現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 『サーキットの狼』のロータス「ヨーロッパ」を完コピ! 風吹裕矢が降りてきそうな究極のミニカーの製造法とは【モデルカーで知る名車】

ここから本文です

『サーキットの狼』のロータス「ヨーロッパ」を完コピ! 風吹裕矢が降りてきそうな究極のミニカーの製造法とは【モデルカーで知る名車】

掲載 4
『サーキットの狼』のロータス「ヨーロッパ」を完コピ! 風吹裕矢が降りてきそうな究極のミニカーの製造法とは【モデルカーで知る名車】

シャシーの裏側までじっくり観察できるのがモデルカーの愉しみ

価格帯やスケールにもよるが、最近のミニカーはおしなべて出来が良く、モノによっては実車と見間違えるほどのリアリティとなっている。そんな「高解像度」な最新ミニカーの代表ブランドのひとつが「オートアート」である。世界的にも多くのファンを持つ同社の新作が、この1/18スケールのロータス「ヨーロッパ・スペシャル」(サーキットの狼/風吹裕矢仕様)だ。実車では普段なかなか見ることのできないシャシー裏側も含め、あの人気漫画の主人公の愛車をじっくり観察してみよう。

長年抱いていた「サーキットの狼」の謎が解明! ロータス「ヨーロッパ」で風吹裕矢と同じことができるのか調査しました

ABS樹脂とダイキャストの長所を組み合わせる「オートアート」

ミニカーの紹介の前に、まずはオートアートの製品について一言。同社製品の特筆すべき魅力は、なんといっても「オートアート・コンポジットダイキャストモデル」と呼ばれる独自の構造にある。一般的なミニカーのボディは亜鉛合金製のボディか、あるいはレジン樹脂製のボディがほとんどだが、オートアートのそれは、ボディには独自配合したABS樹脂を用い、インナーボディには金属製のダイキャスト・パーツを採用。それぞれの素材の利点を最大限に生かし、ダイキャストモデルに劣らない高剛性と重量感を実現しながら、樹脂ボディならではのリアルでシャープなボディラインを再現している。ドアやエンジンフードなどの開閉箇所も極限までチリが合った仕上がりとなっているのだ。

風吹裕矢のヨーロッパを細部に至るまで再現

前置きが長くなったが、あらためてオートアートの1/18ロータス・ヨーロッパ・スペシャルについて。ご覧のとおり、1975年から週刊少年ジャンプに連載された漫画『サーキットの狼』の主人公、風吹裕矢の愛車を正確に再現したモデルだ。

モデル化にあたっては、茨城県の「サーキットの狼ミュージアム」やロータスの専門店「ニュースピード エンジニアリング」の協力を得て実車を徹底取材している。まずはロータス・ヨーロッパのスケールモデルとして正確に作った上で、膨大なコミックの資料も徹底的に検証。勝利数を意味する「星マーク」やリアウイング、作者の池沢早人師(当時は池沢さとし)氏の愛車と同じ練馬ナンバーなど、細部まで劇中車を再現した仕上がりとなっている。

Y字型バックボーンフレームやエンジンルームまでリアルな作り

オートアート・コンポジットダイキャストモデルならではの「ボディはABS樹脂、インナーボディはダイキャスト」というミニカーの構成は、まさにバックボーンフレームにFRPボディを載せた実車と同様。そのうえで再現された、モデル後期の豪華になった室内から、ビッグバルブのロータス・ツインカム・エンジンが再現されたエンジンルームまで非常にリアルな作りで、現代のこのクラスの量産ミニカーのお手本と言えるクオリティとなっている。

モデルを裏側から見てみると、ロータス・エランのそれをちょうど180°ひっくり返したようなY字型のバックボーンフレームにミッドシップ・マウントされた縦置きのエンジンや、劇中でレース中にヒットしてしまったシーンも出てくるフロント・サスペンションのスタビライザーなどもリアルに再現されている。

