現在位置: carview! > ニュース > ニューモデル > 【価格高騰中】ホンダCRX 2代目 エンジンに魅力 中古購入、コンディションが重要

ここから本文です

【価格高騰中】ホンダCRX 2代目 エンジンに魅力 中古購入、コンディションが重要

掲載 更新 67
【価格高騰中】ホンダCRX 2代目 エンジンに魅力 中古購入、コンディションが重要

2代目CRX 価格高騰中

CRX(日本名:CR-X)とはCivic Renaissance Experimental(シビック再生実験)の略だとされており、このホンダ製コンパクトクーペは1984年から1998年の間に3世代が登場している。

【画像】ホンダCRX中古車バイヤーズガイド 全7枚

そのなかで今回取り上げるのは2代目モデルだ。

このコンパクト2+2の英国での現役期間は1988年から1991年までと短かったが、強い印象を残したことで、いまや最高のコンディションを保った車両の価格は2万ポンド(285万円)に近づいている。

例えば、走行距離わずか2万4000kmで新車同様のコンディションを保った車両には、最近のオークションで1万9000ポンド(271万円)という値が付いている。

もちろん、こんな車両は極めて稀であり(実際いまも公道上を走っているCRXは150台程度と、このモデルそのものが希少な存在だ)、メンテナンスが十分に行き届いていれば、個人売買でもある程度の走行距離を重ねた車両に6000ポンド(85万円)程度の値が付いている。

オークションで運試しをしてみたいというのならば、最近同じような価格で走行距離7万4000km、程度良好な1990年登録の車両が落札されている。

ディーラーであれば少なくとも2000ポンド(28万円)の上乗せは必至であり、コンディション良好なプジョー205 GTIやルノー5ターボであっても、これほどの値段はしないはずだ。

高回転を維持すべし

では、なにがCRXをこれほどの人気にしているのだろう?

軽量ボディ(約900kgだ)に四輪ダブルウィッシュボーンサスペンションを組み合わせ、見事な回転上昇を見せるエンジンを選ぶことの出来たCRXは、まさに最高にドライビングが楽しいモデルだった。

そのなかでも最高のエンジンといえば、8200rpmを許容して150psを発揮する1.6L VTECだろう。

さらには130psを発揮する非VTECの1.6Lツインカムもラインナップされていたが、このエンジンですら思わず背すじがゾクゾクするような7200rpmまでの回転上昇を味わわせてくれた。

このふたつのエンジンにはホンダが誇る当時最新のPGM-FIが採用されていたのだ。

VTECを搭載せずに100psを発揮する1.5Lシングルカムエンジンもラインナップされていたが、当然このエンジンを搭載した車両はごく少数に留まる。

アルミホイールとパワーウインドウ、さらにはCRXのロゴ付きフロントバケットシートが標準装備であり、リミテッドスリップディフェレンシャルやサンルーフはオプションだった。

2代目CRXはホンダ製モデルのスペシャリストであるジュリアン・スペンダーのお気に入りだ。

「適切なメンテナンスを受けていれば、エンジンは非常に丈夫です」と、彼は話す。「このエンジンを楽しむコツはともかく高回転を維持することです。低回転ではまったく覇気がありません」

期待し過ぎは禁物

オーナーであるマット・バックナールもCRXを愛するひとりだが、CRXの購入を考えるひとびとに対して、このクルマのサスペンションに期待し過ぎてはいけないと話す。

「当時であればシャープに感じたかも知れませんが、現代のより強固なボディに引き締められた足回りを組み合わせたモデルと比べれば、例えコンディション良好な個体であっても物足りなさを感じるとともに、高扁平のタイヤがソフトな印象を与えるでしょう」

だからこそ、彼は強化サスペンションを装着したモディファイ済みの車両を避けるべきではないと言うのだ。正しいモディファイが行われていれば、十分その効果を感じることが出来る。

そして、こうした車両の多くがJDM(Japanese Domestic Marketの略だ)と呼ばれる日本から輸入されたものだ。

日本からの輸入車両には十分な防錆が行われていないと批判する向きもあるが、実際にはほとんどの車両が完ぺきなコンディションを保っており、間違いなく防錆についても多くの英国の車両よりも優秀だ。

