■ロータス初の5ドア、初のSUV、初のライフスタイルEV
英国ロータスカーズは2022年3月29日、ロータスブランドとして初となるSUVタイプの電気自動車(EV)「Eletre(エレトレ)」を世界初公開しました。
【画像】世界初公開されたロータス初の電動EV「エレトレ」を画像で見る(39枚)
エレトレは「タイプ132」というコードネームで呼ばれ開発されていたハイパーSUVで、70年以上のスポーツカー設計とエンジニアリングからロータスのDNAを取り入れ、次世代のロータスオーナーに求められているまったく新しいライフスタイルカーとして登場したといいます。
エレトレのボディサイズは全長5103mm×全幅2135mm(電動リバースミラーディスプレイ車。ミラー含む幅。ドアミラー車は2231mm)×全高1630mm、ホイールベースは3019mmと、ランボルギーニ「ウルス」の全長5112mmとサイズが近いSUVとなります。
エレトレは100kWhを超えるバッテリーを搭載。目標とするWLTP走行可能距離は373マイル(約600km)です。350kW対応の急速充電器ならば、約20分の充電で400kmの走行を可能とします。また22kWの普通充電にも対応しています。
駆動方式は前後に1基ずつモーターを搭載する4WDで、トータル最高出力は600馬力を超えるといいます。これにより、0-100km/h加速は3秒未満、最高速度260km/hというパフォーマンスを発揮します。
デザインはベン・ペイン氏が担当。キャブフォワード型で長いホイールベース、短い前後オーバーハングが特徴的なスタイリングは、ハイパーEV「エヴァイア」のデザイン言語を継承しています。
エヴァイアと同様、デザインのキーワードは「多孔性(ポロシティ)」です。これはフロントホイールアーチの前後やリアホイールアーチ後方、Dピラー上部にあるベンチュリートンネルで、走行中クルマの周囲に流れる空気をコントロールします。これは空力学的な理論に基づき空気抵抗を低減し、航続距離の向上など効率的な走行が可能になるといいます。
インテリアはロータスの軽量化哲学に基づいてデザインされ、室内で使われるカーボン素材は、リサイクルされたものが使われています。センターコンソールには15.1インチタッチディスプレイが備わります。
シートレイアウトは4座または5座モデルを用意。4座モデルの場合は後席中央に9インチタッチスクリーンやワイヤレス充電、カップホルダーなどを備えたセンターコンソールが配置されます。
※ ※ ※
エレトレは中国・武漢に2020年に新たに建設された最先端の施設で、2022年後半から製造されます。2023年には中国・英国・欧州で納車が開始される予定です。
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