■日本にSUVカテゴリを定着させた初代「ハリアー」
現行モデルが2013年11月に登場してから、約7年が経過するトヨタ「ハリアー」に、新型モデルの噂が浮上しています。2020年夏頃と予想される新型ハリアーの登場を前に、ハリアーの歴代モデルを振り返ります。
もう新型「ハリアー」登場!? 細目がカッコいい驚きの謎モデルの正体
初代モデルは1997年に登場しました。「高級サルーンの乗り心地と快適性を兼ね備えたクロスオーバーSUV」として開発され、「高級クロスオーバーSUV」という市場を開拓。現在のSUV人気の先駆けとなったモデルといっても過言ではありません。
エンジンは、最大出力220馬力の3リッターV型6気筒エンジンと、最大出力140馬力の2.2リッター直列4気筒エンジンの2種類を設定。駆動方式は4WDとFFの2WDが選択可能で、トランスミッションには4速ATのみ。
SUVとしてのオフロードでの走破性だけでなく、シティーユースメインのユーザーも想定された仕様が大きな特徴です。
2000年におこなわれたマイナーチェンジでは、2.2リッターの直列4気筒エンジンが2.4リッターへと変更。最大出力も160馬力へと引き上げられました。
また、エンブレムがトヨタのロゴマークではなく、タカ目タカ科の鳥「チュウヒ」をモチーフにデザインされた専用エンブレムが採用され、外観のデザインと共にSUVの武骨なイメージを一新させるスタイリッシュなものとなり、人気を博します。
そして2代目モデルは、2003年に登場。エンジンは初代に引き続き、3リッターV型6気筒エンジンと2.4リッター直列4気筒エンジンが搭載されました。
駆動形式も初代と同じく4WDとFFの2WDの2種類。トランスミッションは、3リッターが5速AT、2.4リッターが4速ATの組み合わせとなっています。
さらに、2005年にはハイブリッド仕様の「ハリアーハイブリッド」を追加。3.3リッターV型6気筒エンジンにモーターが追加され、最大出力は272馬力を発揮。0-100km/h加速7.3秒、カタログ燃費17.8km/Lなど、SUVらしからぬ快適な室内空間と走行性能や燃費性能が人気となりました。
2009年1月には、ハリアーのレクサスブランド版である、レクサス「RX」の3代目が日本市場に登場しますが、その後も2代目ハリアーの販売は継続されます。
しかし、2013年のフルモデルチェンジで登場した3代目は、国内専用車モデルとして発売。RXと共有していた基本設計も独自設計となり、先日、日本導入で大きな話題となった5代目「RAV4」の先代となる4代目と基本コンポーネントを共用している点が一番の特徴です。
ガソリン車には、2リッター直列4気筒DOHCエンジンが搭載され、トランスミッションはCVTに変更。ハイブリッド車には、2.5リッター直列4気筒DOHCエンジンとリダクション機構付THS IIを採用することで、さらに燃費を向上させました。
そして2017年におこなわれたマイナーチェンジでは、2リッター直噴ターボエンジンを搭載し、ツインスクロールターボチャージャーと可変角を拡大したDual VVT-i(吸気側VVT-iW)を組み合わせるとともに、最適な燃焼効率を実現する直噴技術D-4STを採用。
低回転域から強大なトルクを発生させる、滑らかで爽快な加速フィーリングを実現させました。
さらに、トランスミッションは6 Super ECTを搭載するとともに、マニュアル感覚のシフト操作が可能なシーケンシャルシフトマチックを搭載。
衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense P」の全車標準装備や、シフトレバー操作と連動して自動的に作動と解除を行える電動パーキングブレーキ、「HOLD」スイッチを押して、システムをONの状態にしておくことで、渋滞や信号待ちなどでブレーキを踏んで停車した時にブレーキを保持できるブレーキホールドが設定されるなど、さらに高級クロスオーバーSUV路線を加速させました。
※ ※ ※
これまで、高級クロスオーバーSUVというカテゴリに置いて、好調な販売を見せてきたハリアーでしたが、2019年4月に発売され、販売も絶好調のRAV4に押され、販売台数は減少傾向にあります。
新型の登場で、どのような巻き返しを図るのか。4代目ハリアーの登場に期待が高まります。
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みんなのコメント
アンチの人は選ばないだろうと思うし別のクルマを選べば良いと思うよね
走りはスポーツカーに負け、乗り心地はセダンに負け、悪路走破性はクロカンに負け、
多人数での居住性はミニバンに負け・・・。
でも、その中途半端さが受け入れられてるんでしょう。
次期ハリアーに望む事は、上に挙げた項目の性能を全ての領域で高めつつ
フロントグリルにバイザー付けるの、やめて欲しい^^