シティに対抗するように日産はアルメーラを発表
11月29日からタイ・バンコクで開催された「モーターエキスポ2019」では、事前のホンダの予告どおりに、「シティ」の新型が会場で披露された。シティはタイだけでなく、ASEAN各地でも稼ぎ頭となる1台。先代モデルに比べてもひと目で質感の向上が図られているのがわかる期待のモデルだ。1リッター直3ターボを搭載し、スポーツグレードのRSをラインアップ。新型でも気合の入った1台となっている。日本では「グレイス」の車名で導入されているが、トヨタ・カローラが3ナンバーサイズとなったことに続いてシティも3ナンバーサイズになってしまったので、新型の日本国内への導入がどうなるかが気になるところである。
プレスデーの翌日は「チャリティデー」として一般公開初日となるが、開場と同時にシティのまわりはまさに「黒山のひとだかり」状態となり、いかに話題性の高いモデルなのかがわかった。
開催前には今回のモーターエキスポの目玉は新型シティでは? という声も多かったが、そこへ日産が宣戦布告をしたかのように、新型アルメーラを発表した。アルメーラは日本国内でもかつては「ラティオ」の車名で販売されていたモデルで、同型車はすでに北米市場で「ヴァーサ」の車名でデビュー済み。日産のグローバルモデルの1台となっている。
日本国内でも、まだまだ一連のゴタゴタが尾を引く日産であるが、ASEAN地域の販売状況も散々なものとなっており、ある事情通は「もはや何をやっても日産が販売台数を飛躍的に増やすことはないだろう」とも語っていた。インドネシアではASEANで大ヒットしている三菱のMPV「エクスパンダー」のOEMをイチ押ししていた日産。今回のプレスカンファレンスではGT-Rの50周年モデルを発表していたが、会場の反応もいまひとつの印象を受けた。
トヨタは同クラスに「ヤリス(東京モーターショーで展示したものとは異なる)ATIV」をラインアップしており、会場にはスポーツモデルのGTも展示してあった。またカローラはタクシーとして使用されているが、やや大きいサイズとなるようで、シティサイズのコンパクトセダンが熱い販売バトルを展開しているようである。
中国上海汽車のMGは今回ピックアップトラックを発表したので、今度のシティなどのコンパクトセダンクラスにニューモデルを投入してくるかもしれない。
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