さらにはしばしば装備も充実している。

それでも、輸入手続きが適切に行われ、英国の道路交通法に合致していることは確認する必要があるだろう。

もしラッキーなら、そのボディサイドには「Civic Renaissance Experimental」の文字が輝いているかも知れない…。

CRXの中古車 購入時の注意点

エンジン

定期的なオイルチェンジとカムベルトの交換が行われているか、請求書を徹底的に調べる必要がある。

もしこうした証拠を手に入れることが出来なければ、フィラーキャップ周りに乳化したオイルが付着していないか、マフラーから青い排気ガスが出ていないかを確認しよう。

プラグの焼け具合をチャックするとともに、カーボンやオイルの付着がないか確認が必要だ。

タペットの摩耗やミスファイヤ―が発生していないか、サウンドにも注意すべきであり、クーラントホースの状態とともに、クーラントエキスパンションボトルに漏れがないかチェックしよう。

長時間アイドリングを行った場合にはクーリングファンが作動するはずだ。

ドライブトレイン

各ギアに入れてみてシンクロがくたびれていないか確認するとともに、ベアリングが摩耗していないか異音の有無をチェックしよう。

クラッチにも滑りがなく、繋がるポイントが手前過ぎないことも確認が必要だ。

ブレーキとサスペンション、ステアリング

CRXは軽量なモデルであり、サスペンションの各ジョイント部とブッシュに掛かる負荷は小さいが、このクルマの年齢を考えれば、そろそろ交換が必要だろう。緩みや異音が発生していないか確認しよう。

低速でパワーステアリングが重い様に感じるかも知れないが、故障ではない。

ボディワーク

サイドシルとフロントフェンダーには特に錆が発生し易く、サンルーフのエッジ部分にも注意が必要だ。

ドア下側も同じように錆に弱い。

車両下部についてはドライバーを使って、不具合を隠すために最近防錆剤が塗られた形跡がないか確認しよう。

サブフレームも錆びやすく注意が必要だ。

インテリア

交換部品の調達が極端に難しくなっているため、内装のひび割れや破れたシートには注意が必要だ。

エンジン始動時にはすべての警告灯が一旦点灯することを確認しよう。

専門家の意見を聞いてみる

マット・バックナール(CRXオーナー)

「この1.6Lエンジンを積んだCRXを手に入れたのは2年前です。2オーナー車両で、前のオーナーは24年間もこのクルマを他の10台のCRXとともにガレージに仕舞い込んでいました」

「ワックスオイルで下回りの塗装を行っており、素晴らしいコンディションが維持されています」

「CRXではよく見られる小さな錆はありますが、フェンダー上に膨れ上がるような、重大なものはありません。錆が見つかれば、反対側にも錆があると思った方が良いでしょう」

「インテリアパーツは見つけ出すのが非常に難しくなっていますが、メカニカルパーツやフィルター、ガスケットなどはまったく問題ありません」

「キチンとメンテナンスしている限り、コンディション良好なCRXは非常に信頼性の高いモデルです。いまや価格は高騰する一方ですから、後悔したくなければ手に入れるのはいまです!」

知っておくべきこと

メカニカルパーツや消耗品はautopartspro.co.ukやcmsnl.comといったサイトから簡単に手に入れることが出来る。

インテリアパーツに関しては、廃車されたCRXを部品取りに購入したほうが良いだろう。

395ポンド(5万6000千円)でそんな部品取りの1台を見つけることができた。

等長ドライブシャフト

お陰でCRXではトルクステアが上手く抑え込まれている。

いくら払うべき?

350~2499ポンド(5万~35万5000円)

廃車済みや走行不能な車両であり、スペアパーツの部品取り用には最適だろう。

2500~3999ポンド(35万6000~56万9000円)

例えば1990年登録で21万kmを走破したようなボロボロの車両ばかりだ。

それでも過去5年間で1万ポンド(142万円)を費やしたという、リビルトエンジンを積んだ車両が2700ポンド(38万4000円)で売りに出されている。

4000~5499ポンド(57万~78万2000円)

1991年登録で25万7000kmを走破したVTECモデル(24万1000kmの時点でエンジンオーバーホールを行っている)のように、よりまともな車両が候補になる。

それでもフェンダーには数カ所小さな錆が発生しているだろう。

5500~7499ポンド(78万3000~106万7000円)

「錆の無い」1991年登録、走行距離29万kmのVTECモデルのような、まともな状態の車両を個人売買で手に入れることができる。

7500~9995ポンド(106万8000~142万3000円)

コンディション良好で比較的走行距離の少ない車両が候補になる。

その多くが日本から輸入されたものだ。

掘り出し物を発見

ホンダCRX 1.6、1993年モデル、走行距離14万6000km、5850ポンド(83万3000円)
コンディション良好で不具合のない1.6ツインカムエンジン搭載モデルであり、最近行ったカムベルトの交換を含め、十分なメンテナンス履歴が揃っている。

