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えぇ!? こんなクルマあったんかい!! [アベンシス]のスペックが十分に高い件

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えぇ!? こんなクルマあったんかい!! [アベンシス]のスペックが十分に高い件

 日本市場ではあまり見かけないステーションワゴン。このジャンルは国産車でもレヴォーグやカローラツーリングなどもあるが、選択肢が少ない。「ステーションワゴン選び」となると輸入車の名前も多くあがる。そんな現在だが過去にヨーロッパ生まれの国産ステーションワゴンが存在した。それがアベンシスだ。

文:西川 昇吾/写真:ベストカーWeb編集部

えぇ!? こんなクルマあったんかい!! [アベンシス]のスペックが十分に高い件

■アベンシスって、どんなクルマ??

専用設計が施された、希少かつ特別な思い入れある1台

 アベンシスは2003年10月に日本市場へ投入された。元々、アベンシスはヨーロッパで初代モデルが1997年から販売されていた。

 2002年末のボローニャモーターショーで2代目モデルが発表されたのだが、この2代目モデルから日本市場への導入がされたのだ。

 セダンとステーションワゴンという2つのオーソドックスなボディが用意されるラインアップは、ヨーロッパ市場を意識したモデルであることを思わせる。

 実際に2代目アベンシス(日本市場では初代)は、フランスにあるヨーロッパトヨタのデザイン拠点、トヨタ・ヨーロッパ・デザイン・ディペロップメント(ED²)でデザインされ、イギリスで生産されていた。まさにヨーロッパ生まれのトヨタ車であったのだ。

 なお、トヨタ車の歴史の中でも、日本市場にヨーロッパ生産モデルが導入されたのは、このアベンシスが初めてだ。

「欧州車を超えるトヨタの欧州車」をテーマに掲げ、ヨーロッパ市場におけるトヨタフラッグシップモデルとして専用開発が施された。

 ヨーロッパ市場ではフォルクスワーゲンのパサートやメルセデスベンツのCクラスなどをライバルとして見据えたモデルであった。



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■凡事徹底!! アベンシスの高次元な走りを体感せよ!!

上品さを兼ね備えた、唯一無二のスタイル

 メカニズム的に目新しいものは無かったが、ヨーロッパ市場でのフラッグシップモデルということもあり、徹底的に基礎から鍛えて開発した印象となっていた。

 走行性能や乗り心地の要となるボディ剛性は、広い範囲に高張力鋼板を採用したり、レーザー溶接による部品の大型一体化をしたりすることにより、高く確保されていた。

 また、新開発のプラットフォームを採用して、ロングホイールベースとワイドトレッドを実現。

 エンジンやサスペンションなどの主要コンポーネントも一新され、軽量部品の採用や配置の最適化によって、前後重量配分は53:47と理想に近づけた数値となっていた。

 そして、ヨーロッパ各地で走行テストを繰り返し慣行。優れた操縦安定性と走行安定性、そして快適な乗り心地を高い次元で実現していたクルマであった。



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■2代目(ヨーロッパ市場だと3代目)以降はどうだったのよ!?!?

爆発的人気を誇る大ヒット、とまではならなかったものの…

 日本市場における初代アベンシスは2008年に販売を終了した。しかし、ヨーロッパ市場では3代目となるフルモデルチェンジしたアベンシスが、2009年から販売されていた。

 当初は日本市場への新型アベンシス投入はあまり考えられていなかったのであろう。

 しかし、日本市場ではカルディナやマークIIブリッド、クラウンエステートなど相次いでミドルサイズ以上のステーションワゴンが姿を消したときでもあった。

 販売現場からある程度大きなステーションワゴンを求める声もあったのだろう。日本市場では2代目となるアベンシスは2011年6月にステーションワゴンのみで導入された。

「走る」「曲がる」「止まる」の基本性能を徹底的に磨き上げるために、アウトバーンやワインディング、石畳路などヨーロッパの様々な路面で走行テストが繰り返された。

 こうしてサスペンションやパワートレインを煮詰めたわけだが、CVT制御やサスペンションはヨーロッパ仕様のチューニングをそのまま生かしている。

 2015年にはマイナーチェンジを行い、デザインを変更。運転支援システムも「Toyota Safety Sense C」を全車標準装備し、よりモダンで装備が充実したステーションワゴンへと進化した。

 基本性能を徹底的に鍛え上げた質実剛健な印象のアベンシスであったが、どちらかと言えばインパクトの薄い存在であった。

 それが影響してなのか、現在のラインアップからは姿を消してしまった。カローラツーリングが実質的な後継となるが、ヨーロッパ生まれでやや車格の大きなアベンシスとは少しキャラクターも異なる。

 日本ではステーションワゴンの人気がないというのも大きいが、よりスポーティな雰囲気があったりなど、少しキャラ立ったものがあれば、また違った評価を受けたかもしれない。

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