MotoGP第11戦オーストリアGPのMoto2クラス予選がレッドブルリンクで行なわれ、セレスティーノ・ビエッティ(Red Bull KTM Ajo)がポールポジションを獲得した。
この週末を前に、アプリリア陣営のトラックハウス・レーシングから来季MotoGPデビューを果たすことが発表された小椋藍(MT Helmets - MSI)は、金曜のプラクティス2セッションをトップで終える好調ぶりを見せた。
■小椋藍、痛恨の骨折でオーストリアGP欠場。MotoGP昇格発表直後の週末に転倒
しかし小椋は土曜日午前のプラクティス2で転倒を喫して右手を骨折。オーストリアGPを欠場することになってしまった。
残る日本人ライダーの佐々木歩夢(Yamaha VR46 Master Camp Team)は予選Q1からの出場。全17台がQ2進出に向けてアタックに臨んだ。
佐々木はセッション終盤、他のライダーを後ろを走りながらQ2突破も狙えるペースを刻んでいたが、黄旗が出てしまったことでこのラップのタイムが無効に。さらにラストラップもトラックリミット違反があったかタイム更新ならず、佐々木は12番手に終わり、Q2進出はできなかった。
セッション終了間際には激しくタイムシートが変動。最終的にゾンタ・ファンデン・グールベルグ(RW-Idrofoglia Racing GP)が1分34秒300を記録しトップでQ2進出を決めた。ランキング4番手のフェルミン・アルデゲル(GT Trevisan SpeedUp)が2番手につけた。
Q2では、5分を経過したところでマヌエル・ゴンザレス(QJMOTOR Gresini Moto2)がターン2で転倒したことで赤旗が出され、セッション中断となった。
ゴンザレスの転倒は、小椋が負傷した転倒と全く同じような形でシケイン出口でのハイサイド。幸い、すぐにゴンザレスが自らの足で立っている姿が国際映像に捉えられている。
ほどなくセッションは再開。この時点で、小椋のチームメイトでありポイントリーダーのセルジオ・ガルシアが1分33秒992でトップにつけていた。
その後はビエッティやアロン・カネット(Fantic Racing)といったライダーがガルシアのタイムを更新。僅差のポールポジション争いが展開された。
ガルシアはタイム更新を目指し何度もアタックしたものの、ラストアタックでは最終コーナーでトラックリミットを超えるなど、その努力は実らなかった。
最終的に、1分33秒855をマークしたビエッティが今季2度目のポールポジション。2番手カネット、3番手ガルシアというフロントロウの顔ぶれとなった。
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