現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > ホンダが「新型SUV」をまもなく発表か 派生車先行発表でようやく「2代目ヴェゼル」を中国市場に導入へ

ここから本文です

ホンダが「新型SUV」をまもなく発表か 派生車先行発表でようやく「2代目ヴェゼル」を中国市場に導入へ

掲載 13
ホンダが「新型SUV」をまもなく発表か 派生車先行発表でようやく「2代目ヴェゼル」を中国市場に導入へ

■中国に本家といえる「2代目ヴェゼル」をついに導入か

 日本では2021年2月に2代目が発表されたホンダの人気コンパクトSUV「ヴェゼル」。

【画像】ホンダが中国に新型ヴェゼルを導入へ その実車を先行してみる!(58枚)

 中国では姉妹車や電気自動車を除くと現在も先代となる初代モデルが販売されていますが、このたびようやくフルモデルチェンジを迎える見込みです。

 初代ヴェゼルは2013年、日本で最初に登場しました。

 3代目フィットをベースに開発されたボディはSUVの使いやすさをアピールしながら、なおかつスポーティーさも兼ね備えたコンセプトで開発され、ひとつ上の「CR-V」とともにホンダの世界戦略SUVとして展開されてきました。

 なお、日本では「ヴェゼル」ですが北米や欧州などでは「HR-V」という車名で販売。

 HR-Vといえば、かつて1998年に日本では、1代限りで販売を終えた「HR-V」というクルマがありました。

 これは、ホンダのコンパクトカー「ロゴ」(フィットの前継モデル)のプラットフォームを使用したちょっと不思議な形のSUVでデザインが新しすぎたのかもしれませんが、日本では不人気車として2006年に販売を終了しています。

 なお、北米における2代目HR-Vは2021年に約15万台(アメリカ+カナダ)もの販売を記録する人気車種となり販売を終了。

 2022年4月にアメリカで発表された3代目HR-Vはシビックベースの「ZR-V(日本名)」と同じモデルです。

 その一方で、中国市場では前述と異なる戦略でヴェゼルは展開されてきました。

 中国ではヴェゼルをベースにした姉妹車の「XR-V」や、中国専売ブランド「理念」の「VE-1」、別の中国専売ブランド「思銘」の「X-NV」「M-NV」などの電気自動車だけでなく、アキュラブランドからは「CDX」として展開されるなど、ヴェゼル自体が持つ汎用性の高さから中国市場においては同時に6形態で販売されています。

 2代目ヴェゼルは2021年2月に日本で登場し、欧州や東南アジアでも販売されていますが、中国では本家ヴェゼルのフルモデルチェンジよりも先にe:NS1とe:NP1が2021年10月に発表されました。

 e:NS1は東風汽車との合弁会社「東風ホンダ」、e:NS1は広州汽車との合弁会社「広汽ホンダ」が製造・販売をそれぞれ担当します。

 ホンダやトヨタなど中国に複数の合弁会社を持っている自動車メーカーは、それぞれの会社で別のデザインと車名を与え、同じクルマを姉妹車の関係でリリースすることが一般的となっています。

 これ以外にも、中国市場では「インスパイア/アコード」、「シビック/インテグラ」、「エンヴィクス/クライダー」、「CR-V/ブリーズ」、「UR-V/アヴァンシア」、「ライフ/フィット」、「エリシオン/オデッセイ」などを、それぞれ東風ホンダ/広汽ホンダで展開しています。

 つまりは、広汽ホンダが担当する本家のヴェゼルと、東風ホンダが担当する姉妹車のXR-Vがフルモデルチェンジする前に、同じボディを使用する純電動モデルが先に両方の合弁会社から展開されたわけです。

 そして2022年8月28日、ヴェゼルの姉妹車「XR-V」の2代目モデルが中国で正式に販売開始されました。

 フロントグリルはよりスポーティーな印象を与える、クローム装飾付きのハニカムメッシュグリルを採用。

 日本向けヴェゼルではオプションとしてクロームメッキのグリルが設定されていますが、それとは形状が異なるXR-Vオリジナルとなっています。水平基調の下部グリルでは一部に波長風の装飾が施されており、遊び心のある雰囲気も漂わせています。

■ついに本家ヴェゼルが中国市場に導入? どのような仕様となるのか?