確かにVTECエンジンでないのは残念だが、CRXが希少な存在になっていることを考えれば、優先すべきはエンジンよりもコンディションだろう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
56年前の「ランボルギーニ」がオークションに登場 名スーパーカー「カウンタック」以前の“4人乗りランボ”とは
VAGUE
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
マルティン、MotoGP第3戦アメリカズGPも欠場へ。第4戦カタールでの復帰も不透明「思うように回復できず、本当に苦労している」
motorsport.com 日本版
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
レクサス [LS]2013年モデルが想像以上に良すぎる件!! マイナーチェンジってウソだろ!?
ベストカーWeb
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
新車購入で後悔したくないなら徹底チェック! 購入前にディーラーの実車で穴が空くほどガン見して確認すべき項目とは
WEB CARTOP
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
トヨタ新型「クラウンエステート」発表! “ワゴン×SUV”を「よりメッキきらめくスタイル」に! スタイリッシュなモデリスタパーツを設定、KINTOでも取り扱い開始!
くるまのニュース
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
レーシングブルズとエクソンモービルが燃料パートナー契約を締結。レッドブルファミリー全体との提携が強化
AUTOSPORT web
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
動かす前に何をすべき!? 冬の間に乗らなかったバイクのメンテナンス
バイクのニュース
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
ワゴン×SUV!? トヨタ新型「クラウンエステート」18年ぶりに復活! 完成された16代目クラウン独自の「乗り味」とは【試乗記】
くるまのニュース
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
高速道路に「人が運転していない」トラックが出現…なぜ? 一般車の自動運転と何が違うのか
乗りものニュース
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
トヨタ新型「クラウンエステート」正式発表! ワゴン×SUVとして18年ぶり復活の理由は? ブランド70周年で4モデル揃う!エステートが担う役割とは 635万円から設定
くるまのニュース
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
スバル新「クロストレック」発表! 鮮烈な「オレンジ」ボディ採用した“サンブレイズ仕様”に大注目! 同時に「インプレッサ」と「レヴォーグ」特別仕様車も公開!
くるまのニュース
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
「アントネッリ圧倒は必須とは思っていない」先輩ジョージ・ラッセル、”速いヤツは最初から速い”理論を提唱
motorsport.com 日本版
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
ホンダ『ZR-V』のゴツゴツ感を低減、スタビリティも向上させるテインの車高調「フレックスZ」発売
レスポンス
【タイ】全長4.6m! 三菱「“新”SUVミニバン」発表! 黒すぎ「ダイナミック顔」×画期的MIVECハイブリッド採用! タフ仕様もある7人乗り「エクスパンダーPLAY」特別仕様車登場
【タイ】全長4.6m! 三菱「“新”SUVミニバン」発表! 黒すぎ「ダイナミック顔」×画期的MIVECハイブリッド採用! タフ仕様もある7人乗り「エクスパンダーPLAY」特別仕様車登場
くるまのニュース
[70スープラ]がカッコよすぎてすぐ惚れちまうぜ! バブルを彩った[デートカー]たち
[70スープラ]がカッコよすぎてすぐ惚れちまうぜ! バブルを彩った[デートカー]たち
ベストカーWeb
テスラが嫌いならキャデラックを買えばいいじゃない! 初の電動SUV「リリック」が上陸【新車ニュース】
テスラが嫌いならキャデラックを買えばいいじゃない! 初の電動SUV「リリック」が上陸【新車ニュース】
くるくら
すべてが異次元な雰囲気なのに居心地がいい。 ル・ボラン編集部が選ぶ!「EVアワード」テスラ・モデル3
すべてが異次元な雰囲気なのに居心地がいい。 ル・ボラン編集部が選ぶ!「EVアワード」テスラ・モデル3
LE VOLANT CARSMEET WEB
スーパーカーのようなデザインのボート「Raptor」、日本初上陸…ジャパンインターナショナルボートショー2025
スーパーカーのようなデザインのボート「Raptor」、日本初上陸…ジャパンインターナショナルボートショー2025
レスポンス

みんなのコメント

67件
  • ホンダ技研の名機ZCエンジンは人気があった。この当時のグランドシビック・サイバーCRXがこれぞホンダ車って感じで好きだったな。FRなら86FFだとシビックどちらも良いクルマだよ。あの時代は安全装備は無いけどクルマに魅力があったよね。
  • 昔、新車でV-TEC乗ってました。
    四人乗りを二人乗り申請して、無限のフルエアロにしてました。良い思い出のある車です。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

126 . 0万円 158 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

169 . 9万円 299 . 9万円

中古車を検索
ホンダ CR-Xの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

126 . 0万円 158 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

169 . 9万円 299 . 9万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村