■従来のスポーティモデルでは無い「GRヤリス」の凄さとは
トヨタは、2019年10月18日にコンパクトカー「ヴィッツ」をグローバルで使用されている車名「ヤリス」に変更し、10年ぶりのフルモデルチェンジを発表。国内では2020年2月10日に発売を予定しています。
【画像】カッコ良すぎる新型ヤリス! GRはどれほど進化した?
また、同年1月に開催されたカスタムカーの祭典「東京オートサロン2020」では、新型ヤリスをベースにした「GRヤリス」を世界初公開しました。標準モデルのヤリスとスポーティモデルのGRヤリスには、どのような違いがあるのでしょうか。
新型ヤリスは、トヨタのTNGAプラットフォーム「GA-B」を初採用した、5ドアハッチバック仕様です。
搭載されるパワートレインは、1リッター直列3気筒ガソリン(最高出力69馬力)と、1.5リッター直列3気筒ガソリン(最高出力120馬力)、そして1.5リッター直列3気筒ガソリンにモーターが組み合わされるハイブリッド仕様(最高出力91馬力+モーターの80馬力)の3種類です。
ハイブリッド仕様の「HYBRID X」グレードは、WLTCモード燃費36.0km/Lという世界最高レベルの低燃費を実現しています。
トランスミッションは、全車にCVT(ハイブリッドは電気式無段変速)が設定されるほか、1.5リッターエンジン仕様には6速MT仕様をラインナップ。
駆動方式は2WDのほかに、4WDのグレードも設定され(1リッターエンジン仕様を除く)1.5リッターハイブリッドにはトヨタのコンパクトカーで初となるE-Four(電気式4WDシステム)が採用されています。
対する新型GRヤリスは、ベースの新型ヤリス同様にTNGAプラットフォーム「GA-B」を採用していますが、3ドアハッチバック仕様に手を加えられています。
パワートレインは、多くのモータースポーツ参戦を通じて培った知見を活かし鍛えられた、新開発1.6リッター直列3気筒ターボエンジン(最高出力272馬力)を搭載。さらに、スポーツ4WDシステム「GR-FOUR」との組み合わせによって、高次元での動的性能を追求しました。
ボディサイズでの違いでは、新型ヤリスのボディサイズが全長3940mm×全幅1695mm×全高1500mm-1515mm、ホイールベース2550mm。対する新型GRヤリスは、全長3995mm×全幅1805mm×全高1460mm、ホイールベース2558mmです。
ベースの新型ヤリスが5ナンバーサイズなのに対して、新型GRヤリスは3ナンバーサイズとなっています。
また、東京オートサロン2020では、GAZOO Racing Company プレジデントの友山茂樹氏がGRヤリスについて、次のように話しています。
「我々、TOYOTA GAZOO Racingは、モータースポーツで鍛えられたノウハウと人材で、『世界に通用する市販スポーツカーを世に出す』、と宣言して参りました。その第一号として、2019年に17年ぶりとなる『スープラ』をGRブランドで復活させました。
GRスープラがレースから生まれたスポーツカーだとするならば、ラリーからはどんなクルマを生み出してくれるのか。社長の豊田は、世界ラリーで通用する市販4WDスポーツ、しかも、次期WRカーのベースとなり得る、市販車の開発に着手するよう指示を飛ばしました。
セリカGT-FOUR以来、『20年振りの本格的4WDスポーツ車の開発!』と皆意気込んだものの、じつは、トヨタには、もはやそのノウハウも、経験技術者もなく、手探りの出発となりました。
新型GRヤリスは、コンパクトな1.6リッター・ターボエンジン、272馬力のパワーを伝達する新開発のフルタイム4WDシステム『GR-FOUR』、それを支える足回りは、リアに専用のダブルウィッシュボーンを奢り、なんとトレッドは『86』よりワイドになっています。
また、フロントフード、左右のドアパネル、バックパネルはアルミ製、ルーフにはカーボンを採用し軽量化を図ると同時に、バッテリーをリアに配置するなど重量配分にも気を配りました。
GRヤリスの戦闘能力を強調しましたが、GRヤリスは多くのお客さまに『クルマを操る楽しさを教えてくれる』そんなクルマでもあります」
※ ※ ※
従来は市販モデルが先に開発され、その後スポーティ仕様やレース仕様が開発されますが、市販車の新型ヤリスとは別に、GRヤリスの場合にはラリーで勝てることを目標として開発されました。
■安全装備やグレード、価格の違いは?
