【MotoGP】バイクに文句言い過ぎ？ KTMジャック・ミラー「黙って仕事しろ」とライバルの姿勢を批判

　2023年シーズンのMotoGPはこれまでのところ、ドゥカティ勢が席巻。他メーカーのライダーからはそれぞれのマシンに対する不満の声も聞こえるが、ジャック・ミラー（KTM）はそうした行為自体を気に入っておらず、ライダーとして愚直に仕事に取り組むべきだと批判した。

　6月18日に行なわれたMotoGP第7戦ドイツGPの決勝は、プラマックのホルヘ・マルティンが優勝。トップ3はドゥカティ陣営による独占となった。

　昨今ドゥカティによる上位独占は珍しいことではなくなっているが、ドイツGPはサテライトチームを含めたドゥカティ勢の全8台が、トップ9入りを記録。陣営としての強さがこれでもかと言うほど示されたレースだった。

　ドゥカティと対照的に苦戦しているのがホンダとヤマハ。彼らはここまでの表彰台獲得は共に1回のみで、タイトル争いからは遠く離されてしまっている。

　そうした状況から、それぞれのバイクに対する不満の声も漏れ聞こえるようになっているが、ミラーはそれらの行為が気に入らないようだ。ライバル達についての質問があった際、ミラーは次のように語った。

「自分のバイクに文句を言っていないのは、僕ら（KTM）だけだ。実際、僕たちはバイクを修正するために、どうにかしようとしている」

「彼らがしているのは、ベビーベッドから玩具を投げ捨てて『僕のバイクは**だ！』と言っているようなものだ。そういうことなんだ」

「どうしてそいつらがダメなのかだって？　それは自分のエンジニアを連れて行くために、（元の）エンジニアの大部分を蹴り出しているのに、自分達が腐っていて、今は1周すらできない状態になっているからだ」

「つまり自業自得だ。誰しも自分のバイクに対して文句を言いたがるけど、誰もそれをなんとかしようとしない」

「黙って仕事をしろってことだ。ライダーはバイクに乗ることでお金を貰っているのであって、ワガママお姫様のようにバイクの文句を言うことで報酬を得ているわけじゃないんだ」

　ミラーが誰を念頭に置いてこうした発言をしたのか、それは推測するしか無い。ただドイツGPを欠場することになったマルク・マルケス（レプソル・ホンダ）のことを指しているのなら、いくつか正確ではないこともある。マルケスがMotoGPクラスの昇格時にMoto2から帯同させたのは、クルーチーフとチーフメカニックのみだからだ。

　なおマルケスが欠場を決めたことについて、ファビオ・クアルタラロ（ヤマハ）は理解を示している。クアルタラロから見てマルケスはライバルであるものの、たとえ苦しい状況でもホンダで100％を出し続け、今週末だけでも5回転倒するほど全力で走る姿を称賛している。

Comments

ライダーはしゃべったらダメだ。
どこのチームにいようが結果が全て。

黙って仕事しろ
仰る通り、他のライダーをディスる必要はないね。