現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 国民ブチギレ!? なぜ「13年」で“自動車税&重量税”高くなるのか…「クルマは税金の塊」「いい加減見直して~」の声も? 理不尽な重課措置の仕組みとは

ここから本文です

国民ブチギレ!? なぜ「13年」で“自動車税&重量税”高くなるのか…「クルマは税金の塊」「いい加減見直して~」の声も? 理不尽な重課措置の仕組みとは

掲載 204
国民ブチギレ!? なぜ「13年」で“自動車税&重量税”高くなるのか…「クルマは税金の塊」「いい加減見直して~」の声も? 理不尽な重課措置の仕組みとは

■負担重すぎる13年超の「重課措置」とは

 クルマを所有しているとさまざまな維持費がかかりますが、ドライバーにとって負担のひとつとなるのが「自動車税」です。

【画像】「えっ…!」これが自動車税”最高額級”の「乗用車」です!画像で見る!(63枚)

 なかでも新車登録から13年経つガソリン車を所有するドライバーは、税の負担が重くなり、さらに「重量税」も増税されます。これは具体的にどういった仕組みなのでしょうか。

 自動車税(種別割)は、クルマの所有者に対して課税される税金で、毎年4月1日現在に自動車を所有している人は、5月上旬に送付される納税通知書により、5月中に納める必要があります。

 納める税金の額は、クルマの種類や用途、排気量などの区分によって年税額がそれぞれ決められており、「グリーン化特例」という特例措置によっても金額が異なります。

 軽課と重課の特例措置は、地球温暖化防止及び大気汚染防止の観点から、環境にやさしい自動車の開発・普及の促進をはかるため2002年以降から行われています。

 燃費性能などが優れた環境負荷の低いクルマについては、自動車税が軽減(軽課)され、自家用の場合、電気自動車(EV)やプラグインハイブリッド車(PHEV)では、新車登録翌年度のみ税率が通常より約75%低くなります。

 一方で初回新規登録から11年を経過するディーゼル車及び13年を経過するガソリン車・LPG車は、自動車税種別割の税率が翌年度から約15%重く(重課)なり、軽自動車の場合では約20%加算とさらに重くなります。

 これは経過の翌年度から永久抹消登録がなされるまで、ずっと重課税率が適用される仕組みです。

 さらに13年経過するタイミングでは、重量税の負担も加わります。

 重量税は、自動車の重量等に応じて課税され、自動車の新規登録や車検の際に納付する税金です。

 重量税についても自動車税のグリーン化特例同様に、環境性能に優れた自動車に対する自動車重量税の減免措置が取られており、対象車に応じて25%軽減、50%軽減、免税の3段階で適用されます。

 一方13年、18年超過車両について環境負荷の観点から重課措置が取られ、普通車の多くが当てはまる1.5t以下のケース(2年)では、新車から13年未満では2万4600円なのに対し、13年超では3万4200円、18年超では3万7800円となっています。

 環境負荷への対策とはいえ、長きにわたってクルマを所有するユーザーにとってかなり大きな負担といえるでしょう。

※ ※ ※

 こうした自動車税制について、JAF(日本自動車連盟)では、定期的に見直しを訴える呼びかけを行っています。

 2024年5月28日には、公式X(旧:ツイッター)に年間のクルマにかかる税金に関するアンケートを求める内容を投稿。

 その際に、自家用乗用車にかかる年間の税金を掲載しており、車両が排気量1800cc、車両重量1.5トン以下の場合、自動車税は3万6000円、重量税では1万2300円。

 さらに年間ガソリン使用量1000リットルの場合、ガソリン税は5万3800円、消費税は1万5900円、合計11万8000円もの税金がかかることを示しています。

 このJAFの投稿にユーザーからは、「高すぎるわ!」「自動車はほんとに税金の塊!」「何でもかんでも税金取りすぎ」「いい加減見直して~」と怒りの声や嘆く声、また「これに加えて13年超過の重加算税も!」「13年超えたら増税とかおかしいでしょう」と13年超過の重課措置についての意見も多数寄せられていました。

