現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ナンバープレートを外して走行した場合、リアとフロントで「罰金」の額が違う…高いのはフロント? ダッシュボードに置いたりカバーも付けたら違反です

ここから本文です

ナンバープレートを外して走行した場合、リアとフロントで「罰金」の額が違う…高いのはフロント? ダッシュボードに置いたりカバーも付けたら違反です

掲載 25
ナンバープレートを外して走行した場合、リアとフロントで「罰金」の額が違う…高いのはフロント? ダッシュボードに置いたりカバーも付けたら違反です

50万円以下の罰金ペナルティがある

街中を走行していると、ごく稀にナンバープレートを外して走行しているクルマを見かけます。ルックス的にナンバーのデザインが好ましくなく、取り外したいと思う人もいると思います。また、欧州車などではクルマのデザインに馴染まないだけでなく、エンジンの冷却を妨げる場合もあり、ナンバープレートを外している人もいるでしょう。しかし、外したままの走行は道路運送法違反となります。

一桁ナンバーのダットサン「フェアレディ2000」に遭遇! 33年がかりで前オーナーを口説いて手に入れた2代目の個体のオリジナル度がハンパありませんでした

フロントのナンバープレートは取り外せるが……

四輪や二輪を問わず公道を走行するエンジン付きの車両には、個体を識別するためのナンバープレートが必ず装着されている。正式名称はクルマの種別によって異なり、普通車は「自動車登録番号標」と呼ばれ、リアは封印され勝手に外すことができない。いっぽうフロントはボルトを緩めるだけで取り外すことができ、サーキットでは熱対策のひとつとして外して走る人も多い。

道路交通法に無関係のクローズドコースは別として、ナンバープレートがない状態で公道を走るのは、どんな違反でどんなペナルティが科せられるのだろう。まずリアに関してはわざわざ封印していることから、勝手に取り外したらいけないと容易に想像できる。

道路運送車両法の第11条第5項によれば、整備などの正当な理由がない限り取り外せず、再封印も運輸支局または国土交通省から委託された封印受託者にしか認められていない。そのため自分で取り外すのは違反となり、減点2に加え、6カ月以下の懲役または30万円以下の罰金と、かなり重いペナルティが科せられてしまう。

対してフロントは前述のとおり誰でも取り外すことが可能で、ダッシュボードの上に置いたままのクルマもたまに見かける。ということは合法とは言わずとも努力義務レベル、と都合よく解釈する人がいるかもしれない。

しかしながら道路運送車両法の第73条には「車両番号を記載した車両番号標を表示し、かつ、その車両番号を見やすいように表示しなければ、これを運行の用に供してはならない」と明記してあり、道路運送車両法施行規則の第7条には「自動車登録番号標の取付けは、自動車の前面及び後面の見やすい位置に確実に行うものとする」と書いてある。

この「見やすい」という表現を曖昧に思うかもしれないが、許されるのはせいぜいフロントバンパーからはみ出ない範囲だ。クーリングやドレスアップ目的で移動するにしても、左右にオフセットさせる程度にしたほうが無難だろう。

ちなみに違反すると減点こそないものの、罰金は50万円以下とリアを上まわる。もうひとつのポイントは「確実な取り付け」で、振動や雨風で脱落しそうなテープ類は当然NG。ボルトで緩みのないようシッカリと固定したい。

ナンバープレートに関する法律はかなり厳しい

普段は外したフロントのナンバーを車内に置きっぱなしで、警察に指摘されたら取り付けるのはもちろん論外で、ダッシュボード上も「見やすい」と「確実」には該当しない。また極端な角度を付けて判読しにくくするのもダメ、カバーはスモークどころか透明なタイプも禁止となる。

おまけに泥などで読みにくい状態やステッカーの類を貼るのもダメと、ナンバープレートに関する法律はかなり厳しいと覚えておこう。余談だがアメリカでは州によってナンバープレートの取り扱いが異なり、リアだけが必須でフロントは義務化されていない地域も多くある。

