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三菱RVRの欧州仕様だった「ASX」がモデルチェンジでルノー・キャプチャーOEM車に! 日本市場の「RVR」はどうなる?

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三菱RVRの欧州仕様だった「ASX」がモデルチェンジでルノー・キャプチャーOEM車に! 日本市場の「RVR」はどうなる?

 この記事をまとめると

■欧州市場で三菱が展開しているコンパクトSUV「ASX」の新型が発表された

エクリプスとアウトランダーってキャラ被ってない!? 三菱が同じようなSUVを3車種もそろえるワケ

■これまでは「RVR」を「ASX」として販売していたが、今回よりルノー・キャプチャーのOEMモデルが「ASX」となった

■日本でルノー・キャプチャーのOEMモデルを「RVR」として販売する計画はない

「ASX」は「RVR」の欧州名であったのだが……

 今年9月に新型となった三菱のヨーロッパ市場向けコンパクトSUV「ASX」。クルマ好きならばその外観を一目見ただけでルノー・キャプチャーのOEMと分かってしまうだろう。しかし、ASXは、日本市場でRVRとして販売されているモデル。なぜASXがOEMになったのに、日本市場のRVRはそのままなのだろうか?

 ヨーロッパ市場で求められる声に応えるため

 2023年3月からヨーロッパ市場で販売を開始する新型ASX。それならば日本市場で販売されるRVRもルノー・キャプチャーのOEMとして販売するアナウンスが出るのでは? と思うかもしれないが、三菱自動車に聞いたところ、その予定は現在ないという。つまり、日本市場やアジア市場では、現行のRVR が当面そのまま販売されるということだ。

 今回、ヨーロッパ市場のASXがOEMで新型となったのは、ヨーロッパ市場で求められる商品性と環境性能を満たすため。言い換えてみれば、ヨーロッパ市場でコンパクトSUVに求められる要素を実現するには、OEMのほうがコスト的にも好都合だったということだろう。

 ASXはRVRと同じく2009年から販売されている。その間にもビックマイナーチェンジを実施するなどして新鮮さを保ってきたが、ヨーロッパ市場でのブランドイメージを維持していくためにも、フルモデルチェンジが必要になってきた時期といえるだろう。そこで投入する車種としては、すでにヨーロッパ市場で高い評価を得ている車種をOEMで展開したほうが良いのは明らかと言える。

 幅広い選択が可能なパワートレイン

 新型になったASXのヨーロッパ市場向きな部分として挙げられるのがパワートレインだ。まずはその種類の豊富さである。トランスミッション違いまで含めると5つもパワートレインがあるというのだから、選択の幅に驚かされる。用意されるパワートレインは以下のとおり。

 1.6リッター プラグインハイブリッド 1.6リッター ハイブリッド 1.3リッター ターボ+マイルドハイブリッド(6速MT) 1.3リッター ターボ+マイルドハイブリッド(7速DCT) 1.0リッター ターボ(6速MT)

※画像はルノー・キャプチャーE-TECHハイブリッドのエンジン

 最新のプラグインハイブリッドやハイブリッドが用意されると同時に、マニュアルトランスミッションも用意可能となっているのは、現地での幅広いニーズに応えているヨーロッパ車だからこそ可能となった面も多いのではないだろうか?

 三菱らしさも健在

 OEMモデルとなった新型ASXだが、三菱らしさも健在だ。それがフロントマスクのデザインだろう。当然ながら三菱のブランドマークであるスリーダイヤがあしらわれると同時に、近年の三菱のデザインコンセプトであるダイナミックシールドの要素も取り入れられている。

 コンパクトかつスタイリッシュなデザインで、パワートレインの豊富さからも環境性能はもちろん、走りの楽しさにも期待してしまうASXだが、残念ながら日本市場での展開は予定されていない。しかし、ヨーロッパ市場で三菱がOEMの新型モデルとしてASXを展開するということは、ヨーロッパ市場でのさらなるシェアの向上を狙っていることがうかがえる。ヨーロッパ市場での知見が、今後の日本市場にもいい方向性で還元されるのを願いたい。

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みんなのコメント

7件
  • キャプチャーのフロントフェイスのベースがあるとはいえ、ただ三菱マーク付けました感満載のデザインはどうかと思う。
    というか欧州でこのOEMの新型ASXがそもそも必要?って思う。
  • 日本でもこれでOK。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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