表している。
 通常は、
S = Super
T = Top
O = upper Output
M = medium Output
U = lower Output
K = lowest Output
O = new development

 なのだが、スープラ/Z4のB58B30型にはCが付いている。いまのところ、Cが何の略語なのかわからないが、スペック的には、B58B30Mと同等だ。つまり、medium(中間)スペックなのだ。
 
 さて、このB58B30型エンジンの現在の最強バージョンは……


B58B30O

 だ。O=upper Outputである。
350barの燃料噴射圧/タービンのイナーシャが25%減ったツインスクロールターボで、

387ps/5000-6500rpm
500Nm/1600-4500rpm

 最大トルクは500Nmで変わらないが、最高出力は47ps上がっている。現在、このB58B30Oを積んでいるのは、M340iである。

 BMWの直6には、M3やM4が搭載する「S55型」も存在する。
こちらのエンジンは
S55B30T0型 (431ps/550Nm)



 となっている。最後の2文字が「T0」となっていて、T=Topを意味している。まさにトップ級のパフォーマンスを持つエンジンだ。仕様によっては、「ウォーターインジェクション(水噴射)システム」を搭載するものもある。これは、文字通り、吸気マニフォールド内に水を噴射することで。シリンダー内の温度を下げて冷却損失を減らす、そしてノッキング限界を進角化できるメリットがあるシステムだ。

 とはいえ、S55型は、B型の前の「N型」エンジンの系統で、シリーズからいえばひとつ前のもの。出力/トルクともB58B30Oより大きいが、S55B30T0型を搭載する可能性は低そうだ。

 夢見がてらいえば、
B58B30Oは、O=upper Output
 なのだから、
B58B30T (T=Top)
あるいは
B58B30S (S=Super)
という型式のエンジンが登場し、それがスープラのホットモデルに積まれる……というのを想像する方が、楽しそうだ。
「B58B30S」型エンジンで最高出力450ps、最大トルク600Nmとなれば、まさにHottest Supraとなるはずだ。

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