『サーキットの狼』が日本のクルマ文化に与えたインパクトの大きさ

『赤いペガサス』、『ドロファイター』、『ひみつ指令マシン刑事999』……。1970年代中頃にはクルマやレースを題材とした数多くのマンガが生まれ、テレビのバラエティ番組や歌謡曲をはじめとするあらゆる業種とともに空前のスーパーカーブームを牽引していったが、その全てのきっかけとなったのはやはり『サーキットの狼』であった。

日本のクルマ趣味の世界に大きなインパクトを与えた漫画作品の連載開始から半世紀近く経ったいま、その作品の劇中車が最新のミニカーとしてリリースされたことに、日本ならではのクルマ文化の歴史も感じるのである。

■AUTOart 1/18 ロータス ヨーロッパ スペシャル(サーキットの狼/風吹 裕矢) 定価:3万4100円(消費税込) 問い合わせ:株式会社ゲートウェイ・オートアート・ジャパン https://www.autoartmodels-jp.com ©S.IKEZAWA/animedia.com

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
山脈貫通!「新潟‐福島」結ぶ国道が建設着々 “延長21km・トンネル15本”におよぶ大規模道路いつ開通?
乗りものニュース
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
昭和の名車とワーゲンがぎっしり…茨城県の江戸崎商店街でホコ天イベント
レスポンス
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
ドゥカティ現行車では唯一!? 空冷Lツインを搭載する第2世代スクランブラー「アイコン」の魅力
バイクのニュース
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
ホーナーの言うことは「信用できない」とウォルフ。妻に対するFIAの調査の際に不信感を募らせたことを明かす
AUTOSPORT web
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
バスドライバーを疲れさせる「プルプル運転」とは何か? 自動運転時代の落とし穴! 過剰な安全対策が招く危険とは
Merkmal
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
46台の輸入EVが丸の内に集結!「JAIA カーボンニュートラル促進イベント」リポート
LE VOLANT CARSMEET WEB
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
【プロカメラマン】が大量画像で記録!「腐っていたKLXが終に熟成!四国MSBR撮影後の修理と詰めの改良!」(最終回)  
モーサイ
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
「運転席の横に“クルマが踊っている”スイッチがありますが、押したら滑りますか?」 謎のスイッチの意味は? 知らない「使い方」とは
くるまのニュース
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
ホンダが全固体電池のパイロットラインを初公開。一連の生産工程を再現しながら徹底検証
Webモーターマガジン
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
ランボルギーニ、WEC参戦“休止”を発表。ハイパーカー、LMGT3共に撤退……IMSAとテメラリオGT3開発に専念か
motorsport.com 日本版
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
EVの充電がプラグを接続するだけに! Terra Chargeがプラグアンドチャージ対応EV充電器を2025年度から設置開始
THE EV TIMES
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
世界最高峰のラリーストが日本に集結した! ラリージャパンのオープニングは2台同時走行のSSバトル!!
WEB CARTOP
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
マツダが「超凄いロードスター」公開! 2Lで200馬力×幌仕様で登場!? こだわり“リアスポイラー”にも注目!? 限定で明かされた内容とは
くるまのニュース
スタイリッシュでカッコイイ! アキュラ「ADX」世界初公開  1.5リッターVTECターボを搭載する全長4.7mの高級コンパクトSUV
スタイリッシュでカッコイイ! アキュラ「ADX」世界初公開 1.5リッターVTECターボを搭載する全長4.7mの高級コンパクトSUV
VAGUE
2億年前の石材を使ったベントレー!? 「テクスチャー表現」に匠のワザ光る4台
2億年前の石材を使ったベントレー!? 「テクスチャー表現」に匠のワザ光る4台
レスポンス
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
SS12は“安全上の問題”でキャンセルに。SS11を終えた時点でトヨタ勝田貴元は総合3番手|WRCラリージャパンDAY3午前
motorsport.com 日本版
トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
トヨタ大逆転か、ヒョンデ初の3冠か。勝田貴元が握る、タイトル防衛のカギ【ラリージャパンの見どころ】
AUTOSPORT web
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
フェラーリ、予想通りタイヤのウォームアップに苦労。ルクレール「レースペースは良い。逆よりマシだ」
motorsport.com 日本版

みんなのコメント

4件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

593.0980.0万円

中古車を検索
ヨーロッパの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

677.3698.3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

593.0980.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村