ボルグワーナーは、中国の電気自動車メーカーNIO の最新 SUV「ES8」 向けに先進的な高電圧PTCキャビンヒーター技術を提供する。この先進的なヒーティングソリューションは、車内を素早く暖め、窓の曇りを取り除き、快適さの最適化と安全運転を実現する。
ボルグワーナーのPTCキャビンヒーター技術は、純粋な機械プレス設計により接着剤不要の密閉されたヒーターロッドを利用しており、最高の熱伝導、安全性、信頼性を提供する。また、二重絶縁保護には4.3kVDCの耐電圧能力がある。ヒーターロッドとフィンのデザインの組み合わせでデュアルゾーン機能を提供し、ドライバーと個々の乗客を正確かつ速やかに暖め、シングルゾーンヒーターが引き起こす騒音やエネルギー消費を低減する。PTCキャビンヒーティングシステムは、セラミックのPTCコンポーネントを使用しているため、低温時は電気抵抗が非常に低く、完全な電流フローおよび高熱伝導が可能。高温時は逆の効果を発揮し、セラミックストーンの抵抗増加により電気の流れを遮断し、放出される熱を低減する。強力なソフトウェアおよびハードウェア保護戦略により、過熱、過電流、過電圧の問題から最大限の保護を実現する。
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ボルグワーナーのエミッションおよびサーマルシステムズの社長兼事業本部長のジョー・ファドゥール氏 (Joe Fadool) は、「成長著しい電気自動車(EV)市場において、自動車用空調 (HVAC) システムがEVの航続距離に与える影響をいかに最小化できるかが重要な課題になっています。当社は、あらゆる種類の推進システムを利用する新型車両の効率を改善するため、革新的なソリューションを継続的に開発しています。NIOが当社の先進的なPTCキャビンヒーター技術を使用して、最高のエネルギー管理を達成し、車内の快適さを最大化することに貢献できたことを大変うれしく思います。NIOとの事業提携を他の電気推進セグメントへ拡大していけることにも期待しています」と述べている。
ボルグワーナーは、電気自動車向けにさまざまな製品を提供している。5つの電気推進システム向け主要技術セグメントのうち、電動モーター、トランスミッション、パワーエレクトロニクス、サーマルマネジメントの4つを扱っている。また、高電圧PTCキャビンヒーターに加え、電動コンプレッサーのeBooster、eGearDriveトランスミッション、高電圧液体ヒーター、補助冷媒ポンプ、高電圧ヘアピン (HVH) 電動モーターなどの製品でも自動車メーカーをサポートしている。
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