9月8日、2024年MotoGP第13戦サンマリノGPのMotoGPクラスの決勝レースがイタリアのミサノ・ワールド・サーキット・マルコ・シモンチェリで行われた。ヨハン・ザルコ(ホンダ・カストロールLCR)は12位、中上貴晶(ホンダ・イデミツLCR)は13位、ワイルドカード参戦のステファン・ブラドル(HRCテスト・チーム)は14位と3人揃ってポイントを獲得した。
また、初日から体調不良により欠場となったジョアン・ミル(レプソル・ホンダ・チーム)に続き、チームメイトのルカ・マリーニ(レプソル・ホンダ・チーム)も決勝日の朝に体調不良が発覚。それにより、決勝レースにおいては2名揃って欠場となった。
ホンダ、30年間続いたレプソルとの関係に終止符。2024年限りでスポンサー契約終了を発表/MotoGP
前戦アラゴンGPの前後に、今大会の舞台であるミサノでプライベートテストを実施し、第13戦サンマリノGPに臨んだホンダ勢。初日においてザルコは上位のライダーたちとタイム差はわずかだったものの、厳しい状況に変わりはなく、それぞれ問題も抱えていた。
そのなか迎えた決勝はレース前に小雨が降り出し、早々にフラッグ・トゥ・フラッグの展開となった。出走した3名はタイヤ選択に違いはなく、フロントにミディアム、リヤにソフトのスリックタイヤを選択。そしてザルコは17番手、中上は20番手、ブラドルは22番手でそれぞれオープニングラップを終えた。
ところが、序盤に一時的に雨が強まったことで、上位勢の数台がマシンの乗り換えを行う展開に。ホンダ勢はコース上にとどまることを選択し、ザルコは12番手、中上は13番手、ブラドルは14番手と一気にポジションを上げる。難しいコンディションのなかで、それぞれ慎重に走ることが要求された。
すると、ホンダ勢の読みは当たり、雨はわずか数周で止むことになり、路面も次第に回復へと向かう。レインタイヤに変更したライダーたちは、再度マシンの乗り換えを強いられることになり、それを機にホンダ勢の3名はペースを上げて、後方の集団を引き離していく。
最後まで順位に変動はなかったものの、作戦は功を奏してザルコ、中上、ブラドルと出走した3名が見事にポイント圏内でチェッカーを受けた。ザルコはスピード不足、中上はチャタリングなどそれぞれ課題も抱えていたようだが、厳しい状況のなかでも揃ってポイント獲得は嬉しい結果だ。
課題はまだ残されているホンダ勢は、引き続き9月9日にミサノで行われる公式テストに参加し、改善に努めることになる。また、レプソル・ホンダ・チームのふたりも体調次第では参加を予定しているとのことだ。一刻も早くこの状況から脱出するには、やはりテストを行う台数も多い方がデータ量も増えるため、ミルとマリーニの体調が回復することを祈るしかない。
ホンダ勢は一丸となってテストに取り組み、同地のミサノで行われる第14戦エミリア・ロマーニャGPに向けて準備を進めていく。
■ヨハン・ザルコ(決勝:12位)
「幸運なことにレース序盤の雨がフルウエットレースにならず、トラックに留まるという戦略的な決断が実を結んだことに満足しているよ。12位をキープし、貴重なポイントを獲得できた。リスクも想定していたけれど、成果が出たね」
「けれど、天候条件のために厳しいレースとなり、スピードが足りずプッシュして戦うことができなかった。明日のテストは大きな進展を目指すために非常に重要となってくると思っているよ」
■中上貴晶(決勝:13位)
「今日は厳しいレースでしたが、ポイントを獲得できて幸運でした。週末を通して苦しみ、ポイント圏内でフィニッシュするのは簡単ではありませんでした。状況の判断が難しく、クルーチーフと相談して、雨が過ぎ去ると考え、この戦略を選びました。それが功を奏しましたが、チャタリングに悩まされ、かなりのフラストレーションを感じました。明日のテストでどのように改善できるか様子を見ていきます」
■ステファン・ブラドル(決勝:14位)
「僕たちチームはホンダの将来のため、様々なことに試行錯誤して長い週末を過ごした。今日のレースにはあまり期待していなかったけれど、雨が少し降るときには何が起こるかわからず、こういう時には経験が大いに物を言うと思う。この状況では失うものは何もなく、空は雨が降り続くほど暗く見えなかったから、スリックタイヤで走り続けたんだ」
「14位でポイントを獲得できたことに本当に嬉しく思っているよ。これは僕だけでなく、テストチームで一緒に働いているスタッフにとっても意義のあることだと思う。テストチームはワイルドカード参戦や舞台裏で多くの作業を行っているから、彼らに喜びを提供できたことにとても満足しているよ」
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