モータースポーツとロードカーの結びつきを強化
トヨタが新型ヤリスのパフォーマンス・バージョンを作り上げる可能性は非常に高い。トヨタ・モーター・ヨーロッパのマット・ハリソン上級副社長はそう語っている。
この決断は、同社のガズー・レーシングによるモータースポーツ活動とロードカーの結びつきを、消費者により強く認識させることが狙いだ。
「これがガズー・レーシングの戦略です。スープラのようなスポーツカーに限らず、同じ様にパフォーマンスを高めた派生モデルの投入を図ります」と、ハリソンは語った。
ホットなヤリスGRについて公式に認めることは留まったものの、ハリソンは次のように述べた。「ヤリスに関して、こうしたいというアイディアは色々と持っています。しかし、2~3か月待ってください。そうすればもっと多くをお話しすることができるでしょう」
「ヤリスを、われわれのモータースポーツにおける成功ともっと結びつけたい。そう強く思っていることは確かです」
「GRバージョンの製作に選ばれたモデルは、パフォーマンスの基盤が標準モデルと差別化されます。排気量も含め、すべてにおいて変わる可能性があります」
ヤリスGRがハイブリッドになる可能性も
ヤリスのパフォーマンス・モデルがハイブリッドになるかどうかについて、ハリソンは明言を避けたものの、次のように述べた。「(企業ごとの平均CO2排出量規制に向けて)われわれのハイブリッド技術という強みを、さらに多くの販売に活かすためには、例えばスープラのような少量生産のパフォーマンス・モデルにも検討していく柔軟性が求められるでしょう」。
この発言は、ヤリスGRにハイブリッドを採用する可能性も検討されていることを、示唆していると言えるだろう。
なお、トヨタは新型ヤリスのほかに、最新型のカローラでもパフォーマンス・モデルの開発を計画しているという情報を、AUTOCARでは掴んでいる。史上最もスポーティなカローラが登場する可能性は高いと、われわれは見ている。
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