すでに発売日が公表されている新型ヤリスと特別仕様車の先行予約が開始している新型GRヤリスの安全・快適装備面やグレード、価格面などではどのような違いがあるのでしょうか。
新型ヤリスは、予防安全パッケージ「トヨタセーフティセンス」として、トヨタ初となる右折時の対向直進車や右左折後の横断歩行者も検知する最新型を標準装備(一部グレード除く)。
これによって、歩行者検知(昼夜間)や自転車検知(昼間)にも対応し、トヨタ最高レベルの安全性能を誇ります。
低速時の事故予防を補助する「低速時加速抑制機能」(トヨタ初)も新たに追加されました。「レーダークルーズコントロール」や「レーントレーシングアシスト(LTA)」をはじめとした各種運転支援機能も備わりました。
さらに、最新鋭の駐車支援システム「Advanced Park」をトヨタ初搭載。事前に駐車位置を登録することで白線のない駐車場でも使用できる世界初の機能を持つほか、ハンドル・アクセル・ブレーキをクルマが制御し、駐車に必要な操作を支援します。
また、コネクティッド機能も強化され、スマートフォンと連携するディスプレイオーディオおよびDCM(車載通信機)が全車に標準装備されました。
対する新型GRヤリスは、トヨタセーフティセンスがメーカーオプションとなっていますが、コネクティッド機能のDCM(車載通信機)は標準装備。
さらに、ディスプレイオーディオは新型ヤリスの上級グレードに備わる8インチのものが採用されています。
※ ※ ※
新型ヤリスは、前述のとおり2020年2月10日発売を予定しており、2019年12月6日より予約受注を開始しています。
展開グレードは、1リッターガソリン車、1.5リッターガソリン車、1.5リッターハイブリッド車を合わせて全12種類となり、価格(消費税込、以下同様)はエントリーグレードの「X“B package”(139万5000円)」からハイブリッドグレードの「HYBRID Z(249万3000円)」です。
対して、新型GRヤリスは2020年夏頃の販売を目指すとともに、特別仕様車「RZ“First Edition”」と特別仕様車「RZ“High-performance・First Edition”」設定し、先行予約の受付を同年1月10日から6月30日まで、Web限定で開始しています。
先行予約限定モデルとなる、特別仕様車 RZ“First Edition”は、RZグレードをベースに、マットブラック塗装を施したラジエターグリル、フロントサイドディフューザー、リアスポイラー及びリアバンパーを特別装備。
さらに、特別仕様車 RZ“High-performance・First Edition”においては、RZグレードをベースに、より限界性能を高めた“High-performance”のトルセンLSD(リミット・スリップ・デフ)、冷却スプレー機能付空冷インタークーラー、マットブラック塗装のBBS製鍛造アルミホイールなどを装備しています。
車両価格は、特別仕様車 RZ“First Edition”が396万円、RZ“High-performance・First Edition”は456万円です。
また、正式なアナウンスされていませんが、東京オートサロン2020の会場にはCVT・FF仕様のモデルが展示されていましたが、恐らく、GRヤリスのエントリーグレードとして、登場するものと予想されています。
先行して予約開始をしている2グレードの価格からすると、350万円程度の車両価格になるのかもしれません。
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スカイXの予約状況が気になります買う人いるのか?