 中国においてヴェゼルとそれをベースとした派生車は独自の販売を展開していますが、ここにきて本家となる2代目ヴェゼルが中国市場に導入される動きが出てきました。

 この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)のサイトです。

工信部は日本でいうところの経済産業省や総務省の業務を扱う機関となり、中国では自動車メーカーが新型車を製造・販売する前にその情報を工信部に届け出る必要があります。

公開された情報には車両の写真や詳細なスペックが掲載されています。

 外観は基本的に日本で販売されている2代目ヴェゼルと同一で、後ろに「広汽本田」のエンブレムが装着されている点だけが異なります。

 また、日本仕様では「e:HEV PLaY」グレードにのみ設定されているツートンのボディカラーや、ルーフ全面を覆うパノラマルーフも中国仕様ではオプションとして設定されることがわかります。

 外観は日本での2代目とほぼ同一となっていますが、パワートレインは日本と異なっています。

本仕様ではガソリンモデルとハイブリッドの「e:HEV」モデルを用意しているのに対し、中国仕様ではハイブリッドモデルの設定はなく、広汽ホンダが製造するL15C型1.5リッター直列4気筒エンジンを搭載するガソリンモデルのみです。

 環境に優しいモデルの役割は、既に中国にて販売されている電気自動車「e:NP1」に任せ、ヴェゼルをガソリンモデルのみとすることで、それぞれの立ち位置はより明確なものになります。

 そうしたなかで、今回明らかになった新型ヴェゼルの中国仕様車は2022年内には発表される見込みです。

 筆者(加藤ヒロト)の予想では、広汽ホンダのお膝元で2022年11月に開催される「広州モーターショー」にて、何らかの発表がおこなわれるのではないかと予想します。

※ ※ ※

 ホンダは中国市場で多様なSUVを販売しています。

 XR-Vとヴェゼル以外に、新型CR-Vとその姉妹車のブリーズ、中間を担うZR-Vなど。

 さらにガソリン車、純電動モデル、PHEVと多くの選択肢を用意することで競争が激化するSUV市場でも存在感を発揮していくことでしょう。

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
HRC渡辺社長、フェルスタッペンの4連覇を祝福「ホンダ/HRCとしてサポートし続けてこられたことを誇りに思う」
motorsport.com 日本版
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
斬新「日本の“フェラーリ”」に大反響! 「約700馬力のV8スゴイ」「日本なのに左ハンしかないんかい」「めちゃ高ッ」の声! 同じクルマが存在しない「J50」がスゴイ!
くるまのニュース
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
本拠地の欧州で「メルセデス・ベンツのタクシー仕様」シェア急降下! なぜ? 「“ベンツのタクシー”に乗れたらラッキー」な時代が到来するのか
VAGUE
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
「銀の皿」に「レジ横のガム&タバコ販売」に1000円以下のメニューと「ザ昭和」がたまらない! トラック野郎を癒し続ける「采女食堂」はぜひ立ち寄るべし【懐かしのドライブイン探訪その5】
WEB CARTOP
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
ラッセルが今季3度目のPP獲得。ガスリーと角田裕毅がQ3で健闘見せる【予選レポート/F1第22戦】
AUTOSPORT web
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
F1ラスベガスGPで追い上げ2位のハミルトン「予選がしっかりできれいれば、楽勝だったろうに」
motorsport.com 日本版
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
中央道「長大トンネル」の手前にスマートIC開設へ 中山道の観光名所もすぐ近く!
乗りものニュース
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
ペレス、チームメイトのフェルスタッペンとは対照的に10位が精一杯「レッドブルは最高のチーム。来年は良いマシンが作れるはず」|ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
「ん、ここ工事してなくない?」 高速道路の車線規制“ムダに長い”場合がある理由とは?
乗りものニュース
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
日本専用の新型「“MR”スポーツカー」初公開! 旧車デザイン×「ネットゥーノ」エンジン採用! 600馬力超えの「チェロSE」登場
くるまのニュース
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
ピエール・ガスリー、予選3番手から無念マシントラブル脱落に「顔面平手打ちされたみたい」残り2戦にポテンシャルは確信|F1ラスベガスGP
motorsport.com 日本版
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
モーターマガジンMovie 週間視聴回数BEST5 プラス1(2024年11月17日~11月23日)
Webモーターマガジン
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
F1マシンを脇に歌舞伎……来春鈴鹿のグリッドでも! 日本GPアンバサダーに就任した市川團十郎「息子と歌舞伎の扮装で踊る計画を」
motorsport.com 日本版
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
運営ブチギレ!? 一般車が「検問突破」何があった? 国際イベントでありえない"蛮行"発生! ラリージャパン3日目の出来事とは
くるまのニュース
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
遂に“冷却機能”も装備! ハイグレード・ワイヤレス充電スマホホルダーの注目作が登場【特選カーアクセサリー名鑑】
レスポンス
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
“やっちまった”タナク、僚友ヌービルにWRCタイトル明け渡す痛恨クラッシュは「マジで大惨事」
motorsport.com 日本版
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
スバル新型「すごいフォレスター」登場に反響あり! 水平対向エンジン×本格ハイブリッド搭載に「楽しみ!」の声も! 日本発売は一体いつ?
くるまのニュース
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
「えっ、4つのリングのマークじゃない!?」 アウディが新ブランドを立ち上げ なぜ“4リングス”を使わない? 世界最大市場での戦略とは
VAGUE

みんなのコメント

13件
  • 中国仕様なんてどーでもよくね?
  • 中国では、ガラスルーフでも受注停止や納期延長がないとしたら、ホンダはどこの会社なんだろと思う。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

69.8390.0万円

中古車を検索
ヴェゼルの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

264.9万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

69.8390.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村