海外は「ヘッド・イン・パーク」と呼ばれる前向き駐車がスタンダードなので、リアにナンバーが付いていれば盗難車や犯罪に使われたクルマを探しやすいのだ。欧米のスタイリッシュなナンバープレートに比べ、日本は少し野暮ったく感じてしまうかもしれない。外したり移動したくなる気持ちも理解はできるけれど、ルールをよく理解し逸脱しない範囲でカスタムを楽しもう。

関連タグ

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油7円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
違いは歴然!! 新型[アコード]は気持ちいいクルマに! 更なる進化に向け今後期待したいことは?
ベストカーWeb
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
新型[ハリアー]は大変身!? 新開発エンジンでボンネットが超低く!! 1.5Lターボ搭載のハイブリッドで登場なるか
ベストカーWeb
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
地球の自転を感じながら南へまっすぐ1000キロ走破! 赤土のアウトバックを時速120キロで爆走…受付閉鎖3分前にギリギリセーフ!!【豪州釣りキャンの旅_14】
Auto Messe Web
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
ハジャルの起用は“育成プログラムのコンセプトの証明”。RB代表は「アイザックと裕毅は素晴らしいチームになる」と期待
AUTOSPORT web
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
アイザック・ハジャルがF1昇格。RBが2025年の起用を発表「チームのためにベストを尽くす準備はできている」
AUTOSPORT web
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
計29サイズ! ブリヂストンが新型タイヤ「REGNO GR-X III TYPE RV」を発売へ! ミニバン・コンパクトSUV向けに深みを増したタイヤとは!?
くるまのニュース
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
ヤリス・クロスの韓製ライバルの実力は? ヒョンデ・バイヨンに試乗 6速MTで軽快な走り!
AUTOCAR JAPAN
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
メルセデスAMG本社へはドイツ版新幹線「ICE」の1等車で! 優雅な旅を堪能できるかと思いきや、元気なオバサマたちに邪魔をされ…【みどり独乙通信】
Auto Messe Web
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
ホンダ「0シリーズ」SUVが来月初公開へ 米CES 2025でプロトタイプ2車種を出展
AUTOCAR JAPAN
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
大人好みに進化したアウトランダーPHEV【九島辰也】
グーネット
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
“トヨタのなかでトップレベルで戦えるドライバー”平川亮のF1テストは「コースをはみ出すことすらなかった」と中嶋TGR-E副会長が評価
AUTOSPORT web
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
2025年始動、世界初の水素燃料ワンメイク競技『エクストリームH』がFIAのワールドカップ格式を取得へ
AUTOSPORT web
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
【ドイツ】プリウス顔な新型「ハイパークーペ」がスゴイ! 5リッター「V8」搭載のナラン・オートモーティブの新モデルとは
くるまのニュース
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
上海汽車傘下のMG、「半固体電池」搭載EVを2025年発売 コスパ強調
AUTOCAR JAPAN
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
国産最高級ミニバン『アルファード』『ヴェルファイア』に初のPHEVが登場。1065万円から
AUTOSPORT web
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
新SUV時代に挑むトヨタ、ミツビシ、シボレーの全15チームに対し異例の“ドラフト制”で布陣が確定/SCB
AUTOSPORT web
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
日本の道路事情にピッタンコ!? 旧型「ミニ」生産終了から四半世紀 なぜ高値安定なのか?
乗りものニュース
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
【メキシコ】日産の新型「キックス」が人気スギ!? 8年ぶり全面刷新で“大胆顔”に!全長4.3m級ボディ&「クラス超え上質内装」の「小さな高級車」が売れてる
くるまのニュース

みんなのコメント

25件
  • vespa_papa
    ナンバープレートを外して「減点2に加え」とあるが、違反点数が減点されてしまったら大ごとだよ。
    いくら違反をしても誰も免許停止や免許取り消しにならないじゃんww

    違反点数は加点こそされるけど、減点されることはないって事をこの記者は知らないのかな?
  • kaz********
    これがわかっているのか知らないが、
    未だに年に1-2回は、
    ダッシュボードにプレート置いているのを見かける。
    何を考えているのか?
    何にも考えていないんだろう。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村