 今後、クルマの所有者にとって少しでもマイカーの持ちやすい社会になるよう、税負担軽減見直しなどの検討が進められることを願うばかりです。

こんな記事も読まれています

無事故無違反です。「なんで保険料が値上がりするのですか?」 3年連続で引き上げ!? どんな背景があるのですか? 不正請求受け、疑問視する声も
無事故無違反です。「なんで保険料が値上がりするのですか?」 3年連続で引き上げ!? どんな背景があるのですか? 不正請求受け、疑問視する声も
くるまのニュース
車検更新「2か月前から」に拡大へ!「年度末激混みパンク状態」脱却へ法改正 “期限そのまま新車検証”受付期間の延長で便利に!?
車検更新「2か月前から」に拡大へ!「年度末激混みパンク状態」脱却へ法改正 “期限そのまま新車検証”受付期間の延長で便利に!?
くるまのニュース
古い「ETC」使えなくなるってマジ!? 「勘弁して」と嘆きの声も! 使用不可な「車載器」の見分け方は?「10年以上使用」は要注意か
古い「ETC」使えなくなるってマジ!? 「勘弁して」と嘆きの声も! 使用不可な「車載器」の見分け方は?「10年以上使用」は要注意か
くるまのニュース
「中古の教習車」一体だれが買う? 特殊な「助手席ブレーキ」「補助ミラー」はどうするの? “引退した教習車”の意外な事実とは?
「中古の教習車」一体だれが買う? 特殊な「助手席ブレーキ」「補助ミラー」はどうするの? “引退した教習車”の意外な事実とは?
くるまのニュース
“200万円台”から! 日産の新型「ノート」月々いくらで買える? 「最も安い&高いモデル」とは? 支払いシミュレーションしてみた
“200万円台”から! 日産の新型「ノート」月々いくらで買える? 「最も安い&高いモデル」とは? 支払いシミュレーションしてみた
くるまのニュース
“200万円台”から! ホンダ最新型「ヴェゼル」月々いくらで買える? 大人気SUVの「最も安い&高いモデル」とは
“200万円台”から! ホンダ最新型「ヴェゼル」月々いくらで買える? 大人気SUVの「最も安い&高いモデル」とは
くるまのニュース
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
夏のカーエアコンで燃費が悪化! 「25度設定」が良い理由は? 押すと燃費が悪くなる“意外なスイッチ”とは?
くるまのニュース
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
5速MT搭載! スズキが「大きなワゴンR」実車展示!「軽自動車」超えたビッグサイズに「最新技術」採用したニューモデルに反響あり!
くるまのニュース
罰金“計180万円”!? 「“ニセ”ナンバー」で暴走行為! 課せられる「罪」の重さは想像以上! 偽装ナンバーの見分け方とは
罰金“計180万円”!? 「“ニセ”ナンバー」で暴走行為! 課せられる「罪」の重さは想像以上! 偽装ナンバーの見分け方とは
くるまのニュース
660ccの「小さな高級車」って最高! めちゃ上品な「オトナの軽自動車」に称賛の声! ダイハツ本気の「ラグジュアリー仕様」が凄かった!
660ccの「小さな高級車」って最高! めちゃ上品な「オトナの軽自動車」に称賛の声! ダイハツ本気の「ラグジュアリー仕様」が凄かった!
くるまのニュース
全長約3.8mのスズキ「小型ハイトワゴン」! トヨタ「ルーミー」の対抗馬! 背高ボディ&スライドドア採用「ソリオ」の良さとは
全長約3.8mのスズキ「小型ハイトワゴン」! トヨタ「ルーミー」の対抗馬! 背高ボディ&スライドドア採用「ソリオ」の良さとは
くるまのニュース
“300万円台”から! トヨタ最新「元祖“高級”SUV」月々いくらで買える? 斬新“サメ顔”&ゴルフバッグ3つ入る「ハリアー」の「イチバン安い&高い」モデルとは?
“300万円台”から! トヨタ最新「元祖“高級”SUV」月々いくらで買える? 斬新“サメ顔”&ゴルフバッグ3つ入る「ハリアー」の「イチバン安い&高い」モデルとは?
くるまのニュース
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
「クルマの空調」使い方間違えると「燃費悪化」も!? 「謎の“A/Cボタン”」何のため? カーエアコンの「正しい使い方」とは
くるまのニュース
糾弾か熟考か 自動車メーカーがこぞって「不正」に走る根本理由 交錯する“正義”は糺せるのか?
糾弾か熟考か 自動車メーカーがこぞって「不正」に走る根本理由 交錯する“正義”は糺せるのか?
Merkmal
「あなたはやってる?」 乗車前の「推奨行為」ってナニ? 教習所で教わるもやってる人は少ない安全確認とは
「あなたはやってる?」 乗車前の「推奨行為」ってナニ? 教習所で教わるもやってる人は少ない安全確認とは
くるまのニュース
日産「“ミニ”ケンメリGT-R」実車展示に大反響! “全長3m級”ボディの「斬新スポーツカー」がスゴい!  幻の「ちびメリ」とは?
日産「“ミニ”ケンメリGT-R」実車展示に大反響! “全長3m級”ボディの「斬新スポーツカー」がスゴい! 幻の「ちびメリ」とは?
くるまのニュース
2024年版 ガソリンが世界一高い国/安い国 20選 なぜ違いがあるのか背景も紹介
2024年版 ガソリンが世界一高い国/安い国 20選 なぜ違いがあるのか背景も紹介
AUTOCAR JAPAN
日産「シルビア」復活する!? “アツい走り”実現する「新型シルビア」待望論! クルマ好きが待ち望む「理由」とは
日産「シルビア」復活する!? “アツい走り”実現する「新型シルビア」待望論! クルマ好きが待ち望む「理由」とは
くるまのニュース

みんなのコメント

204件
  • lan********
    1台を永く大事に乗られたら新しい車売れないでしょ?
    トヨタを始め自動車メーカーが困るのよ。
    だから理由をつけて税金を課すんだよ。
    一方で2トンあるアルファードをエコカー認定する事で売れやすくする。

    トヨタに有利になるようにしてるだけ。
  • nabedaisuki
    これは完全に自民党と自動車業界との癒着の産物。新車購買サイクルを促す政策。

    自民党は大企業からの献金は美味しいし大企業もちゃんと見返りはもらえるからね。

    次期総選挙では自民党以外に投票します。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離(km)

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村