■最近の三菱に対する期待の表れが「パジェロ復活」の報道につながった!?
過酷な砂漠で行われる「パリ・ダカールラリー」でたびたび総合優勝を獲得するなど、三菱自動車工業(以下、三菱)の一時代を支え、今も根強い人気を誇る四輪駆動車ブランドが「パジェロ」だ。
残念ながら国内では2020年に販売を終え、輸出向けも含め2021年には絶版となったが、ここ最近「パジェロ復活」との声が、一部の新聞報道などでささやかれている。果たして真相はどうなっているのだろう。
【画像】めちゃカッコいい! 三菱「次期型パジェロ!?」を画像で見る(30枚以上)
次期型パジェロについてのウワサが流れ飛んでいる。なぜだろうか。
まずひとつに、ここにきて皆さんが三菱の元気を感じるようになっているらしく、次なるステップを期待していること。
次に、2024年2月に12年ぶりの国内復活を遂げた新型ピックアップトラック「トライトン」の仕上がりが、4WD性能を含め予想以上に良く、このイキオイでパジェロを作ったら面白いんじゃないかと思わせることの2つだと思う。
これは、現在の三菱に対する期待値の高さの表れだと考えても良い。
一方、実は“パジェロ”というブランドは、未だ新興国で残っている。
正確には「パジェロスポーツ」という車名なのだけれど、ピックアップトラックの「トライトン」をベースにしたSUVで、なかなかカッコ良い。
このクルマ、日本でも「チャレンジャー」(2代目パジェロのラダーフレームを使う)として販売されていたことがある。
ということは、パジェロスポーツのラダーフレームでパジェロを作ることは十分可能だろう。
唯一残る問題が「リアサスペンション」かもしれない。
最終型パジェロのリアサスは、乗り心地を重視した4輪独立懸架式を採用し、当然ながらコイル式バネとなる。
一方、新型トライトンといえば耐久性を重視するピックアップトラックの定番となるリジットアクスル+リーフスプリングだ。
そのまま新型トライトンをベースにパジェロを作ろうとしたら、異論反論かまびすしいことになるだろう。
ちなみに現行パジェロスポーツのリアサスペンションは3リンクリジット+コイルバネとなっている。
興味深いことに、絶対的な乗り味や悪路走破性で評価すれば、最終のパジェロより新型トライトンの方が勝る。
リジット+リーフバネながら、新型トライトンは最新の技術を投入したフル新設計で造られている。
アシは一般道でもしなやかに動くし、極悪路はモーグル路面に強いというリジットの利点がしっかり出ている。
さらにラリー車のような全開走行をしても、サスペンションはしっかり動く。明らかに最終型パジェロより良い仕上がりだ。
ということで、ハード的には新型パジェロを作れるし、新型トライトンと同じリジット+リーフバネでも、乗り心地や走行性能は最新のライバルと比べ勝るとも劣らないことだろう。
折しも筆者(国沢光宏)は、3月26日からタイで始まった「バンコクモーターショー}の取材に来ている。
日本でパジェロを生産する工場ラインは無くなってしまったことから、次期型パジェロもトライトン同様にタイ生産になることは確実だ。
前置きが長くなった。タイから始まるであろうパジェロ復活の可能性について探ってみたので、レポートしたい。
■「パジェロは復活する!?」タイ・バンコクモーターショー会場で三菱関係者を直撃!
まずバックボーンとして、次期型パジェロを作ろうとすれば、2つの方法がある。
アライアンスを組む日産との共同開発プラットフォームを使うか、タイで生産している新型トライトンを使うか、の二択だ。
このうち、前者は日産との調整に時間が掛かるし、日産「エクストレイル」/三菱「アウトランダーPHEV」のシャシだと、悪路性能的に物足りない。
時間的に急ぐとなれば、新型トライトンのフレームを使うしか選択肢は無いということになる。
バンコクショーの三菱ブースに行くと、新型パジェロのことを知っているだろう様々なポジションの人がいたので、質問と答えの概要を紹介しておく。
もちろん新型車の情報はトップシークレットだから、明確な答えなど無し。質問と答えの「行間を読んで」頂ければと思う。
また、答えている三菱関係者は前述の通り、複数だということもあらかじめ記しておく。
筆者(以下、国)「今回マイナーチェンジしたパジェロスポーツは、2代目パジェロの基本構造を引き継いだチャレンジャーの進化形といっていいでしょうか。
だとしたら、次期型は新型トライトンのシャシを使うことになるという理解でよろしいですか」
三菱関係者(以下、三菱)「現時点で次期型パジェロスポーツを出すかということは明確にしていません。
ただ、もし作るのであれば、新型トライトンのシャシを使うというのがセオリーだとは思います」
国「先日日本で新型トライトンの試乗会があった時、リーフバネのままでいいから上物だけ変えてパジェロにすればいいのに、と聞いたら『板バネでいいんですか』と逆に聞かれちゃいました」
三菱「そんな余計なことを言っちゃいましたか!
三菱社内にも『パジェロは絶対板バネじゃダメだ』という人が数多くいることは否定しません」
国「フレーム構造は、ホイールベースを短くすることが割と容易に出来ると認識しています。
だったら新型トライトンのフレームを短くして、現在パジェロスポーツで使っているリアサス(2代目パジェロと同じ)を組み合わせたらいいということになりますか」
三菱「やるかやらないかは全く別の問題として、仮定の話であれば可能ですね」
※ ※ ※
ここまで読んで、どう感じただろうか。
三菱の皆さんは終始にこやか。現在進行形でトヨタの次に元気を感じます。
おそらく次期型パジェロスポーツの開発と同時進行形で、パジェロもスタートしているような気がしてならない。
すでに新型トライトンという優秀なベースモデルもあるので、スピード感さえあれば、2025年末のアンベールで2026年発売も可能だと、希望を込めて予想する。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
トヨタ本気の「小さな高級車」に驚きの声! めちゃ豪華な「本革×本木目」内装を採用! 小型車に「クラウン品質」取り入れた“直列6気筒エンジン”搭載モデルに反響あり!
日産が93.5%の大幅減益! ハイブリッドの急速な伸びを読めなかったのは庶民感覚が欠けていたから…「技術の日産」の復活を望みます【Key’s note】
トヨタ『ランドクルーザー』リコール…ドライブシャフト不良、走行不可能になる恐れ
トヨタ「“2階建て”車中泊仕様」がスゴイ! 大人5人が寝られる「豪華ホテル」風内装! 広さ2倍になる“マル秘機能”も搭載する「謎のハイラックス」とは?
異形の「センチュリーロイヤル」!? 唯一無二の“Sワゴン型”なぜ存在?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
泥臭いコアな四駆のパジェロを作って欲しい。
昔のディフェンダーやジープのような馬車馬として、しかも日常もカバーできる車が欲しい。
流行りに乗ったパジェロはいらない。
早く三菱には復活してほしい。